アクロイド殺し (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-45)

  • 早川書房
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150700454

感想・レビュー・書評

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  • 推理。探偵。
    ドラマ「黒井戸殺し」を思い浮かべながら読んだ。夫人を脅した理由はドラマの方がよかったな。

  • 勧められ,なりゆきで?読むことに。
    名作だと知っていますが
    恥ずかしながらカタカナの人名が入ってこない(^^;
    確かに最後まで読めば,すごいなと思える
    結末でした。
    ちょっと時間かかったかな。

  • 犯人、分かってしまった。
    けど、やっぱ凄い。
    面白すぎる。

  • 手放しで賞賛することに後ろめたさが残るクリスティーの話題作。
    可か不可か、あなたはどうですか?


    アクロイド氏を殺害の容疑者ラルフは行方不明。
    エルキュール・ポワロと助手役のシェパード医師が調査を進めていくと、
    参考人として集められた人たちは、それぞれ秘密がある様子だ。
    秘密が明らかになるにつれラルフの容疑は深まっていく。

    巧妙な”あいまい表記”にしてやられた!お見事!
    そして誰も~と比較しても甲乙付けがたい。
    でも、こちらは可か不可か、意見が分かれるところだと思う。
    読者のいろんな意見を聞いてみたい。

    以前読んだ虚無への供物に出てきた久生、元ネタはキャロラインだったか。

    ポワロ登場作品は幾つか読んだものの、
    初登場スタイルズ荘の怪事件が未読なので読んでみたい。

  • 4
    初読だが、さっぱり騙されなかった。あの時のあの書き方では犯人は○○ですと言っているようなものだ。やはり耐性が付きすぎてしまったか。しかしながら、その後の(初読なのに確認作業のようなものだったが)読み手を幻惑させる展開、ストーリーテリングは見事で、全く退屈せず最後まで通読できたのはさすが女王と言うべきか。

  • フェアかアンフェアかはぶっちゃけどうでもいいのですが、犯人の意外性はちょっと足りなかったかな。クリスティは初心者なので他作品も読んでみたいです。

  • 「犯人が意外」と聞いていたので、「意外な犯人といったら、こいつしかいない」というわけで、犯人の見当がついてしまった。悲劇。でもよくできたミステリーだとは思った。

  •  現代において真っさらな状態で読める人は幸運としか言いようがないと思われるクリスティー作品の内の一つ。
    有名過ぎて、特別ミステリ好きでなくても、過去に読んだ作品の中でトリックなどが示唆されている可能性が高い。

  • 言わずと知れたフェア・アンフェア論争を引き起こしたことで有名な作品。当時は多くの読者に衝撃が走ったことだろう。本格黄金期から現代にいたるまで、数限りないパターン、ジャンル、趣向のミステリが生まれ、それらを自由に読める私たちが当時の人と同じように論ずるのはあまり意味がない。かといって読む意味がないといってるのでは全くなく、このトリックを幸いにして知らない人はもちろん、不幸にしてどこかでネタバレを聞いてしまった人、そして一度読んだ人でもそれを知った前提でさらに楽しめる作品だと思う。もっともこれがクリスティの最高作品だとは思わないが。

  • ▼再読。初めて読んだのは小学生の頃。『叙述トリック』というものを知らなかったので、かなりびっくりしたのを覚えている。この本と『ABC殺人事件』を読んだ時から、私にとって探偵と言えば、ホームズではなくポワロになったのだった。▼犯人がわかった上で読んだのだけど、途中から「犯人があの人だったというのは記憶違いではなかったか」と不安になってしまうくらい、巧みな騙しだった。ポワロの、まるでジクソーパズルの組み立てみたいな推理方法に感動した。▼アガサのちょっと皮肉めいた文章の書き方ややりとりって、他の推理小説にはないセンスだと思う。そういう気の利いたエスプリが、アガサから離れられなくなる理由だよなあと思った。▼……それと、つまらないことなんだけど、アガサの小説の登場人物は基本的に『金の為に』殺すところが好き。愛や憎悪の為に殺すより人間らしく、具体的で納得のいく理由だと思う。あと犯人自殺率が著しく高いところも(笑)。ポワロは刑事じゃないから検挙しないのね。で、「死んじゃえば?」ってことを簡単に言っちゃう。その辺の自由さ、説教臭くなさ、あと冷徹さが好きだなあ。(08/2/21読了)

著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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