九尾の猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-18)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150701185

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  • 社会派ミステリ。
    連続殺人犯を追うエラリイ・クイーン。
    全く手掛かりがない状態から、一気に事件が繋がり、容疑者が見つかるシーンがとても印象的。
    大衆の混乱を描いた章も、価値がある名シーン。
    結末にも一捻りあり、最後まで楽しめた。

  • 登場人物の多さにつまずきかけたが、なんとか読破。
    エラリークィーンの国名シリーズやXYZとは離れて独立した作品のなかでは名作。

  • マスコミによる民衆の扇動、容疑者との心理戦、最後のドンデン返しといろいろな要素が詰まって読み応えある。現代からするとちょっと雑な部分が残るけど、そこを割り引いても面白い。

  • 「十日間の不思議」で落ち込んだエラリイがなんやかんや復活して連続絞殺魔<猫>を追う話。あらすじの「頭脳戦」を期待して読んだので肩透かし感は強い(十番目の犯行が特に冗長に感じて辛かった)。でもラストの一捻りでエラリイイイイってなったので許す

  • エラリイ・クイーンの数ある作品の中でも、自分的には三本指に入る大好きな作品です。謎解きとか、トリックといったものを楽しむというよりは、その「なぜ」の部分を深く問う作品だと思います。
    個人的には後期クイーン作品の中の傑作の一つだと思っています。

    今では「フーダニット」よりも「ホワイダニット」を問う作品が少なくないですが、この作品が発表された当時はもっと衝撃的だったんじゃないかと思います。「探偵」と「連続殺人犯」というありきたりの登場人物が、ありきたりではなくなる稀有なミステリ。

  • クイーン後期作品の中でも人気の一品。ミステリってよりはホラーとかサスペンスってジャンルの方が相応しい気がする。

  • エラリー・クイーンてこんな感じの作風なんだな…
    懐かしい…ってそりゃそうか70年代ミステリだもんな…


  • 面白かった!
    いままで読んだエラリー・クイーンの本の中で一番真実にびっくりしたし分かりやすかったし納得したような気がする。

    途中でカザリス博士犯人説が持ち上がった時は残りのページ数こんなにあるのにもう犯人分かるって…それほんまに犯人?何かこの後まだ展開ありそうやし真犯人は別にいるのでは?と思ったら案の定やった。

    産婦人科医が自分がお産でとりあげた人をひとりずつ選んで…っていうのはなるほど、というか、よく考えたなあとしみじみ思った。
    しかも何故男性は既婚者もいるけど女性は未婚ばつかりなのか?ていう伏線もちゃんと「電話帳で探したから。名字がかわってる女性は見つけられなかった」ということでちゃんと回収されてる。

    相変わらずエラリー・クイーンは私からすると役立たずで(笑)、どんどん被害者増えてくやん。て感じやった。真犯人にたどり着くのは事件がすっかり落ち着いた9人の犠牲者が出た後やったし!
    コナンにしろ金田一少年にしろ、私が知ってる推理ものはもっと早くスマートに真相にたどり着いて罪を暴くイメージがあるからエラリー・クイーンはその点遅すぎる感は否めないし名探偵ってかんじには思えん。

    けどいつも不思議と続き気になって読んでしまう。

  • 4

  • 前半は眠い。何度寝落ちしたことか。
    中盤から、容疑者が浮上して、結構楽しめたな。
    ただ、フーダニットの話なので、再読はないだろう。

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