帰還 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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制作 : Dick Francis  菊池 光 
  • 早川書房 (1997年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150707316

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帰還 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 再読中。

    若手外交官のピーター・ダーウィンが主人公。
    フランシスの競馬ミステリ・シリーズの30作目。

    ピーターが日本での勤務を終え、次の赴任地の本国へ戻る途中、知り合ったクラブ歌手のヴィッキイ夫妻の窮地を助けたことから、娘の結婚式へ向かう夫妻を送っていくことになります。
    行き先は偶然にもピーターが12歳までを過ごした土地。
    娘の婚約者ケンは大きな動物病院の優秀な医師なのに、手術を施した馬が次々に死亡して信頼を失い、病院は火事で半焼という大変な危機に見舞われます。
    友情から、調査に乗り出すピーター。
    事件の鍵は彼自身の幼い頃の記憶の中に…!?

    病院が舞台で緊迫したシーンの多い、事件性の高いミステリです。
    知り合ったばかりの人たちのために尽力するメチャ良い奴〜!
    彼が幼い頃を思い出しながら推理していくのが面白い趣向となっていますね。
    巻末の赤木かん子氏のあとがきは、女性向けの紹介として一読の価値あり!

  • ピーター・ダーウィン
    外交官

  •  外交官の休暇中の冒険ということで、少し盛り上がりに欠けるような気がした。外交官という職業にあるやや皮肉な職業上の能力や、前任地が日本であったことから、日本人やその文化に関する言及があったりで、興味深い面もたくさんある。が、仕込みが多いわりには全体としてそれらが妙に細かくて、迫力がないのである。

     医療関係の話というのは珍しいし、また被害者の巻き込まれる災禍は、想像すると頭が痛くなるようなものだと思う。そういう被害者を救う主人公という図式は、今までにもなんどかあったと思う。その被害者が実の兄だったり、親戚だったりあれこれだけど、ここまで「他人の不幸に首を突っ込む」的な流れだと、僕はちょっと素直に入り込めなかった。まあこのあたりも、外交官という職業に伴う主人公の性格の為なのかもしれない。

     かなり凶悪な人間も登場するので、どうなるかと思いながら読んでいた。結末は割合あっさりしていて、そういったことも、盛り上がりに欠けるという印象の原因なのかもしれない。ラストの方の緊張感はなかなかなのだけど。

     主人公の職業の生かしたとか、事件への巻き込まれ方とか、前作との共通点が多いように思う。そして、僕の個人的な感想では、どちらももう一つ成功していないように思う。

     もっとも、フランシスの凡作は、他の作家の傑作のレベル以上だったりするのであるが。

  • フランシスの主人公は、自分なりの倫理観を持っている。これが私は好きである。鼻につくという人もありそうだが、要するに男の倫理である。倫理は行動と結合する。この国では、ほとんど行動はできない。狭い上に、人間がむやみに多いから、行動すると、ただ動いたという、それだけで他人とぶつかる。したがって、行動よりは、行動の抑制が美学となり、倫理となる。

    アングロ・サクソンの世界は、個人主義、経験主義の世界でもある。フランシスの世界は、それをよく表している。それが好ましくみえるのは、われわれが逆の世界に住んでいるからであろう。社会的に言えば、それは文化であり、伝統だから、どちらがいいということはない。

    書くという作業、それを根本的にダメにしてしまうのは、書くことそれ自体が、書き手にとって現実に転化する場合であろう。

  • 競馬シリーズ…読みたいときは一気に読みたくなります。今回の主人公は、予期しない出来事からかつての故郷に一時的に帰ることになった外交官という設定。
    いろいろな場面で機転が利き、頭をめぐらす主人公に、ちょっと出来すぎやしませんかー?とも思いますが、まあいいか(笑)。ともかく競馬シリーズは主人公のいい男っぷりを読みたいのです。
    アメリカで知り合った引退した歌手夫婦の人生を楽しんでいる描写、短い時間で知り合ったケン・マクルアとの会話、ケンの母親と婚約者の親(先の歌手夫妻)のやや気まずくも滑稽な食事の場面といい、この本はかなり楽しかった。本当にいろいろな人間達を描いてくれて。
    絶版ながら、原文のカセットブックもあるそうです。聴きたいなあ。

  • 30(発行順)−31(刊行順)

    主人公は外交官
    事件に巻き込まれる老夫婦と、その娘の親子関係が切ないです。

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