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悪童日記 についての感想・レビュー・書評


悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
1749人が登録 ★4.05

制作: Agota Kristof  堀 茂樹 
本 / 早川書房 / 301ページ / 2001年05月発売
ISBN/EAN: 9784151200021
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評価平均: 4.05
登録数: 1749
レビュー数: 310
価格: ¥ 693 (参考価格:¥ 693)

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みんなの感想・レビュー・書評

tomonobumasudaさんのレビュー 5 読み終わった

魔女と呼ばれる老人のもと、鍛え盗み殺す、あまりお目にかかれない双子の物語。と書くとフェアではない気がするのは、なんでだろ。
あまりにも殺伐とした中にあってこそ優しさが香る。侘びの中にあってこそ命の音が聞こえる。
戦火は人を狂わせるが、失うものをキチンと棚降ろすとすれば、最高の反戦なのかもしれない。

niraikanai48さんのレビュー 4 読み終わった

アゴタ・クリストフのベストセラー小説。悲惨な戦争をしたたかに生き延びる双子の物語。冒頭から彼らの立ち回りは子供離れしており、二つで一つの強固な人格を思わせる。決して周りの大人たちに媚びることも屈することもせず、その言動はどんな凄惨な境遇にあってもぶれず、揺るぎない。自らの目的を完遂する冷静さは自分の親を文字通り踏み台にしてでも生き長らえるほどの非情さであり強さである。一切の感情を排した文章の行間からはしかし双子の人としての情感も伝わってくるから不思議である。

まなみさんのレビュー 5 読み終わった

第二次世界大戦中のハンガリー(作品には明記されていない)に生きる双子の男の子の話。
読みやすいのにずんと重くて、戦争ものなのに読むのが嫌にはならないフランクさもあって、いい読書をしたなあという気持ちになる。
大学時代に研究室でなぜか悪童日記ブームが起こっていたことがあったような気がする。あの時わたしも読んでおけば良かったかもしれない。面白かった。

栗 餡子さんのレビュー 5 読み終わった

彼女の作品で最初に手にしたのが本書でした。戦争という異常時下での人間の中の怪物を容赦なくさらけ出し、それを冷徹な文章で綴っていた事に驚き且つ惹かれ、立て続けに読みました。荒削りさも残しつつ読み手を引き込む力は本作に最も強く感じました。

ayafjさんのレビュー 5 読み終わった

レビューの評価が高かったので、どんな感じなんだろうと思いながら手にとったが、確かにすごい話。ラストの衝撃。
双子が主人公でありながら、二人はほぼ一人の人物として描かれる。人称こそ「僕ら」だが、二人の考えること、することは常に一つだ。
続編はおそらく二人が離ればなれになったところからスタートするのだろう。二人から一人ひとりになったとき、どんな展開が待っているのか。続編が楽しみ。
(2012.5)

空想好きな社会人さんのレビュー 4 読みたい

残酷な事実も淡々とした日記で表現している文脈は、アイロニー豊かで、とても衝撃だった。私にとっては、初めて読む部類の小説。続編が楽しみ。

酒井一成さんのレビュー 4 読み終わった

ずいぶん久しぶりに再読。 第2次大戦直後のヨーロッパを舞台にした、残酷で美しい物語。主人公の双子が、戦争の町の中で生き延びていく様子を描いているのだが、童話のような断片が語られるうちに、結末にいたって衝撃を受ける。 言い尽くされた言葉だけど、この小説の特徴は何よりも語り口だ。曖昧なことを書かない。感情はきわめて曖昧だから、特に書かない。淡々と語られる物語の中で、主人公たちは自らを強くす... 続きを読む »

ク~さんのレビュー 2 読み終わった

ネタバレ 斎藤孝が「絶対感動本50」でススメテいた本。
読みやすいですし、人間の残酷さを表現しているのにすがすがしいのかな?
でも…性描写が、気持ち悪い…。

次郎さんのレビュー 4 読み終わった

形容詞や感情表現を極端に省いた、ニーチェ風に言えば「善悪の彼岸」的な行為や出来事を淡々と綴る文章。これはハンガリー語を母語とする著者が第二言語であるフランス語で執筆したが故の産物かもしれないが、戦時下であらゆる事を学び、慣れ親しむ事で生き延びようとする双子という主題と合わさることで彼らと共犯関係を結んでしまったような感覚を与えてくる。決して双子のそれぞれを描こうとせず、一貫して一人称で「僕たち」を使い続けているせいもあってか、最後にはまるで双子の片割れとは自分のことではないかという気分になってしまった。

symphonycogitoさんのレビュー 5 読み終わった

双子の少年たちが戦争の時代を生き抜く中で書き綴った記録、という設定が巧みだ。確かにこの小説は、著者が意図的に感情を廃し、出来事のみを坦々と記述しているように見える。しかし、この本を読んだ読者は皆、出来事のみの描写から様々な「実感」や「感情」を読み取ることになるだろう。細かな章立てが効いていて、鬼気迫る状況を食い入るように見つめてしまう。惨たらしい描写があっても、主人公である双子のしたたかさに爽快感をおぼえるのは、人物の感情の動きすら読者に委ねてしまった、作者の余裕から来るのかもしれない。

takpppさんのレビュー 4 読み終わった

あまりに鮮烈。歴史の狂気。読む手が止まらない。名著です。

roy417さんのレビュー 5 読み終わった

まさに衝撃。
無駄な部分がない文章が淡々と続いていく。
そして衝撃的な終わり方が待ち構えている。

読まなきゃ損。この言葉は好きではないがこの作品読まなきゃ損です。

土倉タイスケさんのレビュー 5 読み終わった

この小説ほど、驚きと悲しみが心に衝撃を与えたものはない。
もう一度読みたい けど 読みたくない
そんな一冊である

nahemaさんのレビュー 5 読み終わった

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
表面に見えるものは一つの事実で、彼らの気持ちをどのように推し量るかは読む人に委ねられる。彼らが居たのがその時代でなくても、同じような心で生きたのだろうか。現実には会いたくないけど、彼らの全部を嫌いではない。物語の終わり以降に一抹の光を感じる。

へなさんのレビュー 3 読み終わった

黒死館の直後に読んだ為か、文体の軽さに唖然とした。
然し決して文章が拙いとは思わず、寧ろ会話文の緻密さに魅了された。人物各々の価値観や感受性が暗喩され、多岐に渉る人間の本質を赤裸々に描く。
痛恨を思わせるかの如く場面を生々しく映し出し、爽快な程に残酷な情景を描かせるり

主旨が簡素な分、味気無さもあるが、展開や知性的な内容が話の流れを鮮やかに、美しく描かれいる。

hanakomilkさんのレビュー 4 読み終わった

こんな本があるんだ。

淡々とした文章なのに、その世界に入り込んでしまって、あたかも双子たちを客観的に傍て見ている気分で読み進んだ。

すぐに続編も借りてしまった。

ラストの謎、なんだろう。解明されるのかな。

この本は、平和な国にのほほんと生きている人には書けない。

それと、自分の気持ちが平静じゃないと読み進められないだろうな。

tadanaleeさんのレビュー 5 読み終わった

おもしろすぎてびっくりした!
怖い部分もあったけど、読み始めたら止まらない^^
3冊一気に読みました

dangomusiさんのレビュー 5 読み終わった

たんたんとしている文章が好き
続編みたいなものがあるらしいがみたい

ともまささんのレビュー 4 読み終わった

双子の男の子の日記調で語られる物語。
簡潔な文体と圧倒的な話で、一気に読み進めてしまった。
彼らの世界に対する態度は、超人を体現しているのか。

maonosenさんのレビュー 5

ネタバレ 筆者が体験したであろう戦時中のハンガリーの様子をまさに底辺から描いた作品。 作品そのものとは関係ない話だけど、主人公の兄弟は浦沢直樹の「Monster」の双子を彷彿とさせた像だった・・というのが第... 続きを読む »

tamagomusipanさんのレビュー 読み終わった

マザ3の影響で第三の嘘まで読みました
すごく面白いです
そして恐ろしいです

ken7ynwaさんのレビュー 5 読み終わった

<「大きな町」から「小さな町」に疎開してきた双子の「ぼくら」。彼らの過酷な生活を綴った記録> 著:アゴタ・クリストフ 著者はハンガリー出身、第二次大戦においてのドイツによる占領、戦後冷戦期は旧ソ連による全体主義を経験してきた方。こういうものを読むと語らなければならない経験、物語が刻み込まれている気がします。 原題を訳すと「悪童日記」というより「大きなノート」というような意味で、物... 続きを読む »

nikenさんのレビュー 5 読み終わった

読みやすいし、印象にも残る。
ちょいえろぐろ。このぐらいがちょうどいい。
キャラもたっている。
文中、解説にも書かれている通り、事実の描写で徹底されている。

英才教育ってこういうことを言うんだろうか、と思いながら読んだ。

ただ、最後の双子の行動が分からない。再読の必要がある。

hitsuzinoさんのレビュー 5 読み終わった

通勤電車で読むつもりで買ったのに、家で一気に読んでしまいました。おもしろすぎて。
双子の少年の視点で戦争が語られます。冷酷なくらいたんたんとした文章。なのに後半の激しいドラマといったら。これはすごい。翻訳も良いんだろうな。
自分がこの状況だったら、双子や双子のおばあちゃんみたいな生き方ができるだろうか。兎っ子や女中みたいになってしまうんじゃないか。とか色々考えさせられました。
そしてこのラストシーンは???
続編も傑作らしいので楽しみ。

りるさんのレビュー 4 読み終わった

とりあえずタイトル間違ってる。 つけ間違えたのか、読み間違えたのか。 インパクト狙ったのかもしれないけど、本質を殺してしまうようで勿体無いよ。 まず主人公の双子は悪童じゃない。 むしろ心は真っ白だったし、優秀万能美少年で、誠実。 完璧な善人が、モラルの歪んだ世界で客観性をもって合理的に生き残ろうとした結果が、ああなっただけで。 人道的な普通さを排他したからといって=残酷 とは違うん... 続きを読む »


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