フラッド (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 8-1)

  • 早川書房
3.67
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本棚登録 : 84
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (579ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150796013

作品紹介・あらすじ

一週間千ドルで、コブラという男を捜してほしい-フラッドと名乗る小娘の依頼は、バークにはうまい話に思われた。だが彼女は、幼児虐待殺人鬼コブラに復讐を誓う女性武術家だった…前科27犯のアウトロー探偵バークが、聾唖の武術の達人、黒人の預言者、マッドサイエンティスト、魅惑的な男娼らをひきつれ、NYの暗黒街で最低のうじ虫を追いつめる。ポスト・ネオ・ハードボイルドの旗手ヴァクス、衝撃のデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • アンドリュー・ヴァクスの、探偵バークのシリーズは好きなシリーズの1つであった。物語は、子どもへの犯罪、特に性犯罪を題材にしていたが、そういった犯罪への主人公バーク、ひいては、作者であるアンドリュー・ヴァクスの強い怒りを感じることが出来る作品群であった。
    あらためて、アンドリュー・ヴァクスについて、ウィキで調べてみると、下記の通り、記されていた。そういった作品群を書くことが納得できるバックグラウンドを有している人であった。
    【引用】
    アンドリュー・ヴァクス(1942年-2021年12月27日)は、アメリカ合衆国の推理作家、かつ、子供保護コンサルタントとして子供に関する事案を主に扱う弁護士である。また、妻アリスは、性犯罪検察官であり、強姦に関するノンフィクション作家でもある。
    【引用終わり】

    また、今回、この感想を書くにあたって、アンドリュー・ヴァクスの著作を調べてみると、バークのシリーズで、私がまだ読んでいない翻訳本が3冊、また、日本では未翻訳のバークシリーズの著作が5冊あることを知った。原書で読むのは少しハードルが高いが、翻訳されている3冊については、読むのが楽しみだ。

  • 昔なら全部星がついたかもしれないが、年を重ねて暴力描写をたのしめなくなってきた。
    ピカレスク、ハードボイルド感お腹一杯。
    ハードボイルドな生活を支える細やかな手配や人脈、お膳立ての丁寧さは、楽しく読める。
    おおざっぱでない、納得のいく展開を重ねてできている小説

  • バーク・シリーズ一作目だからか、結構覚えているんだなぁ。フラッドがカッコいいんんだよ!

  • あちゃ~>< また読まなきゃ気がおさまらないシリーズが増えちゃった!
    ヴァクス作品、初挑戦ではまりました! だって私のツボをぐいっと押しているんですもの。
    主人公のバーク自身がとても変わっている探偵だし、彼をとりまく協力者たちもとてもユニークな人たちばかり。アンダーグラウンドな世界だし。おまけにヴァクスは特に児童虐待について描いている作家だし~。
    ヴァクス自身、青少年犯罪や幼児虐待専門の弁護士をしているそうです。
    本作、結局はコブラという最低な殺人鬼を見つけるという話ですが、行きつくまでのエピソードがすごく面白いです。いや~惚れましたよ! 早く続きが読みたい!

  • ベイビーボーイバークシリーズの記念すべき第一作
    癖のある小説と思います。
    僕の周りで好きな人はいません。
    誰か、語りたい

  • 「バークもの」の第一弾。たぶんこれを読んでシリーズにハマらない読者はいないんじゃないかな。

  • 探偵バーク登場。シリーズ第一作目
    ニューヨークのどこまでも暗い世界のお話。
    じっくりと楽しめた。
    今シリーズ次作も読まねば。。。

  • 親友とその娘を殺した男を捜して欲しい、という依頼を受けた探偵・バークが個性的な仲間の手を借りて男を追い詰めていく。
    ハードボイルド。
    主人公であるバークが探偵でありながら前科27判。生きていくのに必要なので詐欺もやっちゃう、というあたりから話に引き込まれる。
    最初はうっとうしく思えた事務所や車への過剰ともいえる警戒も、清濁併せ呑む姿を読むにつれ人間的な厚みを持たせる描写に変わってくる。
    多彩で魅力的な仲間たち登場もあって、詠みにくく感じた作品なのに後半にいくに従ってページをめくるスピードがどんどん上がって、最後までその手を休ませない。
    作品に対して読み始めと終わりでま逆の印象になってしまった。
    いや、面白かった。

  • あちゃ〜また読まなきゃ気がおさまらないシリーズが増えちゃった! ヴァクス作品、初挑戦ではまりました! だって私のツボをぐいっと押しているんですもの。主人公のバーク自身がとても変わっている探偵だし、彼をとりまく協力者たちもとてもユニークな人たちばかり。アンダーグラウンドな世界だし。おまけにヴァクスは特に児童虐待について描いている作家だし〜。ヴァクス自身、青少年犯罪や幼児虐待専門の弁護士をしているそうです。本作、結局はコブラという最低な殺人鬼を見つけるという話ですが、行きつくまでのエピソードがすごく面白いです。いや〜惚れましたよ!

  • 前科27犯の無免許探偵バークシリーズの記念すべき第1作。コブラを捕まえて欲しいと依頼する、女武闘家フラッドが実に良い。NYのアンダーグラウンドを疾走する快感。終幕の爽やかさが胸にぐっとくる傑作。

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