- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150700171
感想・レビュー・書評
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ミス・マープルもの。
投資信託会社社長が急死。そのポケットには何故かライ麦が詰め込まれていて・・。
マザーグースの唄に見立てた連続殺人の謎を、ミス・マープルが解き明かします。
一見、編み物をしながら世間話をしているだけっぽいのに、おそるべし、ミス・マープル。
ラストの手紙が何とも切なく、そしてオチとして秀逸だと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読
犯人の仕掛けがミステリならではすぎるのはともかく
登場人物の的確な描写も構成展開も簡潔明瞭まこと要を得た見事な作品
娯楽としてのミステリとして女王と称されるに相応しい力量 -
ミスマープルものは好きだ!犯人探しがgood!
ニール警部の登場人物の描写も、犯人を思わせて皆怪しくなる。単純な経緯、結末、動機だけど
アガサクリスティーすごい! -
#赤背表紙のクリスティーを再読するプロジェクト 014
毒殺された被害者のポケットに、麦粒が詰め込まれているというありえないシチュエーションから始まる連続殺人が、マザーグーズの唄に乗って筋道付いていく話。ミス・マープルには最高の舞台装置が整っている。 -
マープルが躾をした小間使いが残忍非道に殺され、怒りに燃えるマープルおばあちゃんが犯人を突き止める。
マープルかっこいいなあ〜。ポアロよりマープル派です。 -
ミス・マープルの作品はあまり読まないのに、
これは面白い、引き込まれる。
マープルさんの登場が遅いことと、
おしゃべり、でしゃばり感がいつもより
少ないのが、自分にとって良かったのか。
マザーグースの童謡に従って
殺人事件が起こるが、
それと過去に起こった出来事の
絡ませ方が上手い。
それに加え、相変わらずの容疑者達の
あくの強さで、
私達読者を見事なまでに翻弄してくれる。
今回は最後まで犯人が予想つかなかった。
ポワロさんだけでなく、マープルさんも
これからは読もうかな。
最後に明かした、彼女が
犯人を怪しみだした理由も、
ちょっと女の勘頼みでどんなもんだろう、
といった気もするが、
しかし実にお見事な推理。
お婆ちゃんのおしゃべりや知恵袋も
大いに役立つ時もあるんだよね、
って作品。 -
いやー、騙された騙された。
ワンツーパンチで騙された。
あっちもこっちも大ハズレ。
それでも心地よい。
真相を聞かされ、そいつが犯人なら、物語的に破綻するだろ!
と、言ってみても、なんの無理もない。
説明がある事はあるが、ポケットに何故ライ麦を入れたか。という説明が納得する形で完璧に説明されればパーフェクト。そこが弱い気がする。 -
やはり名作は違いますね♪
ホント面白い。 -
クリスティのマザーグースものの中でも有名な作品の一つだと思います。
資産家(成金趣味的)の屋敷の中で
マザーグースの歌の通りに連続殺人が起こっていく…。
トリックはすごく凝ってるというわけではないので、
人によっては物足りないと思うかもしれませんが、
クリスティらしい登場人物たちの様々な個性が
読んでいて興味を引き起こしてくれます。
1950年代の作品という、今から見るとレトロな時代も、
雰囲気作りに貢献していて、
クリスティ作品の個性になっていると思います。