ウッドストック行最終バス (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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制作 : 大庭 忠男 
  • 早川書房 (1988年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150775513

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ウッドストック行最終バス (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想・レビュー・書評

  • またまた、読みました。

    次々と当たりを引いているのか、
    私がモース警部の捜査方法に慣れてきたからか、
    どんどん面白さが増してきているような…

    今回のこの本は、モース警部登場の記念すべき第1作。

    モース警部がなかなかに気負っている様に感じるところも多々あるけれど、
    それも初登場ならではのご愛嬌、かな。
    (コロンボさんも第1作では割とこざっぱりしていましたものね。)

    今回の事件はバスがなかなかやってこないため、
    ヒッチハイクでウッドストックに向かった二人組の女の子、
    その後、そのうちの一人が惨殺されて酒場の駐車場で見つかるが
    一緒にいたはずの娘が何故か名乗り出てこない…。

    半ば強引なムードを感じたところもあった、
    無駄に鬼籍に入られた方もいらした。

    でも、後半はほんとに「どうなる?どうなる?」と読み続けて、
    夜更かししてしまった!

    やっぱり読んでいて、もう少しで何かがわかりそう、
    手がかりがつかめそう、となっても、
    『でも、まぁ今日はもう遅いから、明日でもいいやぁ~』となったら、
    そのミステリは、大したもんじゃございません。
    もうその続きだって、読まなくても良いんじゃない!

    そして驚きの事実が判明、
    部下ルイス巡査部長は、モースよりも年上であった!
    これにより、また随分と味わいが変わってきますなあ。

    ともかく、この本の発売当初、
    「わ!すごく面白い本が生まれた!」と
    ミステリファンがおおいに喜んだことを想像するだけで、
    無性に嬉しい気持ちになってくる。

  • コリン・デクスターも全部大好き。最終巻を読んだときは号泣しました。なにミステリィ読んで泣いてんの?って思った・・・。

  • (蔵書管理)性格悪いとこがいいんだよなー

  • 前から気になっていた作家です。オックスフォードが舞台ということはイギリスですよね?二人の女性がヒッチハイクしたが、一人が惨殺死体で見つかった。主人公はモース主任警部。中年の独身らしい。この作品では、ある女性と恋に落ちるが…。いわゆるパズラーな作品と言えるのだろう。あとがきでは、島田荘司との類似を指摘しているが、読んだことがないのでわからない。犯人については、なぜかなんとなーくわかってしまった。犯人のおちについて読んでびっくりという感じではなかったし。でも、けして読みづらいわけではなく、モース警部に愛着すら感じてしまった(笑)。

  • ウッドストック行きのバスを待ちきれなかった若い女性2人はヒッチハイクをするが、そのうちの1人が死体で発見される。
    モース警部とルイス主任刑事が捜査を担当する。

    多分70年代、イギリスのオックスフォード。
    科学捜査的な部分はほとんど無く、天才モースの刑事の直感がメイン。それも割と雑(に感じる)。

    あんまり納得できない解決でしたが、シリーズ最初なので、もう何冊か読んでもいいかな。

  • 幅広いミステリのジャンルの中でも「本格」と呼ばれる分野に、それ程の興味は無い。といっても、私がミステリ愛好家となったきっかけは、多分に漏れずエラリイ・クイーン「Yの悲劇」の絢爛たるロジックの世界に文字通り感動したからなのだが。要は物語としての強度があるか否かだ。驚天動地のトリックや〝どんでん返し〟が幾ら仕掛けられていようと、納得できるストーリー展開や登場人物、文章に魅力がなければ、「本格」についてはシノプシスを知るだけで事足りる。

    本作は、シリーズとしては既に完結しているモース主任警部登場の第1作。殺人事件自体はいたってシンプルなものだが、モースがさまざまな仮説を立てながら、中途で明かとなる新事実に基づいて再構築していくアクロバティックな謎解きが一番の読みどころなのだろう。探偵自体がミスディレクションの役割を担っているため、当人に興味のない証拠類は読者に提示されない。現場検証もおざなりで、部下に対するモースの指示も真意を隠す場合が多い。後に伏線と分かるが、事件関係者である女に一目惚れし、何故か成就しかけるというサイドストーリーも挿入する。
    モースの個性は、いかにも「本格派」の探偵役にいそうなタイプで新鮮味は無い。肝心の推理については、終盤の〝どんでん返し〟直前までは面白い。真犯人の動機が理解できない私には、デクスターはきっと「高尚」過ぎるのだろう。

  • 全編、モース警部による推理の「構築→解体」の試行錯誤であり、ラストまでもったいぶってようやく推理を開陳する一般的なスタイルとは違うところが楽しかったです。解説にもありますが、現代が舞台なのにしれっと「科学捜査」を無視しちゃう手法も面白いです。潔いw

  • ミステリの金字塔とも言える作品のひとつ。登場人物がみんないい感じに堕落してるとことか、おちゃめなモースとマジメなルイスのコンビの噛み合わないやり取りとか、トリック以外にも楽しめる要素がたくさんあった。あと意外とエロい描写も多い笑

    読み終わったあとクロスワードって言われると、確かにしっくり来る。引き込まれました。

  • ウッドストックへ行こうと2人でヒッチハイクしたうちの1人の娘が殺されるというミステリー
    ネットも携帯もない時代の本はひとつひとつじっくり足で操作するからミステリーはこうでなくちゃと思う

    モースという警部が、小さなヒントをきっかけにあれこれ推理して憶測をたて全体像を構築し、違うヒントでそれが少し崩れ、また修正しながら推理をして構築してはまた新しいヒントが出てきて修正しながらまた構築していくという、なかなか全体像がつかみにくくおもしろいミステリーのスタイル。どうなるどうなる?とどんどん読めた

    訳者も書いていたが、まるでクロスワードパズルのよう。著者のデクスターはイギリスのクロスワードチャンピオンに3回なったということから、謎解きにもその頭脳を使っているらしい。
    真のミステリーファンなら、もう一度読んで別角度から楽しむんだろう

  • ふなっしーと、モース警部の推理は誰にも止められない。

    クロスワードパズルのように、小さなヒントから事件の全貌を大胆に推理するモース警部。しかし特徴的なのは、その推理がひんぱんに間違っているところ。相方のルイス部長刑事同様、読者もまた彼の〝暴走〟や〝迷走〟につきあわされる。

    最初読んだときはいまひとつピンと来ず、繰り返し読んでがぜん面白くなった。トリックはややこしいが、人を食ったようなモース警部のおとぼけキャラは魅力的。

  • 読書会用。
    それにしても…読みにくい訳でした。
    まず、文章になかなか入り込めず、右往左往。
    若い女性が複数出てくるので、イメージつけにくい。
    なぜ、あの彼女がモース警部にキラキラハートを抱くのかイマイチわからない・・・
    パズルのピースが一枚一枚組み立てられてゆく感じはそこはかとなく感じられ中盤以降は読み進めるのが苦にならなくなりました。

  • 「夕闇の迫るオックスフォード。

    なかなか来ないウッドストック行きのバスに痺れを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。

    その晩、娘の一人が死体となって発見された。

    もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出ないのか?」



    ミステリー好きのイギリスの読者は、この変人モース警部とルイス巡査部長の登場をどう迎えたのでしょうか。

    本格推理小説としては思いがけない展開、こんなことでいいんだろうか、あと二三作様子をみないとなんとも・・・

    しかしおもしろい!

    コリン・デクスターの長編ミステリーの第一作目、周到に準備されたプロットは読者に決して犯人がわからない。

    モースの愛車はランチヤ、テレビドラマではジャガーになっているがそれほどの高給取りではあるまい。

  • 4
    試行錯誤とユーモアと。

  • 夕闇の迫るオックスフォード。
    なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、
    二人の娘がヒッチハイクを始めた。
    その晩、娘の一人が死体となって発見された。
    もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出てこないのか?
    テムズ・バレイ警察のモース主任警部は、
    ルイス部長刑事とともに捜査にあたる。
    多くの仮説が覆されたあと、最終的に浮かび上がった解答とは……。

    現代本格の代表作家、デクスターのデビュー作。
    原題「Last Bus to Woodstock」。

    デクスターの名前は以前から知っていたが、手に取るのは初めて。
    作風についても噂は聞いていたが、確かに噂どおりだった。

    クイーンやポアロのような名探偵たちは、
    物語の最後まで真相をひた隠しにして、
    最後にすべて説明を行うというスタイルであるが、
    デクスターの生み出したモース警部は違う。
    いくつもの仮説を立てては、それを検証するのだが、
    新たな証拠が出てきて仮説が覆され、
    再検討を余儀なくされる――ということを繰り返して、
    最終的に真相にたどり着くのである。

    自分の立てた仮説が間違っていたとわかりイライラしたり、
    捜査に行き詰まりを感じて悩んだりもする。
    また、モースは捜査中にやたらと酒を飲むし、
    事件の関係者の女性と恋に落ちてしまうし、
    ルイスに八つ当たりをしたりするし、
    家の壁の穴をふさごうとして脚立から落ちて骨折してしまったりする。
    このように人間味のある人物造形になっている点がユニークである。

    そのような形で物語が進行するので、真相が明かされる直前まで、
    我々読者も五里霧中といった感覚でいることになり、
    結末に対していささかの不安をも感じてしまうのだが、
    その不安を見事に晴らしてくれる結末が用意されているのでご安心を。
    しかも、ちゃんと伏線も張られていたこともわかって、
    思わず冒頭のあたりを読み返してしまったりもする。
    そして、構造のしっかりしたミステリであることを認識し、
    改めて感心させられることになるのである。

    人物造形が魅力的であり、意外な真相が用意されている。
    ミステリとしてはこれだけで充分だろう。
    ミステリ好きには迷いなくオススメできる。

    ところで、表紙の画像は新装版のものなのかな?

  • 深夜、停留所で二人の女性がウッドストック行きの最終バスを待っていた。しかし翌朝二人のうちの一人が死体となって発見される。誰が殺害したのか?目的は?もう一人の女性の正体は?謎が謎を呼ぶ、わけではなく最初に提示された謎三つの謎を解くことに終始する話です。
    しかしこの作品の見どころは推理ではないでしょう。
    モース主任警部の人間臭さがこの作品を他の推理小説とこの作品を差別化していると言えます。推理小説における探偵最強の風潮に反旗を翻すかのように、彼は推理を間違い、容疑者の女性に恋をし、挫折し、鬱状態に陥ります。最終的には冷徹に論理的な推理を披露したものの、モースの思考は私たちに近いものがあり、この小説が推理小説のみに分類されない幅広いエンターテインメント性を内包していることがうかがえます。モースの葛藤は作者の計算に基づいているとも判断できます。
    誰もが認める大傑作とは違います。でも人間を描くことに関してこの作者は秀でた才能を持っているとおもいます。

  • 推理の展開がスローテンポで行き当たりばったりで、読んでてすっきりしない。と、思ってたら、解説では逆にそこがこの作家の魅力なのだそうだ。
    まぁ、確かに、適当な計算で犯人に当てはまる人間はこの街に一人しかいない!なんて言い出すところは面白かったが、あれは推理じゃないだろ。

    主人公が癇癪持ちの超マイペースな人物に描かれているので、都合よく恋愛方向に発展するのはあまり面白くない。

  • モースはキャラが立っていますね。

  • つまらなくはない、けど、ミステリーだなあという以上の印象なし。

  • すごく変な本。ギャグなのかなんなのか? 本格ミステリなのに笑えます。科学捜査0だけど、パズラーとしては一流。物語が変な方向に進んで、「?」と思ってるうちに見事にだまされました!

  • 名探偵でない、試行錯誤型の推理もの。ワタシはもっと派手なお話が好きだなぁ。あと、モースの魅力がいまいちわからなかった。

  • 桜庭一樹の読書日記を読んで読みたくなって購入。
    面白いのかな~

    書店の本棚にいるとき、こいつだけ
    頭抜けて背が高かった。
    5ミリくらい。
    きっとクリスティ文庫くらいの背があるよ。
    裁断ミスだろうか。

  • 好きな作家が絶賛してたのを見て、初めてこの作家の作品を読んでみる。
    今まで読んだミステリーと比べて、探偵役が人間くさかった。
    推理が悩みながら2転3転するし(今までの探偵は最初から感づていながら思わせ振りな態度を取りつつ、最後に一気に真相披露…って感じ)、恋多き魅力的な人物に書かれてるし(今まではそんなもの興味ありませんよって感じ)。
    地味だけど(だから?)洗練されてる小説。
    その分前半はやや退屈だったけど、後半事件が急展開するところは普通にお話としておもしろかった。
    気が向いたら別の作品も読んでみよう。

  • 『 Life is just a series of ” If ” 』

    このどこかで見たことがある、独特の話の運び。某作家の場合もそうだと思うけど、台詞にキレがあるからこそ、このスタイルが活きているのだろう。キャラも、風景描写も、なぜか、惹きこまれてしまう、不思議な温かさがある。もちろん、ミステリーとしても一級品。

  • 10月ミステリー月間のしめ。

    この本は普通のミステリー本とちょっと書き方が違って、
    一人の刑事さんの推論を何度も展開します。

    最初のほうはちょっと退屈なところもあったけど

    後半のスピード感はとても面白い。

    最後の種明かしも納得です。

    ちょっと不明な点もあるし
    また読み返したいと思ってます。


    Oct 2009

  •  夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。「明日の朝には笑い話になるわ」と言いながら。―その晩、ウッドストツクの酒場の中庭で、ヒッチハイクをした娘の一人が死体となって発見された。もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ乗名り出ないのか?次々と生じる謎にとりくむテレズ・バレイ警察のモース主任警部の推理が導き出した解答とは…。魅力的な謎、天才肌の探偵、論理のアクロバットが華麗な謎解きの世界を構築する、現代本格ミステリの最高傑作。 <「BOOK」データベースより>
     クロスワードパズルの鍵作りチャンピオンというふれこみの作者だが、謎が散りばめられているこの事件はまさにクロスワードパズルのよう。仮説を立てては壊しという推理スタイルのモース警部は、名探偵がズバッと事件を解決するような鮮やかさはないが、どこかハードボイルドな匂いがします。

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