猫はひげを自慢する (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 9-31)

  • 早川書房
3.54
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本棚登録 : 97
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150772314

作品紹介・あらすじ

古書店からたくさんの本を引き取って大喜びのクィララン。一方のシャム猫ココは、本が詰まったダンボール箱に異常な興奮ぶりを示す。ココの行動は何を示しているのか?クィラランはそれとなく調査を始めるが、ほどなくしてココがおなじみの「死の咆哮」を発した。まもなく女性が蜂に刺されて死亡するいたましい事件が起こってしまう。さらにクィラランの恋人のポリーの身になんと…シリーズの大転機を迎える注目作。

感想・レビュー・書評

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  • 猫はひげを自慢する (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 出だしが妙に説明的で、気象予報士のウェザビー・グッドの本名まで記している。
    これまでの読者には、評価が少し下がるのだろうか。
    よく考えてみれば、ずっと読み続けている人が多い反面、
    著名になったので初めて読む人も増えていると思う。
    その意味で、毎回の説明の繰り返しは丁寧でよい。
    主人公クィラランは母の知り合いの金持ちから遺産相続を受けた人間です。猫との間友達のような、猫に使われているような関係が面白い。
    猫と主人公が特別の能力を少しづつ持っているようだ。
    この文も、なるべく毎回繰り返すようにしよう。

    表紙は、毎回猫の特徴をよくつかんだ絵で、それだけでも購入する価値がある。
    全部揃えてならべると,部屋のよい装飾になります。

    最初の説明が丁寧なので、この本を始めて読む人には、星5つだと思います。

    古書店から本を引取るクィララン。シャム猫ココは、ダンボール箱に「死の咆哮」を発する。蜂に刺されて死亡する女性。
    話が展開するきっかけも興味深い。

  • このシリーズも長いよ。コレを読んでからはシャム猫をみるとココって名前なんじゃないかと思ってしまう。
    しかし急にこの展開ってどうなの?そんなにあっさりと捨てられるとこっちがショックだ。

  • とうとうミスター・Qが私的にはお似合いかもしれないけど好きなタイプではないあの女性と別れた!ばんざーいな気持ち。まあ彼が振られたんだが彼女のブーツィーへの接し方がどうも虫唾が走る感じで好きになれなかった。今度はもう少し頭の固くない女性がいいと思うなあ。余計なお世話だろうけど。

  • '08.7.21 天牛@150

    読了。ネタバレ書きます。いいですか?いいですか?






    後半でついに本屋の主人と別れ(たような書き方してあり)ますが、あれは絶対ネタフリだと思うね。納屋が焼けたのはちょっとショックでした。これの放火犯も次の作品で判明するかも。長いシリーズ中初めての上下編だったのかも?





    2012.5.7 シリーズ全部再読
    2011年、作者が亡くなったので進展がなくなった。思えば後ろから三冊くらいは、もう内容もおろおろで作品としては楽しめなかったが、全作品通して読んでみると初見のときとは違った見え方がしてきた。
    私にはリリアン・ブラウンと紫式部がとても共通点があるような感じがした。なんだか再読で主人公がとても自分勝手ないやーなやつになりました。作者が次にどんな構想があったのか知りたい気持ちもあるものの、あれはあれで完結したことにしようと勝手に決めました。

  • シャムネコ・ココシリーズ29作目。
    19年に渡り続く長寿シリーズなのだけど、もう内容はミステリじゃなくて普通の田舎小説だよなぁ。
    ちょっと不思議な猫を飼っている初老で金持ちなコラムニストの日常記。
    今回も事件は起こるけど話には全く関わらず、犯人も捕まらず、それについての追求もなし。
    多分次刊以降でさらりと片をつけるんだろうけど、だったらそこまで書いたものを1冊としてまとめて出版してほしいよ。1冊200ページで600円ってなにそれ…。
    活字も大きいし、ぼったくられてる気分。
    これを読み続けているのはもう惰性以外の何モノでもないよな。

  • もう、ずーっと安定していたクィラランの周辺が、ここへ来てこんな急展開!?に、びっくり。マンネリっぽかったけど、それもこのシリーズの味だと思ってたので、この展開は予想してなかった。残念な部分も多々あるけど、これからが今までと違って来そうで期待も大。ミステリとしては、いつもの感じだけどね。

  • ミステリ的に満足できなかった。
    飽きた設定を唐突に排除してしまう作者の悪い癖が出たようだ。

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