ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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制作 : 堀内 静子 
  • 早川書房 (2003年11月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300110

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ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想・レビュー・書評

  • The ABC Murders(1936年、英)。
    ポアロ・シリーズ。ミッシング・リンク・テーマ(失われた環)の名作。無差別連続殺人ものにおける黄金パターンの1つを確立した作品。

    ポアロ宛ての挑戦状――差出人の名は「ABC」。その予告どおり、Aで始まる地名の町でAの頭文字の老婆が、Bの町でBの頭文字の娘が、Cの町でCの頭文字の紳士が、次々と殺されてゆく…。

    発想の原点はチェスタトンの「折れた剣」に遡るが、日常社会の枠組みでこのトリックを完成させたのはクリスティが最初で、以降これをABCパターンと呼ぶようになったらしい。解決が合理的なので、読後のスッキリ感を求める人にも安心して薦められそう。

  • Aがつく町でイニシャルAの人物が殺され、Bがつく町で…という連続殺人に挑むポアロ。
    ポアロ宛に殺人予告まで送られていたので、これはもう解かないわけにはいかない!
    先が気になって気になって、一気読みだった。
    面白かったー!
    正直無理がある気はするのだけど、展開の面白さ勝ち。
    ヘイスティングスも出て来るのは初めて読んだ。
    ポアロといいコンビ!
    一冊読み出したらもう他のも読みたくなって止まらない…さすがミステリの女王!

  • 私がこの本を読んで特に印象深かったのは、犯人からの予告状が届くシーンだ。
    この話では予告状が合計4通とどくのだが、それぞれのシーンでの緊張感が繊細に描かれていて、とてもよかった。

  • ネタバレはされてしまっているが、されている範囲よりももっと先があって安心した。
    あぁマジか、そのタイプも貴女だったんだ、みたいな。
    凄いとかじゃない。何だろう。発明?

    さて、これで私が勝手に「これはアガサ・クリスティの超有名作だろう」と思っている四作は取り敢えず読み終えた。
    後は何を読むべきだろう。

  • 初めてアガサ・クリスティの小説をしっかり読んだかもしれません。
    大まかな内容(本当に殺害したい人を隠すため、ABCの順に殺人を犯す連続殺人犯を演出するという手法)は知っていたものの、細かなプロットや真犯人の手法など、古典作品とは思えないほど楽しく読めました。
    古臭さも感じることなく、「名作」であると感じます。

    ミステリーの一つの形である「ミッシング・リンク」の完成系として評価される本作。
    叙述が登場人物以外の三人称で語られるシーンが出てくるのも印象的です。
    真犯人が心理的な圧迫により、社会的弱者を自らの身代わりにしようとする手口など、単純なミステリーとしてだけでなく考えられる場面もあると、解説を読んで気づかされれました。

  • むか~し、アガサ・クリスティーにはまってたくさん彼女の小説を読みました。自分勝手な人はこわい、私もそうなってないかしら、というかそうじゃないかしら、とこの小説を読んで思ったのを覚えています。

  • クリスティ3大【読んでないのにネタを知ってる作品】で未読だったもの。(ちなみに他の2作はアクロイドとオリエントだそうな)
    ネタを全く知らずに読んだんだけど、トリックはこちらの推理通り。
    これは読み手も探偵と同じように推理できる構成にしているクリスティを褒めたらいいのか…。
    トリックは読みどころじゃないんだと自分を納得させたらいいのか。
    多分、ポアロものは今の自分には合わないんだと思う。
    いつか面白く読める時が来るといいなぁ。

  • 人の「思い込み」を利用した犯罪。凄く面白いアイディアです。
    現実でこの方法が実行されれば、それこそ本当に完全犯罪になるのではと思います。

  • 面白かった。今では結構使い古された手法だけど、当時としては革新的なものだったんだろうなと思った。

  • 相変わらずクリスティーはあっと言わせてくれる。今作品も伏線をうまく随所に張り巡らしている。

  • あー、まんまと騙されたな。ずっと、違う人が犯人だと思い込んでた。こういう形のミステリーって、クリスティーがその道を作ったのか。すごいな。

  • ABCの頭文字順に殺されるやつ
    まぁまぁ面白かった

  • 推理小説の古典中の古典。
    読んでるうちに
    読んだことがあった気もして来たが
    ほとんど忘れていたのでよかった。

    この事件のオマージュ作品が
    頭に何度もチラついて来たが
    読んだ後、ネットで調べて
    コナン君の赤兎馬事件だったとわかった。

    やはり名作は
    いつの時代に読まれても面白い。

    ただの本格推理小説も悪くないが、
    一筋縄では終わらないラストこそが
    真の推理小説の醍醐味と
    個人的には感じる。

  • ポアロの元に、ABCからの手紙が届けられます。そしてその忠告どおり、第一にアンドーヴァーでアリス・アッシャーが殺され、第二にベクスヒルでエリザベス・バーナードが殺され、第三にチャーストンでカーマイケル・クラーク卿が殺されます。どの殺人事件でも、現場にABC鉄道案内が残されていました。
    警視庁などは、地名も頭文字もアルファベット順に殺人事件を起こす犯人は、狂気の人間だと想像します。

    ヘイスティングズが出てくる作品は基本的に彼が書き手になっているのですが、今回は“ヘイスティングズ大尉の記述ではない”章もありました。そこで出てくるアレグザンダー・ボナパート・カスト氏が、ABCとして怪しい人物に思われます。しかし本当に彼が殺人犯なのか、疑問に思うところもありました。

    このABC殺人事件の謎を解明するため、ポアロは殺人犯の心のなかを知ろうとします。“なぜ”、“なんのために”犯罪をやったのか、考えます。そして、もやもやしていたことに対して、納得のできる推理をしてくれました。

  • もしかしたら今となっては衝撃的なプロットではないかもしれませんが、だからといって魅力が損なわれるわけではなく、『こういった形の推理小説の原点』という事が良くわかる作品でした。身勝手な理由で他人を巻き込んでも何とも思わない犯人にも嫌悪感は感じますが、またそれとは別な嫌悪感をソーラ嬢にも感じます。女狐の匂いをクラーク卿の奥さんは感じ取った(笑)?

  • ‪‪唐突に犯人が指摘された感じもするが、予告連続殺人に隠された思惑には今更ながら驚かされた。これが元祖・狂人の論理に当たるのだろうか。ポアロに挑戦状を叩きつけた点にユーモアがある。‬

  • 以前に読んだのは中学または高校生のころだから、約30年ぶりに再読。
    これより前に出た『オリエント急行の殺人』は古き良きミステリという感じを受けるが、ABCは現代的なスリラーを思わせる。あとがきにも書いてある通り。詳細は割愛。

    ABCのあとの『メソポタミアの殺人』『ナイルに死す』は 探偵が犯人を捜す伝統的なミステリーに戻る。
    それを考えるとABCがこの時期に出てきたのは驚嘆すべきことだ。

  • 後書きで本書の真相に触れてますって、他の作者のミステリの真相にも触れてないですかね解説者。

    うん、犯人の意欲と発想その他がすごいなあと。きっと色々なボタンのかけ違いでやることなすことうまくなかったんだろうなあ。
    とか思わなくもなかった。
    犯行については運もあったのだろうが、その運がまともな内容であればなあと。

    ヘイスティングス大佐は相変わらず美人によわいですねえ。

  • ミッシングリンク系ミステリーの元祖的作品。名探偵ポアロという魅力的なキャラクターと、アルファベット順に殺害される設定、現場に残るABC時刻表というシンボル、どれをとっても後世の作品に与えた影響は大きい。

    結局ポアロはほとんど事件を解決してないのではないか?という疑問はさておき、『そして誰もいなくなった』同様に殺害動機やトリックの弱さはありつつも、読者を嵌め込むレトリック含めミステリーの可能性に先鞭を付けた功績としてエポックメイキングな作品といえよう。

  • 王道作った側の天才

  • この人が犯人!私にはまず思い浮かばない展開。探偵にはなれないな…

  • 海外の推理小説についてどんなものがあるか興味が出てきて、有名な作家な適当な書物をかりた。
    時代を感じるものがあるが、それでもなかなか面白かった。
    2時間サスペンスみたいだね。
    容疑者はまったく皆目検討がつかなかったし、その動機で何人も人を殺すのはちょっと狂気の沙汰だね。
    トリックを考え込まさせる作品だったから、面白かった。

  • アガサクリスティ、やっぱり天才なんだなぁ。

  • ポアロに殺人予告の手紙が届いた。
    単なるいたずらかとも思われたが、予告通り、Aではじまる土地に住むAさんが殺される。死体のそばには「ABC」と呼ばれる電車の時刻表が。
    次の予告状はBに住むBさん。
    これまた予告通りに殺害。やっぱり「ABC」時刻表。
    その次はCに住むCさんが…
    ポアロはどう解決するのか、意外な結末が…

    というような話。

    これはあのパターンの連続殺人かと思ったら、やっぱりあのパターンだった。
    というか、あのパターンを最初に作ったのがアガサおばちゃんということらしい。
    へえ~
    やっぱりアガサおばちゃんはすごいなあ。当たり外れはあるけど。

    これは面白かった。
    文句なしの★5つ。

  • 大昔に読んだはずだが、トリック以外はすっかり忘れていたので再読。
    なるほどなるほど、こういう話だったか。

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