ミッドナイト・ララバイ ((ハヤカワ・ミステリ文庫))

  • 早川書房
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本棚登録 : 153
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150753719

感想・レビュー・書評

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  • ストーリー自体はワンパターンなんだけど、読むとやはり元気になるウォーショースキーシリーズ。自分の価値基準に従って生きる姿にすがすがしさを感じるからだろうか。
    新しい恋の兆しにワクワク。

  • 読んでなかったもの。
    年齢を重ねても、やっぱり傷だらけになるヴィクが心配になるけど、ジェイクとの新しい恋の始まりが知れて嬉しい終わり方。

  • 探偵ウォーショースキーの14作目。

    亡父の年の離れた弟の娘、つまりは若い従妹が
    突然ヴィクを訪ねてくる。
    SNSなしには生きていけない世代の彼女は、
    単に年が離れているだけでなく、
    育った町も違えば、暮らしも豊かで、
    思い出も含めて、共通点は何もないという赤の他人も同然。

    しかも、その”ナイーヴ”さときては、
    読んでいるだけでイライラさせられる。
    隣人のコントレーラスにも気に入られるし、
    冒頭からヴィクの事務所を荒らしたのは彼女だとわかっているから、
    余計かもしれないが。

    だからと言って、憎み切れず、
    行方不明になった時、
    死体で発見されたするのは勘弁してほしい、と思うのは、
    作者の筆の巧さだろう。
    最後には大事な証拠品を守ったし。

    40年前に失踪した黒人男性の行方を追ううちに、
    当時起こった殺人事件に父親に関連しているのではと
    疑い始めるヴィク。
    殺人事件は冤罪だったのか。
    父親は冤罪の捏造に加担したのか。

    シスターが病院からヴィクが抜け出すのを手伝う場面と、
    冤罪の被害者の友人がスーツを着て、
    失踪した男性を捜していた叔母のお葬式に現われた場面が印象的だった。

    それと、イタリア旅行にまで行ったのに、作家のモレルと別れてしまい、
    残念に思っていたら、
    ミスター・コントラバスが現れて良かった。

  • まず、表紙が可愛すぎる
    で、タイトルがイマイチ
    こんなはず、ないじゃん!

    長いお話を、飽きることなく読み終えた
    よくできたお話でした
    久し振りの作家さんでしたが
    満足です

  • 20121126

  • なんか、年を経るごとにアクションが激しくなっているような気がするのは、気のせいでしょうか?刑務所に入ったり、激しい暴行を受けたりしていますが、今回は、危うく焼け死にそうになってしまっています。
    このシリーズが終わるときは、昔の刑事ドラマみたいにV.I.の『殉職』で終わるんでしょうか?

  • 40年前の吹雪の夜、彼は忽然とシカゴの町から姿を消した…偶然のきっかけで、消えた黒人青年の叔母の依頼を受けたわたしは、昔の失踪事件を調べることになる。時間の壁だけが障害かと思われた調査だが、失踪の影にはもうひとつの事件が隠されていた。隠蔽されてきた唾棄すべき事実の露見を怖れる何者かが妨害を始め、わたしの身辺に次々とトラブルが!どんな圧力にも屈しない、V・I・ウォーショースキーの真骨頂。

    3年間の積読期間を経て、一気に650ページの大作を読み終えました。一気と言っても10日かかりましたが。
    いつもドキドキ冷や冷やさせられるヴィクですが、本作はこれまでにも増して敵が周到にヴィクを狙い、次々と襲いくるトラブルに命の危険にさらされながらも立ち向かっていくヴィクの姿に分厚さも忘れてドンドン引き込まれてしまいました。いろいろな伏線や謎が見事に一点に集まり、過去の犯罪が白日の下に曝される展開はミステリとしても秀作と言えるでしょう。新たにヴィクの従妹のペドラと隣人のジェイク・ティボーが登場し、次作からの新展開が楽しみです。でも、残る積読2冊も同じくらいの分厚さなんだな、これが・・・。

  • しぱらく会っていなかった旧友に、ひさしぶりに会えた気分。向こう見ずなところは相変わらずだね。だけど、あなたの生き方は大好きだし、尊敬もしてる。これからもよろしくね。

  • 2010年発表
    原題:Hardball

  • 初めて読んだのは「バーニング・シーズン」。で、ファンになって1作目から読んでいます。

    ずいぶん久しぶりですが、面白かったですね。だけど、長いシリーズなので既読の方でないとわからないニュアンスもあるかもしれません。

    相変わらずのヴィクのタフさや、不正から目をそらさないところは大好きです。たとえそれが自分の心の聖域であっても、甘えないで向かっていくところが好き。人間関係に悩むところも、同じ女性として共感できるし。

    ゲストキャラのシスター・フランシスが亡くなるのがとても辛くて。修道女達の人間らしさが本編に生彩を添えていると思います。

    しかし、昔のヴィクって、すっごくよく怒る女性だったんだけど丸くなりましたね。辛抱強くなったなって思います。ホントは優しくて繊細なヴィク。

    ロマンスも上手くいけばいいのにね。

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