キラー・イン・ザ・レイン (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-7 チャンドラー短篇全集 1)

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制作 : 小鷹 信光・他 
  • 早川書房 (2007年9月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150704575

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キラー・イン・ザ・レイン (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-7 チャンドラー短篇全集 1)の感想・レビュー・書評

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  • 第10回福岡翻訳ミステリー読書会の課題本。

    ハードボイルドは普段読まないとはいえ、チャンドラーという作家には前々から興味があったので、わくわくしながら読み始める。
    が、すぐに暗礁に乗りあがったような気持ちになって、どうしよー、と頭を抱えた。わからないのだ。文章を目で追っても、頭に入ってこない。誰が誰だか見分けがつかないし、その人物たちの行動もうまく把握できない。最後で事件の真相が明かされても、それまでの展開が理解できていないので「??」という有様。
    これはマイッタ、と思った。

    と、そんなこんなで、一体どうやって読書会に出ればいいのだろう、と思っていたのだけど、いざ出席してみると、似たような感想を抱いている方がたくさんいらっしゃったようで、とても安心してしまった(笑)。
    以下は、読書会で私が印象に残った意見(うろ覚えですが)。

    *どれも展開が似たり寄ったり、最後は打ち合いで終わる
    *チャンドラーじゃなかったら、この本を読むのは厳しかったと思う
    *でも、ちょっとした動作やキャラクターの描写に、力強い、印象的なものがある
    *この短編集一冊だけでも、チャンドラーがめきめき成長しているのがわかる
    *やはりチャンドラーは長編の作家?
    *発表当時の時代背景(ダシール・ハメットの影響など)や、発表媒体等を考えると、まぁ仕方がないのかな、と思う部分も多々  e.t.c.

    ともかく、チャンドラーに入門するなら、短編よりもフィリップ・マーロウものの長編から入った方がよい、ということのようだ。
    他にもいろいろな意見が出て、たくさんの「なるほど」を感じることができ、とても楽しい読書会だった(ほんのちょっとを曖昧にしか覚えておらずスミマセン)。

    読書は個人的な趣味であるかもしれないが、「読み」は一人のものだけではない。「私」以外の読みを聞くことで、本の新たな広がりと楽しみを感じることが、読書会の楽しみの一つだと思う。
    そういう意味では、自分が「読めない」本ほど読書会では得るものが大きいなぁ、ともしみじみ思った。

  • チャンドラーおもしろー!
    アメリカンでキザな台詞に笑ってしまう。チャンドラーをもっと読みたくなった。

    短編だから軽く読むのに良い。
    ゆすり屋は撃たない・スマートアレックキル・スペインの血が面白かった。

  • ハードボイルドはあまり好きなジャンルというわけではないが、有名作家ということで読み始めた。6つの短編が収録されていて、1話目の「ゆすり屋は撃たない」は登場人物や状況の説明が少なく筋があまりわからなかった。2話目以降からだんだん筋もつかめて面白くなりはじめた。表題作の「キラー・イン・ザ・レイン」が一番面白かった。全体を通した印象は、登場人物がよく銃を撃ちあい、よく死ぬ。

  • 「ゆすり屋は撃たない」小鷹信光訳
    「スマートアレック・キル」三川基好訳
    「フィンガー・マン」田口俊樹訳
    「キラー・イン・ザ・レイン」村上博基訳
    「ネヴァダ・ガス」真崎義博訳
    「スペインの血」佐藤耕士訳
    エッセイ「チャンドラーは世紀を超える」原尞

  • その話によって、出てくる主人公の探偵の能力が違います。個性も違って、そういうところに、ミステリ短篇集としての幅の広さがでているような気がします。チャンドラーはそこまで考えていないだろうけれど。

  • まだまだハメットの影響が強く、チャンドラーらしさが希薄であまり楽しめなかった。作者のファンとして、この評価で。

  • レイモンド・チャンドラー短編全集1「キラー・イン・ザ・レイン」を読了。


    6編の、少し長めの短編小説が収められています。

    「ゆすり屋は撃たない」(1933年)
    「スマートアレック・キル」(1934年)
    「フィンガー・マン」(1934年)
    「キラー・イン・ザ・レイン」(1935年)
    「ネヴァダ・ガス」(1935年)
    「スペインの血」(1935年)



    このうちの「ゆすり屋は撃たない」がチャンドラー45歳にして、
    初めてのミステリ作品です。
    ハードボイルド探偵小説専門の雑誌に発表されました。


    内容はどの作品も共通して、酒あり煙草あり銃撃戦あり。まあ典型的なパルプ・フィクションですね。

    特に銃撃戦については、もうお約束だったのでしょう。「水戸黄門」のようなものです。どの話でも、終盤になると必ず撃ち合いになり、主人公を除くほとんどが死に至るという展開には、いささかげんなりとさせられました。


    主人公は探偵や警官などで、三人称を使っているものが多い。マーロウという探偵が出てくる作品もありますが、これはマーロウであってマーロウではない存在です。まだまだ定まっていない、原型といった印象を受けました。


    正直、作品の質ということに関して言えば、見るべきものはあまりありません。
    チャンドラーの持ち味である精緻な状況描写の萌芽は見えましたが、短編という限られた時間のなかでは、その実力が生かされているとは言いがたい。つくづく、チャンドラーという作家は長編向きだと思いました。


    それでも、時間軸に沿って読んでいくと、チャンドラーの成長を感じずにはいられません。処女作からわずか2年後に書いた「スペインの血」では、すでに確固たる世界観を築きつつあります。

    駆け出しの作家とはいえ、50歳近い方が目覚しい進化を遂げているというのは、考えてみればすごいことですよね。
    パルプ・マガジンの三文小説家という地位に収まらなかったのは、まさにこの成長があってこそ。この年齢でも(この年齢だから?)何ごとかを成し遂げられるのだ、という点は勇気を与えてくれます。


    チャンドラーは、このパルプ・フィクション時代に書き散らかした短編小説を後に書き直すことで、いくつかの長編小説に昇華させていきました。
    もっとも、本人はそのような行為を「カニバライジング(屍肉漁り)」と自嘲的に呼んでいたそうですが。長編小説に質を求めていたチャンドラーは、その作業に大いに悩み、苦しみながら傑作(と後に呼ばれる作品)を生み出していったわけです。


    もしチャンドラーが今も生きていたら、デビュー当時の作品群は隠しておきたいと思うかもしれない。けれど、その足跡を残らず辿りたいという人にとっては、とても価値あるものでしょう。



    何はともあれ、一人の作家はここから歩き始めた。

  • チャンドラーに駄作なし。

  • 和訳の文体がちょっとなじまない。

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