- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150701055
感想・レビュー・書評
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なんかクリスティっぽい、ってのは数え歌によるからだけではないと思う、多分。
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クリスティの「そして誰もいなくなった」と同じテーマの童話殺人系。悪くはないがやっぱり悲劇系、国名シリーズより劣るかもしれない。
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冒頭にいきなり魅力的な謎が来たのがよかった。
その後、ちょっと間延び気味かと感じはじめたときの、ふたたび大きな事件という展開もいい。
でも最後がなあ。ずいぶん無理やり感がある。
あと、最後に来て一気に物語が進むってのも面白味が無い。
徐々に徐々に謎を解きほぐすアイテムが出てきてくれないと、僕としては不満だな。
最近読むクイーンは、ちょっと不満なのが多い。 -
町の飲んだくれや大富豪が古い童謡の順番で死んでいくライツヴィルの町。偶然なのか誰かの意図なのか解らないままに進行していく事態に、エラリイが困惑し悩みながら関わっていく。
読み終わってから色々考えてしまう。
これ一回でしかできない物語だと思う。
大きなくくりで見立てものとした場合、本作は奇妙な位置を占めるのでは?
なんだか異様なものを感じる一作。
物語としても二ヶ月以上にわたるスパンで描かれていて、あくまでも疑い続けるエラリイの姿が、異邦人である彼の孤独さをさらに浮き立たせる。
「ライツヴィルでは人々の生活が流れ進んでいく。働き、酒を飲み、争い、和合し、そして死ぬ者もあれば結婚する者もある。要するに、だれもが各々何らかの役割を果たしているのだった。
そして彼は、こうしてここに来ているが、彼の役目といえば、盲腸に一つ余分にくっついた虫様突起ほどのものではあるまいか」 -
クイーンもの。エラリーのところにライツヴィルで起きた三つの事故死の記事が匿名で送られてくる。ちょうど送られてきたとき、三つ目の事故で亡くなったアンダースンの娘、リーマがエラリーを訪ねてき、彼女を引き連れエラリーはライツヴィルを訪れるが、そこで彼はいずれの事件で共通する関係者ドット博士に近づき、やがて、この事故死に関連したマザーグースに気づく――。
面白かったのだけれど、なんか微妙な感じ。マザーグースに沿った殺人事件は事件が完了してから解決――とはよく金田一もので聞く気がしますが、まさにそんな感じだったのでちょっと不満です。エラリーならもっと、適切な対応をしてくれるような気もするのですが、今作はうーんという感じ。
ただ、そういう面では不満ですが、やはり作品としては面白かったです。作品の展開やライツヴィルという舞台とその住人たちなどなどそういうところで、ライツヴィルシリーズはいいなあと思ってしまいました。
ライツヴィルシリーズももうあまり残っていないらしいので、少々残念ですが、推理要素にちょっと不満ですが作品としては面白かったです。 -
みんな大好きライツヴィル・・・のハズなのに何故か本棚の奥でひっそりと眠っている。いつか読むよ。
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イマイチの長編もの
約400頁の作品だが、9割まで読み進んでもさっぱり -
エラリイには煩い都会にいてほしい。ライツヴィルという片田舎が舞台のこの小説で、彼の純粋推理はなまくらだ。クイーン警視もおなじみの部下たちも出てこないのはさみしい。
小鳥や鹿と会話することのできる妖精的な娘との悩ましいロマンスも、いつものエラリイらしくない。
でもそこがおもしろかったな。謎はつまんなかった。