- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150707163
感想・レビュー・書評
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仕事場の方にすすめていただいて読みました。
競馬の話と聞き少し身構えましたが、読んでみたら意外とハマるものですね。
会計士として働く傍らアマチュア騎士の活動を続ける主人公は、夢だった多舞台のレースに出場し奇跡の大勝利をおさめた直後、何者かに誘拐されてしまう。
何とか逃げ出したものの、自分に迫る影におびえながら生活せざるを得なくなった主人公は、現状を打開する為に事件解決のために尽力する。
競馬界の闇に、正義を貫く会計士が挑む。
イギリスの作品らしい、独特の皮肉めいた文調が特徴的です。
わたしは小気味よく読むことができましたが、人によってはくどいと感じるかもしれません。
競馬に関する内容ではありますが、競馬のことをよく知らなくても楽しめるかと思います。
全体を通して非常にテンポがよく、読んでいてわくわくする素敵な作品だと思います。 -
デイック・フランシスシリーズの中で一番好き
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確かにディック・フランシスの作品としてトップクラスではないかもしれない。でも、後期の作品に比べればずっと若々しく力強いし、最近の息子さんとの合作に比べれば筋が通っているような気がする。何よりも、作者自身が描き出している人間像に迷いがない感じがするのがよい。(要するに「利腕」以前なのである)
主人公に与えられる肉体的試練は、ある程度の所まで想像できて、次第にエスカレートしていく最後のは本当に考えただけできつい。単純なだけにずきんと身体に響く。作品の最初から思わず引き込まれてしまうのも、そういうところがあるからだろう。
頭脳が売り物の会計士で、肉体的にも騎手として大きな大会で優勝してしまうほど優れていて、正義を愛し恐怖を克服する(やや考えが足りないだけのような気もするが)ことができる人間で、しかも女性に対してきちんと思いやることができる。考えてみれば嫌になってしまうような主人公の姿なんだけど、嫌みに感じないのは、彼が試練を克服するところが説得力を持って描かれているからだと思う。好きになれそうな人物だ。
それでもトップクラスとまで言いにくいのは、やっぱり非の打ち所がないようなヒーローぶりの為だろうか。それとも、敵役の「微妙さ」の為だろうか。あるいは、ミステリとしての深みのなさの為だろうか。全部が少しずつあてはまるような気がする。
だが、そんなことを思うのは読み終わってしばらくして、他の作品と比べあわせてからの話。読んでいる間は夢中である。久しぶりに読んだのだけど、堪能した。
2009/3/22 -
会計士でアマチュア騎手のローランド・ブリトンが主人公。突然、何者かに誘拐され…
女校長先生が素敵。
フランシスのファンなら必読の一冊。 -
5/4読了。
「障害」っていうより「誘拐」だなあ、さらわれてばっかだ、、、。あとはヒラリィ・ピンロック(女校長の)キャラが良かった。 -
16
今いち…
主人公は会計士。わけもわからず拉致されて放される。その謎に挑む。