初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「おまえより進んでいるのが何人かはいるだろう。おまえは努力して追い付かなければならない。しかし、必ず追い付ける。たった一夏で自分がやったことを考えてみろ」
「ただし、ぼくは、なにも自分のものにすることができなかった」
「できたよ」
「なにを?」
「人生だ」
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「やれるか?」
「あんたを手伝うこと?」
「なにもかもだ。自立する、両親から離れる、自分の力で生きていく。15才で大人になる」
「九月で16になるよ」
「それ以上に年をとることになる。さっ、なにか食べて、寝よう」
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「自立心だ。自分自身を頼りにする気持ちだ。自分以外の物事に必要以上に影響されないことだ。おまえはまだそれだけの年になっていない。おまえのような子供に自主独立を説くのは早すぎる。しかし、おまえにはそれ以外に救いはないのだ。両親は頼りにならない。両親がなにかやるとすれば、おまえを傷つけることくらいのものだ。おまえは両親に頼ることはできない。おまえが今のようになったのは、彼らのせいだ。両親が人間的に向上することはありえない。おまえが自分を向上させるしかないのだ」
みんなの感想・レビュー・書評
★粗筋★
スペンサーシリーズの傑作。
両親から何の教育も受けず、何も与えられなかった少年をスペンサーがスペンサー式の少年教育で人生を救う!
数々の作家がスペンサーシリーズの中で「レイチェルウォレスを捜せ」と今作を推してたけども理由が分かりました。
たとえスーザンに反対されようとも、少年ポールを育てることを主張したシーン。
不憫に思いつつも、かわいい子猫のように甘やかさず、一人の人間として厳しく教えるシーン。
ひとつひとつの行動に、確固たるスペンサー流の行動指針があって改めて自分を貫くことの困難さを知ることができた。
あなたは人生に何を求める?
あなたは人生を何で満たす?
自分がコントロール出来ない事柄についてくよくよ考えたって、なんの益にもならないんだ。
印象にの残る言葉でした。全体は期待値が高すぎたかな。自分の感受性が摩耗してきている。
とても面白くて一気読みしてしまった。対立するクズの両親の駆け引きに使われるだけで、心を閉ざした少年を私立探偵が自立させる話。
僕の私立探偵のイメージはマーロウや原尞によって書かれるものだった。よくボコボコにされたり、金がなかったり、バカにされることばかり、そして寡黙で自分を曲げず、美学による強さを持つ男。
この作家が書くスペンサーはよく喋るし、すげえ強いし、わりあい金を持っている。そしてもちろん美学に沿って行動している。ヒーローだから、安心してスッキリ読める。
それでいてこの本は、少年との交流による戸惑いや優しさ、叙情性が押し出されていて、バランスがとても良い。もう少しこのスペンサーシリーズを読んでみようかな。
ここに書かれていることを素敵だと感じて、しばらくすると忘れてしまう。再読してまたそれを思い出す。その繰り返し。
私の人生のバイブル。
と言っても過言ではないです。
人が生きていく中での基本的に大事な事が随所に。
これをイイと言う人と結婚したい。
ムリそうだけど~
ほとんどミステリーとはいえない。しかし、そんなことはどうでもいい。スペンサーの言葉に、自分はまだまだ子供だなと思わされる。
多分、一番読み返した回数の多い小説ではないかと思う。
人が成長するとは。そもそも「大人」としての振る舞い方、流儀など。
探偵物の要素は限りなく薄い。ハードボイルドよりも自己啓発として読めるかもしれない。
内容
離婚した夫が連れ去った息子を取り戻してほしい。スペンサーにとっては簡単な仕事だった。
が、問題の少年、ポールは彼の心にわだかまりを残した。
対立する両親の間で駆け引きの材料に使われ、固く心を閉ざして何事にも関心を示さない少年。
スペンサーは決心する。ポールを自立させるためには、一からすべてを学ばせるしかない。
スペンサー流のトレーニングが始まる。
人生の生き方を何も知らぬ少年と、彼を見守るスペンサーの交流を描き、
ハードボイルドの心を新たな局面で感動的に謳い上げた傑作。
独身時代に読んでなんかしっくりこなかった教育ハードボイルドですが、子供を持つようになって読んでもやっぱりしっくりこなかった。面白いけどね。
教育について。
人を育てることについて、今まで読んだ中で一番好きかも。
男の人が男の子を育てます。
読み返してみた。いい~~~~~~~~~~~~~~~~。
これも何度も読み返しているが毎回面白い。
会話がGood。
肩をすくめる事しか出来なかったポールが、
身体を鍛え、スペンサーとログハウスを作りながら、
自立していく姿に感動する。
勿論、アクションシーンも最高。
ハードボイルドをはじめて読んだが、主人公の人生観に影響されてしまうほど面白い作品だった。思っていたよりも読みやすく、今後、スペンサーシリーズを読み進めてみる予定。
本棚に置いておきたい本No1!
男に生まれたからには読んでおきたい本ですよ
特に15〜16才の思春期真っ盛りの男の子には絶対に読んでほしいなと思う
タフに生きたいと思う様になる本
複雑な人間になりたいと思う本
そして、すべてを吟味してシンプルに生きたいと思わせてくれる本です。
これを10代のときに読んで、最高だった。
最高の、はずだったが、今も僕は
自分で自分を頼りにできない。
きっとスペンサーに怒鳴られる。
がんばるぞー
「そんなことはどうだっていいんだ。
要は、
自分はこうあるべきだ、という考えにとらわれないことだ。
自分にできるものなら、自分の気に入っていることをするのがいちばんいい」
スペンサー・シリーズの中の傑作の一つ。
男性の皆さまに是非読んでいただきたいです。
スペンサーシリーズの面白さは、主人公を初めとして核になっている人物達がとても魅力的なところ。
中でもスペンサーの恋人スーザンは私の憧れの女性でもあります。
教育の原風景ともいうべきドラマが描かれている。主人公スペンサーは少年ポールが自立するために、全人格でぶつかり、自らの武器とするもので勝負をかける。
<a href="http://d.hatena.ne.jp/sessendo/19980613/p1" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/19980613/p1</a>
心の琴線に触れる傑作。
ハールボイルドの枠にはまらない。
主人公と少年の交流の姿が情緒豊かに描かれている。
時代小説作家の藤沢周平の名前が何故か思い浮かんだ。
久方ぶりに出会った感動作品。
今シリーズの他の作品はどうだろうか。

ロバート・B・パーカー 「初秋」
何か重要なことについて考える時は、相手がそうするかどうかについてあれこれ考えるよりは、相手がそうした時にどうするのがいちばんいいか、ということを考えるほうがいいん...





