男たちの絆 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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制作 : Michael Z. Lewin  田口 俊樹 
  • 早川書房 (1996年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150784089

男たちの絆 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • パウダー警部補シリーズ第3作。
    着実に年を取っているこのシリーズの主人公たち。パウダーはその独善っぷりにみがきがかかり、いやみな口調は冴え渡っている。
    だけどそんなパウダーに年老いた男の寂しさのようなものが感じられる作品。

    父親が消えたとパウダーのいる失踪人課へやってくる少年。その少年の依頼を受け、父親の消息を探していくが、まず彼の家に写真や手紙などの身元を示すものが一切ない。勤めていた会社でも彼を切羽詰って探している風でもない。
    父親を探しているのは、少年とパウダーだけ。
    少年との交流も交え、パウダーは父親の居場所を探すがそのうち、父親の正体を暴くことになっていく。
    部下のフリートウッド刑事は身障者だけを狙う殺人鬼がいるという訴えを受け、その調査にあたるが…。

    いくつかの事件が交錯し、最後にパウダーは折り合いの悪かった息子と仲直りをすることになり、そして退職を示唆する発言をする。

    詳しく語るとネタバレになるので語らないが、「アメリカならでは!」(いやもしかしたらイギリスなどでもあるのかもしれないけど、少なくとも日本ではなかなかお目にかかれないだろう)というのが、事件の真相である。
    いくつかの事件が同時に進行しているため、途中でごっちゃになる時もあるが、最後に全ての種明かしをパウダーがしてくれるので安心。そしてまたパウダーの活躍を読みたいのだが、彼はもう退職しているのだろうか…?

  • 失踪人課の警部補、パウダーシリーズ3作目。
    警察小説なので今回もあれこれとこまごまとした事件が起こる。
    息子を置いて男がいなくなったり、カルトに連れて行かれた娘を両親が探してたいり。
    パウダーの昔の恋人も現れてるし、私生活では地味な嫌がらせを受けてパウダーは気の安まる暇がない。
    そのパウダーもすでに引退が目の前にちらつく歳になっており、頑固さには磨きがかかり、さらに怒りっぽくなっている。
    読んでいて戸惑うこともあるけれど、パウダーが自分の立ち居地をしっかり守っているのはわかる。
    親を失った子供と関わることで、失った息子との絆を再構築し始めるパウダー。なんとなく都合よく行き過ぎるきらいはあるけれど、引退目前の歳でなお前に進もうとするパウダ−の姿は、やっぱり同年代の男性には強く訴えるんだろうなぁ。

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男たちの絆 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の作品紹介

父親が消えたと失踪人課に訴えにきた十二歳の少年の話を聞き、その家に出向いたパウダー警部補は異状に気づいた。写真や手紙はおろか身元を示す書類が全くないのだ。交友関係もなかったらしい。パウダーは出所したばかりの息子の行状に頭を悩ましつつ、この奇妙な失踪事件を調べていく…。一方、車椅子の女刑事フリートウッドは身障者だけを狙う殺人鬼がいるという訴えをうけていた…パウダー警部補シリーズ第三弾。

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