悪党 スペンサー・シリーズ (ハヤカワ文庫 HM)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150756833

感想・レビュー・書評

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  • 有罪と無罪の混乱。

  • 1○パーカー・ハウス:Omni Parker Houseは,ボストンのランドマーク。1855年開業以来,米国で最も長く続いているホテル。60 School Streetにある。
    ○ティエラ・デル・フエゴ:南アメリカ大陸南端部に位置する諸島。チリとアルゼンチンが分割して領有する。
    ○魚に自転車が必要ないように……:A woman needs a man like a fish needs a bicycle. オーストラリアの作家Irina Dunnのことば。ラディカル・フェミニストのグロリア・スタイネムが引用してフェミニズムのスローガンになった。U2の「Tryin’ to Throw Your Arms Around the World」でも使われている。
    ○リモージュ陶器:リモージュ磁器、リモージュ焼は、フランスヌーヴェル=アキテーヌ地域圏のリモージュとその周辺で生産される磁器の総称。白色薄手の素地に釉を、その上に「落着いた上絵」を描いたものが特色とされる。wiki.
    ○ペンバートン大学:Pemberton Collegeは,実在しないらしい。
    ○シーダー・ジャンクション:Cedar Junctionは,1980年代半ばまで,Walpoleと呼ばれていた。
    ○タルボッツ:Talbotsは,米国の衣料品小売店チェーン、衣料品ブランド。マサチューセッツ州を拠点とする。当時はイオングループに属していた。
    ○パッチ:nicotine patchの略。ニコチンをしみこませた貼り薬;禁煙の際の禁断症状を緩和する。
    2○ラッグルズ駅:RugglesはMBTA(マサチューセッツ湾交通局)の地下鉄,オレンジラインで1987年に開設された駅。周囲にNortheastern Universityがある。
    3○社会奉仕員:Community Service Officer.
    4○アレキサンダー・ポープ:Alexander Pope(1688年~1744年)は,英国の詩人。ホメロスの翻訳として有名。 The Oxford Dictionary of Quotationsでの引用文は,シェークスピアの次に多い。なお「幸せというのは……」(Happiness is not the art of being well deceived.)がPopeのものか不明。Jonathan Swiftの『A Tale of a Tub』(『桶物語』)に見えるらしい。
    ○判らない。そのことについて話し合えばいいんじゃないか,と思ったの
    ・このあとに"Oh."/ "It's not that hard," Susan said. "There are only two choices."あり。
    7○グリーン・ドルフィン・ストリート: "Green Dolphin Street" 1947年,Bronisław Kaper作曲,Ned Washington作詞。もと同名の映画の挿入曲。 Miles Davisが1958年にレコード化して,ジャズのスタンダードナンバーになった。
    ○ドリーム・ダンシング:1941年の映画「You'll Never Get Rich」(フレッド・アステア主演)の挿入曲。
    ○サラナック・ブラック・アンド・タン:Saranac Black & Tanは,Matt Brewing Company / Saranac Brewery(ニューヨーク州)が醸造するスタウトビール。
    ○メンフィス・イン・ジューン:"Memphis in June"は,1945年にHoagy Carmichaelが作曲して歌った曲。歌詞は,Paul Francis Webster。
    8○パラディオ風:パッラーディオ建築(表記はパラディオとも、英: Palladian architecture)は、ヴェネツィアの建築家アンドレーア・パッラーディオ(1508年-1580年)の設計から派生しヒントを得たヨーロッパの建築様式。今日パッラーディオ建築と認識されるものは、パッラーディオの当初の概念を展開したもの。パッラーディオの作品は古代ギリシアとローマの公式で古典的神殿建築から、その対称性、奥行き、価値観に強く基づいたもの。wiki.
    9○有罪判決になっている:このあと「He doesn't cut a lot of corners.」あり。
    ○ブレイ・バーン・カントリイ・クラブ:Brae Burn Country Clubは,マサチューセッツ州West Newtonにある。1919年のU.S.オープンなど,USGA選手権を七回開催している名門ゴルフ場。 /「前のスチュアート事件」は未詳。
    10○リアルト:Rialtoは,ハーバード大学の近くにあるチャールズ・ホテル内にあったイタリアン・レストラン。2016年に閉店。
    12○妥協はなにも悪党の逃避手段とは限らない:おそらくSamuel JohnsonのPatriotism is the last refuge of a scoundrel.から。
    ○ショウシーン・ヴィレッジ:Shawsheen Villageは,マサチューセッツ州 Andoverの北部にある歴史地区。
    13○スポラディック:sporadic。ワイパーの間歇的な動作をいうのであろう。
    ○J.クルー:J.Crew Groupは米国のファッションブランド。「シンプルでハイクオリティー」なファッションスタイルがコンセプト。カジュアル衣料を高価格帯で提供している。wiki.
    ○プロコル・ハルム:1960年代から1970年代に活動したイギリスのロックバンド。デビュー曲「青い影」 "A Whiter Shade of Pale"(1967年)は世界的な大ヒットを記録した。バロックとクラシックの影響を受け,ブルース、R&B、ソウルをも取り入れた独特の作風で人気を博した。wiki.
    ○ホワイト・バッファロー:テキサス州ヒューストンにあるBuffalo Bayou Brewing Co.のビール。
    ○レッド・フック・アイル:Redhook Ale Breweryのビール。シアトルに本社がある。パーカーがRed Hookと書いたのは,瓶に書いてある表記のREDとHOOKが二段に分かれているからだろう。
    ○マスターピース・シアター:1971年からはじまった米国で最長のプライムタイムドラマシリーズ。多くはBBCで制作された。
    14○どこかへ行って風邪でも引いて:原文 Get a grip.「風邪」はどこから来たか?
    ○ファイ・ガム:Phi Gamma Deltaの略。ファイ・カッパ・サイ(Phi Kappa Psi)と同じくペンシルベニア州ジェファーソン大学で1848年に結成された学生友愛会。
    15○ジョージ王朝風:ジョージ王朝は,英国の1714年~1837年。その時代の典型的な建築物としては, Edinburghの New Town, Georgian Dublin, Newcastle Upon TyneのGrainger Town ,Liverpoolの The Georgian Quarter ,Bristol と Bath.(wiki.)
    ○ハード・コピイ:Hard Copyは,米国のtabloid news television show。1989年から1999年まで放送された。Elton Johnから告訴される(1992年)など,疑問符のつくネタを積極的に取り上げた。。
    ○アール・ビー・バアク:シュワルツェネッガーの「I'll be back」は,こう聞こえるのだろう。/この台詞が初めて登場した作品は『ターミネーター』(1984年)。シュワルツェネッガーの演じたT-800が警察署窓口で発したもの。シュワルツェネッガーは当初、「I'll be back」という台詞が砕けていて女性的だと嫌い、監督のジェームス・キャメロンに何度も「I will be back」の方が機械的で、自身のドイツ語訛りを活かせるとして変更を求めたが、聞き入られなかった。wiki.
    16○オークリイ:オークリー(Oakley )は、アイウェア、アパレル、フットウェア、リストウォッチ等の製造販売会社及びブランド。日本語における社名表記は、オークリージャパン設立以後は「オークリー」が公式のものとして使用されており本項もそれに倣うが、古くからのファンはそれまでの「オークレィ」「オークレー」という読み方を好んで使うことが多い。wiki.
    17○彼女の職業の偽りを暴く:Frederick Campbell Crews (1933年生まれ)は,カリフォルニア大学バークレー校の英語名誉教授。当初は精神分析の文学批判を支持していたが、その後、精神分析を拒否し、Sigmund Freudの批判するようになった。 1980年代から1990年代の「フロイト戦争」の著名な参加者。
    ○シャーリー・テンプル:1928年~2014年。ハリウッド女優、のちに外交官。3歳から映画に出演し,6歳にしてフォックス・フィルム社の看板女優となり,たちまちアメリカ映画界で最も人気のあるスターとなった。wiki.
    ○ローラ・アシュレイ:Laura Ashley CBE(1925年~1985年)は、ウェールズ出身のファッションデザイナー。自身のデザインによるカラフルな布地を用いた衣料品・家庭用品によって、世界中に名前が知られるブランドを築いた。wiki.
    ○「お元気?」……私は気分を伝えた。:原文:Who are you?…… I told her.
    ○ジェシイ・ヘルムズ:Jesse Alexander Helms, Jr.( 1921年~2008年)は,米国の政治家。共和党所属の上院議員(1972年~2002年)。愛称はセネター・ノー。外交委員長時代は米国の国益に反すると考えた政策に強硬に反対する姿勢を示した。『海馬を馴らす』3でも言及された。
    ○パトリオッツ:New England Patriots。マサチューセッツ州フォックスボロに本拠地をおくNFLチーム。AFC東地区に所属。設立当初の名称はボストン・ペイトリオッツ。
    18○ボストン・クリーム:Boston cream pie(パンにクリームまたはカスタードを挟んだもの)ではなく,Boston cream (pie) doughnutのことであろう。ボストン・クリーム・パイは1996年にマサチューセッツ州のデザートに選ばれ,ボストン・クリーム・ドーナツが2003年に州の公式ドーナツに指定された。
    20○タフト大学:Taft Universityは,『愛と名誉のために』『プレイメイツ』(バスケットボールの八百長事件)にも見える,ペンバートン大学と同様に架空の大学。スーザンが教鞭を執っている。
    ○トロイ・マーフィ:プロ・バスケットボール選手でTroy Murphyは実在するが,1980年生まれで,たまたま同姓同名である。
    ○チャックスター:Chuckster.スーパー・マリオより前からあることば。
    21○打ち損なうことなく:この前に「hitting effortlessly and hard」あり。
    ○蒸気船ウィリイ:Steamboat Willieは,1928年に米国で公開されたディズニー制作の短編アニメーション作品。ミッキーマウスの短編映画シリーズとして最初に公開された。wiki.あらすじは,wiki.の『蒸気船ウィリー』を参照。
    ○リッキ・レイク:1993年から2004年までつづいた昼間のタブロイド・トーク・番組。米国の女優Ricki Lakeが司会を務めた。
    ○イースター・バニー:復活祭の卵(イースター・エッグ)を運んでくるウサギのキャラクター。当初はドイツのルーテル教徒から広がったもので、野ウサギが裁判官の役を演じて復活祭の季節の始めに、子供たちが良い子だったか反抗的なふるまいだったかを評価していた。wiki.
    ○ドック・マルタン:ドクターマーチン(Dr. Martens)は、英国のエアウェア・インターナショナルLtd.が製造および販売を行っているの靴・ブーツのブランド。Doc Martens、DM'sなどのように表記されることがある。ドクターマーチンのブーツが、1960年代後半〜1970年代中頃にかけて、スキンヘッドやパンクロッカーなどのサブカルチャーで愛用されたことが紹介されることがある。wiki.
    22○ドライ・リースリング:Rieslingは,一般に甘口の白ワイン。辛口は,蠣などにも相性がいい,と宣伝している。
    23○チェスタフィールド:Chesterfield coat とは、外套の一種。丈はやや長めが基本であり、膝程度が一般的である。見た目はフロックコートや背広に近い。
    ○ホンブルグ帽:クラウンの中央に折れ目がつき、ブリムの縁を絹のリボンで飾り、全体が巻き上がった男性用の正礼装に用いられている帽子。
    ○ユージン・デッブス:Eugene Victor Debs( 1855年~1926年)は,米国の政治家・労働運動活動家。アメリカ社会党からアメリカ大統領選挙に五回立候補した。世界産業労働組合(IWW)の創設者のひとり。wiki.
    ○オーヴァヘッド・コスト:〔企業の運営にかかる〕諸経費、間接費。
    ○リッキイ・リカルド:Ricky Ricardoは,テレビコメディー「I Love Lucy」(1951~1960)の登場人物。Lucyはその妻。
    ○死人のような野郎が四人:原文「four stiffs」。stiffには死人の意味もあるが,ここでは単に「ひと」のことだろう。
    24○ストレイト・アップ:普通のマティニ。ストレートアップとは、酒を、カクテルグラスに注いで出すスタイルのこと。オン・ザ・ロックや、ハイボール、ストレートなど、酒の出し方の一つ。現在、アメリカでは、マティニといえば、ウォッカマティニを、ロックスタイル(アメリカでは、Over Rocksとか、Over Icesって言うのが主流)で、出すのが主流だそうです。なので、本来のマティニを注文する場合、ジン・マティニを、ストレートアップでと、注文しなくてはならないらしい。(ヤフー・知恵袋)
    ○トリプル・エスプレッソ:Triple Espresso...A Highly Caffeinated Comedyは,1996年にミネソタ州ミネアポリスで上演を始めた,男性三人によるボードビルスタイルのコメディー。youtubeで視聴可能。
    25○ドレイプ:長く厚手のカーテン。
    ○26:黒い漆器の花瓶:この花瓶には「a golden dragon」が描かれている。
    ○ジーン・オートリイ:Orvon Grover "Gene" Autry(1907~1998)は,「歌うカーボーイ」,カントリーミュージックのシンガーソングライター、俳優、ミュージシャン、ロデオ・パフォーマー、大物実業家。テレビ局や複数のラジオ局,Angeles/California/Anaheim Angelsのオーナーだった。
    ○エンダイヴ:キクヂシャ、ニガヂシャ◆ヨーロッパ原産のキク科キクニガナ科の1年草。苦い味のする縮れた葉をサラダとして食べる。/キクニガナ、チコリ◆地中海沿岸原産のキク科キクニガナ属の多年草。日を当てないで育てた、苦いあじのする白菜に似た先のとがった白い若葉を主にサラダとして食べる。alc.
    ○ブロケイド:brocade〔織物の〕錦、金襴、ブロケード◆さまざまな色の絹糸・綿糸・毛糸、金糸、銀糸などを使って、模様を厚く織り上げるもの。
    ○彼は,彼女のことを一度も話したことはありませんか?:このあと,「Brought her home? Showed you a picture?」あり。
    ○この男はたんに仕事をしているにすぎないし,……:原文では「I was just doing my job,……」となっており,「この男」とは,スペンサーのことのようだ。
    28○ハーヴァード・スクェアのベルトゥッチ:Bertucci'sは,マサチューセッツ州を中心としたイタリアン・レストランのチェーン店。Harvard Square(21 Brattle St., Cambridge)にあった店は,1988年に開店し,2013年に閉店した。れんがのかまどで焼いたピザで知られていた。
    ○バラクーダ:Barracuda。カマス。食性は魚食性で、イワシなど他の魚類を貪欲に捕食する。ヒトに対して攻撃性を示す魚類の一つであり、一部の地域ではサメよりも危険な存在と捉えられている。wiki.
    ○イースター・バニー:Easter Bunny,復活祭のウサギは、復活祭の卵(イースター・エッグ)を運んでくるウサギのキャラクター。wiki.
    ○サリー・ジェシイ:The Sally Jessy Raphael Showは,1983年から2002年まで続いたタブロイド・トーク・ショー。視聴者参加型で,女性のホストという形式では一番古いという。
    ○ソウルジャー・オヴ・フォーチュン:Soldier of Fortuneは,1975年に創刊された傭兵向けの月刊誌。
    ○ローデンのコート:厚手で丈夫な防水性のローデン・クロスの上着。Loden。防水性・防寒性に優れた丈夫な毛織物で、コートの生地として用いられる。16世紀にオーストリアのチロル地方で、農民が山地の羊の毛で作ったのが最初で、厚くて丈夫で柔らかく防水性があるのが特徴。さまざまな色に染められるが、深い緑色のことが多い。
    ○パールがいなかった頃,あれば,:「あれば,」いらないのではないか?
    ○それを食べ終える頃には,:このあと「and washed it down with some wine. 」あり。
    29○ピー・コート:Peacoatは,厚手ウールのダブル前で腰丈の外套(オーバーコート)。もともとヨーロッパの船員が着ていたもので,その後,米国海軍も使用するようになった。
    ○ホルター・トップ:halter topは,ホルターネックとおなじ。女性用の上衣で,ノースリーブで首の後ろに回したシングル・ストラップ(吊り紐)がある。背部が大きくあいているものが多い。
    ○「そうね,いいわ」:この前に「She smiled without much enthusiasm.」あり。
    ○「受付で大いにがっばって」と言った。:このあとに「She smiled even more faintly than Glend.」あり。
    ○ドライ・トースト:バターなど,何もつけてないトースト。
    ○ハイ・ブーツが裸をいっそう強調していた。:この前に「Her camel's hair coat remained in a pile on the floor where she's dropped it.」あり。
    30○ボストニアン・ホテル:Bostonian Hotelは,香港の富豪酒店國際控股有限公司に1996年に買収され,その後2002年にMillennium & Copthorne Hotelsに売られた。現在は,Millennium Bostonian Hotel Boston が正式名称のようだ。現在2017/12/18のダイニング・ルームは,North 26 Restaurant and Bar。米国料理店。
    ○クインシイ・マーケット:Quincy Marketは、ボストン市中心部に位置する歴史的建造物。1824年から2年の歳月を費やして建設された。19世紀前半に建てられた、当時全米最大のショッピング施設の1つとして米国国定歴史建造物に認定された。なお、Quincyは本来は「クインシー」ではなく、「クインジ-」と発音されるが、日本語では「クインシー」と表記することが慣例となっている。wiki.
    ○ファナル・ホール:ファニエル・ホール(Faneuil Hall)は、ボストン市の中心部、海岸近くに位置する歴史的建造物。1743年から商店街および会議場として使用されている。現在ではボストン国立歴史公園の一角をなす。Forbes Travelerによれば,2008年には全米4位の観光客数だった。wiki.
    ○チャーリイズ・キッチン:Charlie's Kitchen(別名:The Double Cheeseburger King)は,10 Eliot St, Cambridge, MA にある。ニューイングランド料理。季節によって建物の前と裏庭でビア・ガーデンを開く。The Boston Phoenixは,2009年に安酒場では最高ランクの一つと評価した。
    ○『ボストン』誌:1960年から発行されている,Greater Boston地域の生活全般(洗練された、知的で魅力的なボストン。トップクラスの大学・医学・金融・バイオテクノロジー・文化機関・最高のレストラン・流行のショッピング・権力闘争・政治・高価な不動産・最先端の音楽と芸術)に関する記事を載せる月刊誌。"Best of Boston" という賞(ボストンの最も素晴らしいものガイド)を毎年掲載している。
    ○ウェイマス・ランディング:Weymouth Landing/East Braintreeは,ボストンの通勤電車の駅名。Braintree と Weymouthの境,いわゆるGreater Boston,ボストンの周辺地域にある。
    31○カルビン・アンド・ホッブス:Calvin and Hobbesは,コミック・ストリップ形式の新聞連載漫画。1985年から1995年まで連載された。現在でも多くの新聞で再掲載されている。wiki.
    32○ハリス・ツイード:Harris Tweedは、スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島発祥のツイード生地。ヴァージンウールを使用して、島内で染色、紡績をし、職人の自宅で手織り(厳密に言うと人力織機を使用)されている。そしてハリスツイード協会によって決められた厳しい基準をクリアしたもののみハリスツイードと認められる。また認められたもののみオーブの商標が与えられる。wiki.
    33○コナン・ザ・グレイト:アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画の題名(コナン・ザ・グレート,原題: Conan the Barbarian)。原文も当然ながら「Conan the Barbarian」。
    34○ファイフ奏者:ファイフは,ピッコロに似た高音を発する横笛。ファイフ奏者(Fifer)は,近世の歩兵で非戦闘員。ファイフを吹いて,戦闘中の編隊を変えることなどを知らせた。少年が担当することが多かった。
    ○髪押さえスカーフ:原文「do rag」。doは,ヘアスタイルを整えること。
    ○コーン・フィルター:円すい型のコーヒー・フィルター。
    35○歩道橋:原文は「Weeks Footbridge」。The John W. Weeks Bridgeの通称。1927年に建造されたケンブリッジとボストンのオールストン地区を結ぶチャールズ川に架かる歩行者専用の橋。Allston campusに新しく作られたHarvard Business SchoolとCambridgeに古くからあるBusiness Schoolを結ぶためのもの。ストリートビューで見ることができる。2017/12/23
    ○川はまだ凍っておらず:この前に「It was barely freezing, just cold enough for snow.」あり。
    ○トニイ・ブラウン:ジャーナリストのWilliam Anthony "Tony" Brown (1933年生まれ)か。テレビ番組「Tony Brown's Journal」のコメンテーターとして知られている。
    ○デ・ウルフ通り:De Wolfe Streetが終わり,メモリアル・ドライブを横断したところにWeeks Footbridgeがある。
    ○ダンスター・ハウス:Dunster Houseは,1930年に建てられたハーバード大学の学生寮のひとつ。6階建てながら,エレベータがない。Norman Mailerもかつて住んでいた。
    ○マウント・オゥバーン:Mount Auburn Hospitalは,ハーバード大学医学部附属病院。
    ○「いつ頃?」:この前に「It will be a long, slow process.」あり。
    36○オーヴァヘッド・ドア:車庫などに使われる上下方向に開閉するドア。
    ○エスプラナード:Charles River Esplanadeは,ボストンのBack Bay地区,チャールズ川の南岸にある国立公園。ストロゥ・ドライヴのチャールズ川側にある。esplanadeは,川沿いにある長く平坦な遊歩道。
    ○ケンドール・スクウェア:Kendall Squareは,MITの北側にあるビジネス地区。現在は,「地球上で最も革新的なsquare mile」と呼ばれている。
    ○カリフォルニア・ヒア・アイ・カム:"California, Here I Come"は,ブロードウェイ・ミュージカル「Bombo」(1921年)の中の歌。公式ではないが,しばしばカリフォルニア州歌と呼ばれる。
    ○デッドウッド・ディック:Edward Lytton Wheelerが1877年から1897 年にかけて書いた大衆小説の主人公。またColumbia Picturesが製作した11本の連作映画に見える覆面ヒーロー。
    ○ルート66:(Get Your Kicks On) Route 66は、ボビー・トゥループ(英語版)が1946年に作詞・作曲した米国のポピュラー・ソング。ジャズのスタンダード曲として名高い。タイトルとなっている「ルート66」は、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカ(ロサンゼルス郊外)を結ぶ国道66号線のことである。歌詞はこの道を走っての旅へ誘う内容で、途中には沿線各地の地名が登場する。wiki.
    ○ミズーリ州セント・ルイス,ジョプリンを通り……アマリーロを見物……カリフォルニア旅行の時は……:Route 66の歌詞。
    ○マリオ・アンドレッティ:Mario Gabriele Andretti(1940年~ )は,イタリア系米国人のレーシングドライバー。1978年のF1ワールドチャンピオンであり、インディカーでも4回のチャンピオンを獲得した。インディ500、デイトナ500とF1チャンピオンを全て獲得した唯一のドライバー。
    37○モンテシート:Montecitoは,サンタバーバラ郡で最も富裕層が居住する地域。
    ○スイスのロビンソン一家:The Swiss Family Robinsonは,ドイツのJohann David Wyssの児童文学作品(1812年)。ロビンソン一家の乗った船がオーストラリアのポート・ジャクソンに向かう途中,東インド諸島で難破し,南海の孤島で暮らす。ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』を模倣したもの。その後,何度も映画・テレビシリーズ化された。『宇宙家族ロビンソン』も,それから派生したもの。
    ○パールは,退屈しているにしても,表に出さなかった。:原文は「he」なので,「パール」は「ホーク」の誤り。
    ○デヴィル・ドッグズ:Devil Dogsは,米国のスナック菓子Drake's Cakesの主力商品。
    38○エディー・バウアー:Eddie Bauerは,カジュアルウェアやアウトドア用品を中心とした米国のファッションブランド。米国陸軍が採用し、陸軍の制服にロゴを使用することを許可した最初の独立した会社。
    ○サンタ・バーバラ水路:37にあった「サンタ・バーバラ海峡」と原文おなじ。
    ○アスレティックスの帽子のひさし:原文にはyellow billとあるが,省略したのだろう。
    39○アカシア:Acacia Restaurant and Bar。1212 Coast Village Road,Montecito, CA。ステーキ・ハウス。
    ○エンプティー・カロリー:Empty calorieは,グラニュー糖など(他の栄養素をほとんど含まない)カロリーのみの食品。
    ○ファッジソース:ホット・チョコレート・ソース。
    ○イサドラ・ダンカン:Isadora Duncan(1877年~1927年)は、20世紀を代表する米国のダンサー。モダンダンスの祖でもあった。20世紀のダンス、舞踊だけでなく身体表現の形そのものを変革したといわれ、「裸足のイサドラ」と呼ばれた。wiki.
    ○カリフォルニア・オムレット:オムレツに,スライスしたアボガドや角切りにしたトマト・タマネギ・チーズなどを入れたり,乗せたりする。
    40○ウォータータウン:Watertownは、米国マサチューセッツ州の中央部、ミドルセックス郡の南東部に位置する都市。ボストン都市圏に属す。市内は、ウォータータウン・スクエアなど、6つの地区に分けられる。
    ○シェル:主に競技用の,舵手を除き,1人~4人乗りの細長い手こぎボート。
    ○MDC: Metropolitan District Commission は,2003年にDepartment of Environmental Management (DEM)と統合されて,Department of Conservation and Recreation(DCR)となった。マサチューセッツ州の組織で,公園の管理などをしている。
    ○リンク:Daly Rink。MDCが管理していた,公営室内スケート場。4 Nonantum Road, Newtonにある。
    ○マルティネッティ・リカーズ:Martignetti Liquors は,酒類の小売店。ここでは,Brighton 地区(Soldiers Field Road)にあった店のことであろう。1933年創業。2017年3月に閉店。
    ○労務出資持分:sweat equity。購入した別荘をスペンサーとスーザンが業者に頼まず独力で修繕したこと。
    ○バッキンガム・ブラウン・アンド・ニコルズ・スクール:Buckingham Browne & Nichols Schoolは,ケンブリッジにある幼稚園前から12学年まである独立した共学の学校。1964年から始まった米国大統領奨学生を3名輩出している。名前が長いのは,1974年にBrowne&Nichols SchoolとBuckingham Schoolが合併したため。
    41○アイヴス:Elliot Ives。『キャッツキルの鷲』(第12作,1985年)を参照。
    ○マコーミック連邦ビル:John W. McCormack Federal Building。2017/12/29現在の名称は,John W. McCormack Post Office and Courthouse。22階建て,101m,1933年完成の歴史的建造物。
    ○オックスフォードの靴:Oxford shoeは,甲の部分を紐で結ぶタイプの革靴。
    ○アーガイル:Argyle。格子模様(チェック)の一種。数色の菱形の連続で構成されており、その中心を、辺に並行した線が交差する。見た目の連想から、そろばん柄と称されることもある。トラディショナル・スタイルの定番アイテムとされる。wiki.
    42○ウェイト・スタック:weight stack。トレーニング・マシーンの重量を調節するために積み重なった重りの板。
    ○五十年近く前にブリンクスが取り壊されたノース・エンドの車庫:The Brink's は,ボストンの金融警備会社でNorth Endにあり,1950年に強盗事件が起こった。現在は,parking garage(駐車場ビル)となっている。米国史上最大の強盗事件で,「世紀の犯罪」のいわれた。これに基づいて映画化されたのが『The Brink's Job』(邦題は『ブリンクス』)。wikipediaでは「Great Brink's Robbery」として,項目立てがなされている。
    ○ボストン・ガーデン:Boston Gardenは、マサチューセッツ州ボストン市にあったスポーツ施設。Boston Celticsなどの本拠地に使われた。ボストン地域交通網の通勤電車とアムトラックの駅であるノース・ステーションの上にあった。 ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンと同じ設計者によるもので,当初は,Boston Madison Square Gardenと呼ばれていたが,のちにBoston Gardenと呼ばれるようになった。1928年にオープン。新しくFleet Center(2005年からの名称はTD Garden)が1995年にできるにともない,1998年に解体された。この新しい施設も,Boston Garden,The Gardenとしばしば呼ばれる。
    ○ワッシャー:Washer。座金(ざがね)とは、ボルトとナットを締め付ける際にナットの下に入れておきこれらの固着具と部材との間のなじみをよくしたり、ナットの回転を防止するために用いられる薄い金属板状の部品。
    43○イギリス文芸復興:English Renaissanceは,15世紀後半から17世紀初頭にかけてのイギリスの文化芸術運動。
    ○雄牛のように力強く:Strong like a bull. The Danny Thomas Show(はじめはMake Room for Daddyと呼ばれた)というTVの連続ホームコメディ(1953年~1964年)で,Uncle Tonooseがしばしば言ったことばだという。/あるいは,Quantum LeapというTVのサイエンス・フィクション番組の「Mirror Image」(1993年放映)で,ロシア人が言った「働き手であれ。雄牛のように力強く,トラクターのようにかしこく」による,という。44○不毛の地でライラックを育て……:T・S・エリオット『Waste Land』(『荒地』)の最初「APRIL is the cruellest month(四月は残酷な月)」に続く一節。
    ○自分をヒヤシンス・ガールと呼ぶ者:T・S・エリオット『Waste Land』:“You gave me hyacinths first a year ago;They called me the hyacinth girl.”
    45○レキセイン:LEXAN(レキサン)は商標。熱可塑性プラスチックの一種,ポリカーボネート(ポリカ、PC)。アクリル樹脂などと共に有機ガラスとも呼ばれる。透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性・寸安定性などにおいて、高い物性を示す。
    ○マスターピース・シアター:Masterpiece Theatreは,1971年から始まったWGBH Bostonが制作したドラマ・アンソロジーのテレビ・シリーズ。途中で単に「Masterpiece」と称するようになった。2008年終了。
    ○英語国民の歴史:A History of the English-Speaking Peoplesは,ウィンストン・チャーチルの著作。4巻。カエサルのブリタニア侵攻(B.C.55年)から第一次世界大戦(1914年)まで。
    ○ロングフェロー:ヘンリー・ワーズワース・ロングフェロー(Henry Wadsworth Longfellow, 1807年~1882年)は、米国の詩人。後半生の45年間はマサチューセッツ州ケンブリッジで過ごした。
    ○世界史概要:The Outline of Historyは,H. G. Wellsの著書。1920年に単行本として発行。邦題は『世界史大系』『世界文化史大系』『世界文化史』等。
    ○リキュール・グラス:リキュールをストレートで飲むためのグラス。原文は「a pony of sherry」。ポニー・グラスは,キュール・グラスのなかでも細長い1オンス(pony)が容量のもの。
    ○「こする,こする,こする」:この前の「"I can't do that," I said. "You'd tell."」が,ハードカバーでは抜けていたが,文庫本では補われた。ただ,「あんたが,告げ口をする」という訳でいいのだろうか?
    ○スパッズ・マッケンジイ:Spuds MacKenzieは,1987年からビールBud Lightの広告で使用されたマスコット・キャラクター。ブルテリア。未成年の興味を引くことを目的とするものとされ,物議を醸し,一部の州では違法とされた。
    46○ソーホー:SoHo は、ニューヨーク市マンハッタン区ダウンタウンにある地域。ソーホーという地名は芸術家の町として盛り上がった1970年代ごろに登場したもので、語源は、ハウストン通りの南(South of Houston Street、ヒューストンとは発音しない)という意味であり、より早くから繁華街として有名だったロンドンのソーホーも意識している。かつては芸術家やデザイナーが多く住む町として知られていたが、近年は高感度な高級ブティックやレストラン街となっている。多くの買い物客で賑わうエリアである。wiki.
    ○オートバイ暴走族:原文にはこの前に「yuppie」あり。たぶん,省略。
    ○ジャクソン・ポラック:Jackson Pollock(1912年~1956年)は、抽象表現主義(ニューヨーク派)の代表的な画家であり、彼の画法はアクション・ペインティングとも呼ばれた。抽象表現主義の画家たちの活躍により、1950年ごろから美術の中心地はパリではなくニューヨークであると考えられるようになった。wiki.
    47○セントラル・パークを通って美術館まで:Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)。
    ○スポーツ・コート:軽いシングルのジャケット。スポーツを観戦するときのカジュアルな服装。基本的に一般的な背広より硬く厚い素材で作られている。
    ○デイリー・ニューズ:Daily News(正式名称だが,同名の新聞と区別するためにThe New York Daily Newsといわれる)は,ニューヨークに本拠を置く新聞。1919年に設立され、米国で初めてタブロイド形式で印刷した。写真、ニュース、人々に対するゴシップ、項目別の広告、漫画、スポーツ、論評などでこの新聞は構成されている。2017年に新聞大手トロンク社に1ドルで買収された。wiki.
    ○サーティ・ロック:30 Rockefeller Plazaを短縮して表現したもの。30は番地。ロックフェラー・センターにある超高層ビル,Comcast Building。3大ネットワークテレビ局・NBCの本社がある。
    ○パット・ライリイ:Patrick James Riley(1945年~)は,米国のバスケットボール監督で球団運営責任者。監督としての生涯通算勝利数はリーグ史上屈指という名将で、異なる三つのチームで最優秀監督賞を受賞した唯一の人物。wiki.
    ○手は力強く……:灰色の男は,24章に登場したときと同じく「He still had his earring」。
    ○ラザロ:『ヨハネによる福音書』11章によれば、イエスが墓の前に立ち、「ラザロ、出てきなさい」というと、死んだはずのラザロが布にまかれて出てきた。
    ○T. S. Eliotの『The Love Song of J. Alfred Prufrock』に “I am Lazarus, come from the dead, Come back to tell you all, I shall tell you all.”とある。
    48○撮影は十一時だ:"Film at 11"は,米国のテレビニュース放送で、当日あとでニュース速報の映像があることを視聴者知らせるイディオム。11時は,米国の東部と太平洋時間帯でのニュース放送の伝統的な時間帯。以前は,当時使われていた16mmのフィルムの編集に時間がかかったので,すぐにはオン・エアできなかった。このフレーズは,1960年代から1980年代までの多くのテレビ番組で使われたが,ビデオテープができて,時代遅れのことばとなった。
    ○アトラスの像:Rockefeller Centerの正面,International Buildingの中庭にある,両腕と頭で天の蒼穹を支えるギリシア神話に登場する神アトラスの銅像。1937年に設置された。
    50○イン・スタイル・バーバーショップ:原文は「Inn Style Barber Shop」。同じ店か不明だが,566 Cambridge St, CambridgeにIn Style Barber Shopという店が現在もある2018/01/07。
    ○クラブ・マン:原文「Club Man」。Pinaud ClubmanのAfter Shave & Cologneには,citruses, herbal notes, spicy notes and oakmossがある。
    52○トゥデイ・ショウ:米国NBCの朝放映しているニュースとトークショウ。1952年に開始した。単に「Today」ともいう。
    ○リップ・ライナー:唇の輪郭を描くための道具。鉛筆型と繰り出し式のものがある。そのチューブといっているので,マニキュアのように内蔵されたブラシを使うものか。
    ○『文明と不満』:『Civilization and Its Discontents(Das Unbehagen in der Kultur)』は,1930年にドイツで出版されたSigmund Freudの本。Freudの最も重要な著作のひとつと考えられ,現代心理学の分野で最も影響力がある著作とされる。
    ○イッギイズ・ベイカリイ:Iggy's Bakeryは,Iggy's Bread of the World Bakeryのことであろう。130 Fawcett St Cambridgeにある。Cambridgeのパン工場の敷地面積は三千平方メートル以上ある。
    ○ジョイス・ブラザーズ:Joyce Diane Brothers(1927年〜2013年)は,米国の心理学者・テレビ・パーソナリティで,コラムニスト。Washington Postによれば,「米国心理学の顔(代表者)」。
    53○コートニイ・ラヴ:Courtney Michelle Love(1964年~)は,米国の歌手、ソング・ライター、女優、ビジュアル・アーティスト。
    54○マタパン:ボストンの南部,MBTA(マサチューセッツ湾交通局)のAshmont–Mattapan High Speed Lineの終点,Mattapan駅がある。駅は,バス10路線のターミナルとなっている。
    55○フリート・センター:FleetCenterの現在の名称はTD Garden(Toronto-Dominion Bankによる命名)で,ボストン・ガーデンとも呼ばれる。1995年に建てられた。MBTAのNorth Stationは,その真下にある。
    56○ラーズ・アンダーソン橋:1915年に竣工したコンクリートのアーチ型の橋。全長134 m。CHARLES RIVERに架かり,CambridgeのHARVARD大学と対岸のAllston地区を結ぶ。正式名称は,Anderson Memorial Bridge。Larz Anderson (1866年~1937年) は, 外交官で,短期間ではあるが日本大使をつとめた。
    ○ウィークス歩道橋:Weeks Footbridgeは,35章で単に「歩道橋」と訳された,スペンサーが銃撃され,とどめを刺されないために川に飛び込んだ橋。
    ○ピグマリオン:現実の女性に失望していたピュグマリオーンは、あるとき自ら理想の女性・ガラテアを彫刻した。そのうち彼は自らの彫刻に恋をするようになる。それが人間になることを願った。その彫像から離れないようになり次第に衰弱していく姿を見かねたアプロディーテーがその願いを容れて彫像に生命を与え、ピュグマリオーンはそれを妻に迎えた。/ピグマリオン効果:教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである。近年の研究では、ピグマリオン効果と心理の因果関係はないとされている。wiki.

  • パーカーのスペンサーシリーズは今日のこういう状態の時は最適かも。強い自分を思い出すことができる。

  • スペンサーシリーズ。何作目になるのだろうか。もう読む前から見開きの登場人物の7割方が知った名前。
    本作では珍しくスペンサーがやられるストーリー。これからリベンジするところ。やっぱり面白い。

  • 何年かぶりでの再読。
    スペンサー・シリーズの第二十四作目。

    ここ数冊、解説を書かれていらっしゃる方が、皆さん一回は「マンネリ」と云う言葉を使われています。

    まぁ、無理もなく・・、月曜日の八時四十なん分だかに、カクさんが「えぇ~い! 静まれぇ~ッ!」と言うような、金さんが肩脱ぎになって桜の紋々を見せびらかすような、殊、展開と云う意味に於いては正にその通りであったりします。

    御老公が「わっはっはっは」と高笑いする代わりに、或いは金さんが「これにて一件落着ッ!」と白洲を引き上げていく代わりに、スペンサーとスーザンは一件を振り返りディスカッションします。

    時に「勧善懲悪」から逸れることもありますが、結末も、まぁ大体に於いて似たようなものです。

    カクさんやスケさんが悪人たちを懲らしめる場面と同じように、ホークやヴィニーがスペンサーの為にならない者を撃つシーンが、血生臭くないの救いであったりします。

    スペンサー・シリーズ一気読破を試みてから、ほぼひと月経ちました。
    https://plus.google.com/u/0/105615501398111406750/posts/8ShCzk2SEU2
    残り10冊ぐらいでしょうか・・

  • ★粗筋★
    濡れ衣を着せられた黒人が、本当は無実であったのか真相を究明すること。それが今回の依頼だった。
    事件の目撃者、被害者のボーイフレンド、ボーイフレンドの両親。何から何まで嘘ばかりで、何も判らない。
    話を拒む関係者を、いつものようにつつき回し、真実を炙り出す!


    今回は、スペンサーが撃たれるという稀な展開でしたが、弱った彼をホークとスーザンが見守りながら復活させるというなかなか粋なストーリーでした。
    腕がたつ殺し屋の描写は上手かったです。なかなかアホな人物ばかり描くパーカーですが、この殺し屋は真面目に書きすぎてて違和感ありまくりでした。

    ホークとスペンサーの会話のやり取りは、人種差別をもユニークに流してて上品な笑いになりますな~。

  •  帯に書いてあるからネタばれをするけど、この物語でスペンサーは瀕死の重傷を負う。シリーズでは今のところこの作品のみ。無敵のスペンサーが唯一敗北すれすれまでいった作品である。

     正直言うと、一人称で書いてある作品で、主人公が長い間意識不明になるっていうのはどういうもんなんだろうという興味で読み始めたといっていい。すでにこのシリーズは、マンネリが楽しい、という域に到達していると思う。

     もっとも最初に感じた興味はあっさりと裏切られて、むしろ「敗北した」スペンサーが立ち上がるまでの姿が興味深かった。もっともディック・フランシスじゃないから、そのあたりもあっさりとしたものだけど、あっさりとした中に執念のようなものが感じられて、実はけっこう感動した。

     物語そのものはいつものパターン。脇役登場のサービスは嬉しい。スーザンはお荷物。ちょっと読んでいて疲れてしまった。
    2005/7/27

  • スペンサー、最大の危機から辛くも逃れる…

  • スペンサー・シリーズ24作目。タフガイのスペンサーが今作では瀕死の重傷を負う。かつてない危機にどう立ち向かうのか。

  • 今までこんなに重傷を負ったスペンサーは
    記憶になかったので驚いた。

    だけど相変わらずの軽口を叩きながら、
    みんなの助けを借りて黙々と回復・リハビリ
    していてる様子がまたカッコいい。

    男達の友情というのもたまらない。

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