ガーディアン・エンジェル (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 2-10)

  • 早川書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (585ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150753603

感想・レビュー・書評

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  • 隣人の友人が行方不明になり、死体となって発見される。近所の老婦人は入院中に飼い犬を処分され、息子と名乗る人物が後見人となっている。調査を進めるうちにこの2件は無関係ではなさそうに見えてくる。
    ストーリーより印象に残ったのが最後の元夫が自分の弱さを認めたこと。そしてヴィクに、2人がいい関係だった時もあったのだと思い出させたこと。こういう描写は日本の小説やドラマには滅多にないですね。昔読んだ小説の再読ですが、昔はそういうところに感じるものはなかったかもしれない。

  • 探偵ウォーショースキーの7作目。

    ヴィクと、もはや相棒といってもよい隣人コントレーラスで世話をしている、
    ゴールデン・リトリバーに赤ちゃんができた。
    その出産騒動の最中にコントレーラスのところに転がり込んできたの旧友が
    行方不明になり、
    ヴィクが捜索を頼まれるが、死体で発見される。

    一方、犬の赤ちゃんの父親、近所のラブラドールの飼い主の老女が倒れ、
    入院している間に後見人が指名され、
    飼っていた犬たちは動物管理局に引き渡されてしまう。

    近所で起きたが全く関係のなかった出来事は、
    ヴィクがあちこち嗅ぎまわっているうちに、
    元夫の弁護士を巻き込みながら、つながってくる。

    ヴィクは39歳なのか!
    それなのに、窓枠に飛びついたり、荷物を運ぶ機械からぶらさがったり、
    あげくのはてに運河に飛び込んだりとすごすぎる。
    法律事務所へ侵入するのを助けたコントレーラスは77歳だし。

    尾行の足止めを頼んだ、常連のカフェのウエィトレス達が
    張り切って妨害工作をしていたのが面白かった。
    ヴィクに刑事の新しい恋人ができたし、、
    老女が家に退院できそうなのは良かったが、
    親友のロティを事件に巻き込んでしまって、
    仲直りができてないのが気になる。

  • V・I・ウォーショースキーのシリーズ第7作目。老人2人の変死と事故にはじまり、企業の犯罪を暴くまでを、丹念に描く。アクションも派手。

  • 女探偵ヴィク(V・I・ウォーショースキー)のキャラクターで読ませるハードボイルド風活劇

    曰く
    等身大のキャリアウーマン
    ウーマンリブ
    女性活躍大いに賛成
    差別反対

    すぐ発火する性格で
    バツイチ、子供なし、男関係自由
    ご丁寧に、家事嫌い強調
    ファッションに興味ありといえども、ままならない
    それは
    働けど実入りのことを考えないため、いつも貧乏

    ま、女性が読めば面白いし、痛快なことは請け合いだ

    昨夜も半分徹夜してしまって『ガーディアン・エンジェル』を読了
    だから早朝の散歩をサボってしまった

    『ガーディアン・エンジェル』はシリーズの7番目

    今までののシリーズは

    『サマータイム・ブルース』(1)
    『レイクサイド・ストーリー』(2)
    『センチメンタル・シカゴ』(3)
    『レディ・ハートブレイク』(4)
    『ダウンタウン・シスター』(5)
    『バーニング・シーズン』(6)
    『バースデー・ブルー』(8)
    『ヴィク・ストーリーズ』(短編集)

    上記をわたしも2002年から気長に読み進めているのだが
    下記のようにまだまだ続いている

    『ハード・タイム』(9)
    『ビター・メモリ』(10)
    『ブラック・リスト』(11)
    『ウィンディ・ストリート』(12)
    『ミッドナイト・ララバイ』(13)
    『ウィンター・ビート』(14)
    『ナイト・ストーム』(15)
    『セプテンバー・ラプソディ」(16)

    大体こういうものは必ずマンネリになるのである
    ここらへんでやめるかどうか思案している

    でも、夜更かしするほど面白かったのは確か

  • この本を読んでいた途中で実父を亡くしたため1年以上続きを読めずに過ごしました。
    かと言って本を読まなかったわけではなく、1年間ずっと「大草原の小さな家」シリーズを繰り返し読んでいました。
    悲しいとき、つらいときに、私の心が求めるのは「大草原」なんだなと改めて感じた1年間でした。

    だから余計に今回のストーリーの中で高齢者が多く登場するのが心に残り、ヴィクも歳をとっていくという描写にも敏感になってしまいました。

  • 8月5日

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