骨まで盗んで (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 12-8 ドートマンダー・シリーズ)
- 早川書房 (2002年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (535ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150713584
感想・レビュー・書評
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大腿骨はトラブルのもと? 何の因果か天才的泥棒ドートマンダーは、ある国から隣の国が所有している聖少女の骨を奪ってくれと頼まれた。それはどうも国にとって重要な物だと知り、ドートマンダーは泥棒仲間と共にいざ出陣。だけども失敗、これはまずいと逃げだしたが…哀れ投獄された不運なドートマンダーと骨の運命は? 骨の髄まで泥棒気質のヒーローが骨折って大奮闘! 骨身にしみる面白さ、爆笑度1000%の会心作。
原題:Don't ask
(1993年)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々に読んだドートマンダーシリーズ。やっぱり面白い!好きだわ~。
二つの小国が聖骨をめぐって繰り広げる争奪戦に、ドートマンダーと仲間たちがからんでいく。例によってドートマンダーはちっともいい目を見られないのだけど、今回は結構派手に意趣返しをする。適度にブラックで、適度に皮肉な感じ。これがこのシリーズの味わいだなあと思う。ドートマンダーは全然「いい人」じゃないのに、何故か肩入れしたくなるキャラクターだ。
このタイトルは往年のヒット曲「骨まで愛して」のもじりだろうけど、今やどれくらいの人がわかるかしらん。 -
ドートマンダーシリーズ第8作目。2つの小国間争いの鍵を握る聖骨を盗んでほしいと頼まれ、盗む話。すんなりいくわけもなく、主人公が拉致されたり、盗んだものをまた盗まれたりする。読むほうもそれを期待しているのだが、うまくいかない加減がとてもおもしろく、読む手が止まらない。今までの登場人物がたくさん出てきて楽しかった。