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- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150702281
感想・レビュー・書評
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弁護士ペリイ・メイスンが見事に相手の罠にかかり、いつもに似合わず身を守るためにどたばたしなければならない、という前半がなかなかよい。何せ、容疑者を依頼する理由が、いつもとはまったく違うのだから。
話は、交通事故の加害者を捜そうと新聞広告をうつところから始まるのだけれど、例によって話がころころと展開していき、殺人事件がどこで起きてくるのかまったく見当もつかない。起きたら起きたで、いつも以上にメイスンは首まで泥沼に入ってしまうし。
ただ、後半になってくるとややだれてくる。複雑すぎる事情と、つぎつぎと現れる登場人物に、こちらの頭がついていかないのだ。前半のスピード感が気持ちいいだけに、その勢いで後半を読んでいくと、気がついたら話がわからなくなっている。まあ、前半が、先の読めないハラハラで、つい読み飛ばしたくなるからだろうけど。
トラッグ警部とのやりとりは、いつになく親和的で、警部はやっぱり良い奴なんだなあと感じる。このあたりもなかなかよい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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