十日間の不思議 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-1)

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制作 : 青田 勝 
  • 早川書房 (1976年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150701017

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十日間の不思議 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-1)の感想・レビュー・書評

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  • 探偵探偵探偵探偵探偵探偵(ry。地味ながらも9日目の推理のぶっとび具合とラストの趣向が今のミステリへもかなり影響しているのを感じる作品だった。あと鮎川哲也先生のネタバレ解説で笑った

  • ラストは衝撃的。
    涙が出るほどのつらい最後で、ああ、ここから『九尾の猫』のアレになるのか、と納得できる。
    (なので、『九尾の猫』をほんとは先に読んじゃいけない)。

    しかし・・・・・・

    衝撃の最後までが長い。
    これといった事件が起きるのは、物語も中盤に入ってからのこと。
    「クイーンだから、我慢して読めば面白くなるに違いない」という確信のある僕だからよかったものの、クイーン初心者なら投げ出す可能性もあるな、と思う。

    そこんとこ、実に惜しい。

  • エラリーがライツヴィルに到着してから八日間に渡って様々な出来事が起こります。ハワードとサリーの恋愛の暴露、謎の脅迫、宝石の盗難事件、墓荒らし、そして殺人事件、これらが一つに繋がる様は心地良いものの、謎を解明する手段に宗教を持ち込んでいるのでピンと来るものがなく、結局微妙に感じてしまいます。
    また、エラリーは殺人事件が起こる後半まで何もしていないに等しいですし、ラストの行動は非常に自分勝手。本書に於ける探偵の在り方に不満が残ります。

  • ライツヴィルシリーズの3作目。

    【あらすじ】
    ある夜、エラリーの元に旧大戦中に知り合った知人・ハワードが血まみれの状態で現れた。彼は度々、記憶喪失を体験しており、その最中に何らかの犯罪行為に手を染めたのではないかと不安を持っていた。そこでハワードは、エラリーに監視役としてライツヴィルにある自宅に来て欲しいと持ちかける。

    【感想】
     記憶喪失中に起こった殺人事件を解明する為にエラリーが活躍するのかな?と思っていたら違った。ハワードには記憶喪失の病気以外にも色々と秘密があるようで、その秘密が元で脅迫事件等が起こり、そこにエラリーが巻き込まれてしまうという展開になっている。普段は事件を解決に導くエラリーが、脅迫事件の対処していくうちに別の犯罪行為の片棒を担がせられてしまう点は滑稽でよい。
     最終的には殺人事件にまで発展するが、それが起こるのは物語終盤であるため、謎解きを期待している人は間延びするかもしれない。しかし、エラリーの頭脳を逆手に取った犯罪であった点は面白かった。

  • いわゆる「後期クイーン問題」の代表作というイメージの強い作品。スーパーマンではなく、悩める名探偵である。そのあたりを強調するたのか叙述方法にも工夫が凝らしてあったりして、趣向に対する作者のこだわりを感じさせる。

    こうなってしまうと、犯人は一種の神である。この手の「おち」は今となっては決してめずらしいものではない。テレビドラマにだって出てくるパターンだ。クイーンの得意技のひとつでもある。が、それを「意外な凶器」とでもいえるようなレベルにまで持っていくのは、すさまじい力業である。内容はともかく、そのレッテルの貼り方にかなりびっくりした。これでは確かに「悩める名探偵」が生まれざるを得ない。

    ただし、純粋にミステリとして読めば、感心できない点も多い。どんでん返しは大仕掛けだけど、それに気づく過程があまりにごちゃごちゃして理屈っぽいと感じる。そもそも、ちょっと調べればわかるようなことを調べずにだまされるのは、それだけでミスであり、まずはそこを普通に反省すべきだと思う。まあ、そのあたりはうまく作者は書いているけれど。犯人だって、あまりに千里眼すぎるんじゃないかなと思う。

    衝撃的な作品だし、ドラマとしてとってもよくできていると思うのだけど、もうひとつ精度が足りなくて、すっと楽しめないのだ。残念である。

  • 最後はさすがクイーンと唸ったが、殺人事件までの振りは長くてしんどかった。
    この時期のクイーンは、どこか宗教に傾倒した感がある。

  • ライツヴィルという架空の街を舞台にしたシリーズ第三作。
    エラリー作品では異色の登場人物の少なさ。
    その分、人物たちの内面や行動が細やかに描かれてる。
    派手さはないが、心理的な描写でハラハラしながらドラマは結末へ。
    そして意外な幕引き。印象深い作品でした。

  • クイーンもの。記憶消失症のエラリーの知人ハワードは、自分が記憶喪失になっている間に犯罪を犯しているのではないかと不安になり、エラリーに助けを求める。エラリーはハワードの家に滞在することになるが、そこで彼を待っていたのは、ハワードと彼の父の妻との不貞と恐喝事件。三作目のライツヴィルシリーズ。
     登場人物が少ない作品で、各々の登場人物の心理や行動が多く描かれる作品。やはり、ライツヴィルものはこういった登場人物に着眼する作品で物語として、読んでいて楽しいですね。
     ハワードの記憶喪失症になったときにエラリーが助けるという物語から、ハワードと彼の父の妻であるサリーの不貞に始まり、脅喝事件や盗難事件、カーチェイスさながらの追跡劇などなどこの物語を彩る犯罪盛りだくさんです。そして、最後に殺人事件まで起きる、いろいろここまでのクイーンとしては珍しい作品な気がします。
     そんな楽しい作品だったのですが、これまでの作品と比べると少々驚きに欠けるというかラストがいまいちだったかなと。いやあ、ラストになにかあるのはわかるのですが、「フォックス家の殺人」と同様に根拠が知りたいところ。その部分をエラリーは認めてましたけどね! クイーン警視とヴェリー部長刑事がいないとその辺しっかりしません。
     しかし、ここまでライツヴィルものを三作品読んできましたが、どれも面白いのに変わりはありませんが!

  •  お人よしのエラリィが、どうしたものか、面倒事に巻き込まれる話。まあ、「面倒事」で済ませられれば良かったのであろうが、ことはそんなにやさしいものではなかった。エラリィが最後に行う、犯人に対するアクションが意外だった。しかし、読む順番を間違えたなぁ。

    ‐2012/10/29‐蕗屋は生きております

  • 久方ぶりに手に取ったクイーン。ただ、少々読む順序を間違えてしまったらしく、ライツヴィルが始めて登場する『災厄の町』から読むべきだったのかもしれない。
     
     個人的には本作のエラリイよか、前期のエラリイのほうが魅力的に映る。
    私は、「悩む探偵」を魅力的ではないと思う、とは思わない。クリスティの生んだ名探偵ポアロも時に悩んだ(ことがあったように記憶するが)。

     ただ、本書のエラリイは少々行き過ぎた「悩み方」をしているのではないか。世間一般の話ではなく、探偵エラリイの話として。これは、本書を読んだ直後の感想であるから、私自身の考え方の転向もあろう。

     話としては面白かった。十戒については唐突でないか、と思ったが、あちらさんのほうではそうでもないのかもしれない。
     犯人については、理由諸々はともかく目星は付きやすい。登場人物が少ないということも手伝うし、事件の背景からも容易に。

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