- Amazon.co.jp ・本 (948ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151200410
感想・レビュー・書評
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ある町の危機を救うために、世界的なピアニストがスピーチと演奏をしにくる話。約950ページの小説はさすがに長かった。かなり分厚い本だったが、わざわざ上下巻にわけるほどの小説ではないというのが個人的な意見。本当に何を伝えたかった作品なんだろう。しっかりとしたオチはないというのがイジグロの特徴なのだろうが、最後の最後にどうしても期待してしまう。しかし、案の定何もなく終わってしまう。まぁ、とにかく、出てくる人物ひとり一人が、ドラクエの敵のように、主人公の行く手を阻むというRPGのような作品だった。
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驚く程に読み進まない小説でした笑。通勤時に進めるものの、時間が出来ても余り手に取りたいとは思えず多分一月位かかって読了。文庫で900ページ越えはシンドい。
私こういうの知ってます。nightmareです。経験あります。今まで何度も見た夢なのだが、就職決まってあとは卒業だけってタイミングで必須教科を取りこぼしてるのに気づくんです。この小説を読んでてこのnightmareを何度も思い出したことか。
たった数日間の話が900ページ強の中で微に至り細に穿ちで綿々と綴られていくのですが、著名(?)なピアニストのライダーがアチコチで街の住人に振り回される様は相当なストレスを読者に与えます、多分それをイシグロさん狙ってましたかね。。。
いやそれでも最後まで読んでしまうのは私がどっぷりとイシグロ沼にハマっているからなのでしょう。イシグロバージンさんは決してこの小説から初めないで頂きたい。私はこれを読み、益々他の作品も読みたくなる沼(笑)。