- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151300110
感想・レビュー・書評
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以前に読んだのは中学または高校生のころだから、約30年ぶりに再読。
これより前に出た『オリエント急行の殺人』は古き良きミステリという感じを受けるが、ABCは現代的なスリラーを思わせる。あとがきにも書いてある通り。詳細は割愛。
ABCのあとの『メソポタミアの殺人』『ナイルに死す』は 探偵が犯人を捜す伝統的なミステリーに戻る。
それを考えるとABCがこの時期に出てきたのは驚嘆すべきことだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネタバレはされてしまっているが、されている範囲よりももっと先があって安心した。
あぁマジか、そのタイプも貴女だったんだ、みたいな。
凄いとかじゃない。何だろう。発明?
さて、これで私が勝手に「これはアガサ・クリスティの超有名作だろう」と思っている四作は取り敢えず読み終えた。
後は何を読むべきだろう。 -
むか~し、アガサ・クリスティーにはまってたくさん彼女の小説を読みました。自分勝手な人はこわい、私もそうなってないかしら、というかそうじゃないかしら、とこの小説を読んで思ったのを覚えています。
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クリスティ3大【読んでないのにネタを知ってる作品】で未読だったもの。(ちなみに他の2作はアクロイドとオリエントだそうな)
ネタを全く知らずに読んだんだけど、トリックはこちらの推理通り。
これは読み手も探偵と同じように推理できる構成にしているクリスティを褒めたらいいのか…。
トリックは読みどころじゃないんだと自分を納得させたらいいのか。
多分、ポアロものは今の自分には合わないんだと思う。
いつか面白く読める時が来るといいなぁ。 -
人の「思い込み」を利用した犯罪。凄く面白いアイディアです。
現実でこの方法が実行されれば、それこそ本当に完全犯罪になるのではと思います。 -
面白かった。今では結構使い古された手法だけど、当時としては革新的なものだったんだろうなと思った。
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相変わらずクリスティーはあっと言わせてくれる。今作品も伏線をうまく随所に張り巡らしている。
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初読
多分、過去に読んだ筈…と読み始めたけど
あれっ初めてだわ!
ミッシングリンクの原点もの。
謎解きはひとまずさておき
やはり楽しいのはクリスティの人物観察&描写。
「B」事件被害者のお姉さん。
新聞の書き立てる「偏見」に対して妹の尊厳を守るための防御を
ポアロの「死んでしまった人への偏見。よい面だけを見るという偏見。死者に対する偉大なる思いやり…」
で解いて、
「ベティときたら正真正銘のお馬鹿さんですわ!」
「あたしはものすごくベティが好きでした。といっても好きだからといって、あの娘の単純で少し馬鹿なところがわからなくなってしまうほど目がくらんではいませんでした。
ーですから、折があれば口をすっぱくして言い聞かせもしましたわ!これが姉妹っていうものですわ」
これだけでこの姉妹それぞれの性格や関係性を書き出す手腕、最高〜
「C」事件、クラーク卿の弟フランクリンへの
「あなたは人の性格を判断するのに秀れた、そしていくらか皮肉な見方をする人だと思います。
それが正しいかどうかは別としてあなたはソーラ・グレイ嬢に対して“打算的な”女性の1人だと判断しました」
も、正しいわポアロが決して嘘をつかず真を、の誓いも
あっさり破る彼女へも…厳しいよね〜 -
おもしろ!この時代にこれが完成されてるのスゴすぎる。
一緒になって考えてみてたけど全然違った。伏線?というか仕掛けというか、そういうのがいっぱいあって2回目読むのも楽しそう。
アガサ・クリスティー初めてだったけどよかった。また読む。