おかしなことを聞くね (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-4 ローレンス・ブロック傑作集 1)

  • 早川書房
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本棚登録 : 113
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150774547

作品紹介・あらすじ

あんたもおかしなことを聞く人だね。はき馴れたジーンズをわざわざ古着屋に売るのは、いったいどんなやつかだって?考えてみりゃ確かに妙だよな-。ささいな好奇心が思わぬ災難を招く表題作をはじめ、狙った魚は決して逃さない釣り師、依頼人を無罪にするためなら手段を選ばぬ辣腕弁護士、自分を殺した犯人を見つけるまであの世に行けない男の話など、当代随一のストーリーテラーの手になる、とびきり面白い初の短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • ローレンス・ブロックの短編集1です。すごく良かった。私はあまり短編を読まない方ですが。珠玉の作が満載で。最初から最後まできっちり楽しませて頂きました。すごーい。まえがきのローレンス・ブロックの言葉が又、良い。「短編小説は愛の産物である」「作家が短編小説を書く唯一の理由は自己満足の為である」「これらの作品を書くことで得られた喜びと同じだけの喜びが、読むことでも得られれば、幸いである」なんとも、にやりとしたくなります。

  •  短編のミステリーというのは、なかなか読み終わったときにありがちだな、と思うような物が多い。この短編でもそのような傾向はあった。しかし、ありがちなのは確かとしても、面白い発想で、楽しめたのは確かだ。しかしミステリーというものは、やっぱり悪趣味で読んでいて怖いなと感じることも多かった。「食いついた魚」は、予想していない展開でありながらもありがちな話だった、やはり奇妙な人物が現れるというのは怖い反面興味深いなと改めて感じた。このような趣味の悪い感じのミステリーを書いてみたいなと思った。しかしこの短編集のタイトルは何故、「おかしな事を聞くね」なのだろうか、この話はこの短編の中で特に面白い話だとは思えないのだが。

  • 【収録作品】食いついた魚/成功報酬/ハンドボール・コートの他人/道端の野良犬のように/泥棒の不運な夜/我々は強盗である/一語一千ドル/動物収容所にて/詩人と弁護士/あいつが死んだら/アッカーマン狩り/保険殺人の相談/おかしなことを聞くね/夜の泥坊のよう/無意味なことでも/クレイジー・ビジネス/死への帰還/窓から外へ
     切れ味が鋭く、皮肉が効いた短篇が多い。

  • 短編集の「打率」ってどれくらいですか?
    個人的には、まあ・・・3-4割、書き下ろしアンソロジーだと1割切る場合もありません?
    これはすごいですよー!

    あちこちのアンソロジーでちょこちょこ見かける人ですが、まとめて読んだのは初めてでした。

    前半、全打!
    無駄のない文章でサクサクと結末へ。
    それも切れ味が半端じゃない。
    きっさきの鋭いこと。
    首筋がぞくっと来る珠玉の掌編ぞろいです。

  • ローレンス・ブロックは短編がうますぎでしょう、もちろん長編もうまいつーか面白いつーか大好物ですけど、今日日ここまでエレガントに上手な短編書く人は国際法か何かで保護スべきと思います!

  • 短編集だが、一作ごとに覚える奇妙な感覚が他の本には無い感じ。

  • もう鉄板ですね。ハズレ無し。

  • ローレンス・ブロック傑作集〈1〉おかしなことを聞くね (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 短編集。読み終わるまで結構時間がかかりました。ですが、面白かったです。
    短編のアイディアをひねり出すのは大変だろうなあ。ネタとひねりとオチと。一作読むと少し余韻に浸りたくなるのでそれでなかなか読了まで時間がかかったのかもしれません。
    ガソリンスタンドの話と詩人と弁護士の話が好きでした。なんというかシュールで皮肉が聞いていてそしてカッコイイ。次も借りてみようと思います。最後のスカダーさんの話はちょっと寂しい話でした。

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著者プロフィール

ローレンス・ブロック Lawrence Block
1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。
『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞、
第11作『死者との誓い』がPWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞した(邦訳はいずれも二見文庫)。
1994年には、MWAグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している。

「2020年 『石を放つとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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