泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-3)

  • 早川書房
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本棚登録 : 114
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150774530

作品紹介・あらすじ

うますぎる話には罠がある。アパートに忍び込み、小箱を盗み出すだけで5千ドルの報酬をくれるという。だが、家捜しを始めたとたん、パトロール警官の二人組に踏み込まれた。その上、寝室からは死体が見つかり、私は当然殺人犯として追われるはめに。容疑を晴らし、再びプロの泥棒としての仕事をするためにも、自分の手で事件を解決しなくてはならない。マンハッタンの泥棒探偵バーニイ・ローデンバー、小粋に文庫初登場。

感想・レビュー・書評

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  •  ローレンス・ブロックの人気シリーズのひとつ泥棒バーニイもの。手に取る機会を逸していて今回初めて読んだ。泥棒が主人公なので泥棒という犯罪がメインなのかと思いきや違っていて、少なくとも本作はバーニイが泥棒に入った先で偶然死体に出くわして殺人事件に巻き込まれ、それを解決するというストーリーだった。要するに泥棒という職業の主人公の探偵譚というわけだ。自分は犯人ではなくても泥棒に入ったというやましいところから逃げ出したりしているので当然容疑者とみなされており、逃げ隠れしながら真実追及に走り回るというややこしいことになっている。都合よく隠れ家や協力者があらわれたり安直な点もあるけれど、バーニイも憎めないし軽い読み物としてはよくできている。人気があるのもうなずける。

  • 冷静に考えると、単なる犯罪者。犯罪で難局を乗り越えようとする人たちのお話。

  • 中盤からが俄然面白くなる。序盤なんだかなーともし思ったとしても読み進めるべし。

  • スカダー、ケラーに続いて今度は泥棒バーニイシリーズ。
    原題は"BURGLARS CAN'T BE CHOOSERS"。
    訳者あとがきにもあるように、
    まさに「ソフトボイルド」という感じの軽いタッチなのだけれども
    いつも通りの謎解きもしっかり入れてある。

  • 面白かった。
    軽い感じで読みやすい。

  • ソフトボイルド
    軽く読めて楽しい

  • 泥棒探偵シリーズ。まだ相棒のキャロリンと出会う前の話。

  • 奇妙な盗みの依頼。こそ泥のバーニィ・ローデンバーは謎の男から奇妙な依頼を受ける。
     アパートに忍び込んで、小箱を盗み出すだけ。そんな簡単な仕事だったはずなのに、申し合わせたかのように警察が現れ、そして、盗みに入った部屋からは死体が発見され……
     マンハッタンの日陰に生きる泥棒のイカした大冒険。

  • ニューヨークで古書店を気ままに営むバーニーの正体は・・・!?(もっともまだこの時点では古本屋を手に入れてないけれど)泥棒探偵バーニーシリーズの第1作。日本ではマット・スカダーシリーズの方が人気だそうですが、私はバーニーのファンです。

  • 泥棒バーニイシリーズは最高に好き。軽妙洒脱な語り口がいい(と言っても翻訳ですが)。泥棒に入った家になんと死体が・・・という、ベタでありがちなストーリーですが、バーニイシリーズの場合、謎解きとかそういうのはまあどうでもいいかと。

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著者プロフィール

ローレンス・ブロック Lawrence Block
1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。
『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞、
第11作『死者との誓い』がPWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞した(邦訳はいずれも二見文庫)。
1994年には、MWAグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している。

「2020年 『石を放つとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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