白昼の悪魔 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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制作 : Agatha Christie  鳴海 四郎 
  • 早川書房 (2003年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (756ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300202

白昼の悪魔 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今回の読書会の課題本。

    孤島のようなホテルで白昼起こった殺人事件。被害者はどうも周囲からよく思われていないようだし、過去のいわくもいろいろあるもよう。しかし周りのアリバイもほぼ完璧…という設定をどう崩していくか?という王道ミステリ。

    正直なところ、ウェルメイドだとは思ったものの、素晴らしいというのとはちょっと違った感想を持った。下手人はわりと簡単に見当がつくし、その動機づけの面がきわめて弱いのではないかと思う。犯罪の核心から目をそらすためのフェイクが、フェイクになっていないような気がするし、犯罪のサポートをする人物のスキルもわりと後づけなので、「なんだか都合がよすぎない?」という感覚がぬぐえない。まあ、その「都合のよさ」の鮮やかさを楽しむのがミステリなんだろうと思うけど、ちょっと都合がよすぎて納得いかない。もっと「うひゃあ、そうきましたかあ!」という驚きや深さが欲しい。被害者の義理の娘・リンダの葛藤の部分にはリアルを感じたけれど。

    そういうわけで、謎ときの部分は「はいはいはい」と読んでしまって、幼なじみの大人の男女のロマンスがどう着地するかという流れに気を取られてしまった。それにしても、ミス・ロザモンドはロンドンでドレスメイキングのお店を続ければいいのに。1920年代といえば、パリではココ・シャネルやエルザ・スキャパレリが活躍しているんだから。

    ちょっとぶつくさ言い過ぎの感想だと自分でも思うものの、ホテルの立地と「ジョリー・ロジャー・ホテル」という名前は素敵だと思う。似たようなロケーションのホテルがリアルにあれば泊ってみたい。でも、麻の上下を着た、ヘンなひげの紳士に声をかけられるのはいやだなあ…と、やっぱりぶつくさぎみの読後感なのでした。もう少し、読書感覚がフレッシュな頃に読めていたらよかったかも。

  • 映像を見た後だったから犯人はわかっていたけど、それでも先が気になる!

  • しぼんだレタス!
    ロザモンドも実は結構辛辣だよね。
    女は女に厳しい。。。

  • 美人女優が入江の海岸で殺されるが、ほとんどの人にはアリバイがあって、犯人は誰だろうねえ、というお話。
    犯人は多分この人なんだろうなあと思いながら読んだらやっぱりその人だった。
    ただ、ゴールにたどり着くまでには紆余曲折。
    まあ、★3つくらいですかねえ。

  • おもしろかったー。

    でも、ミスリードがちょっとずるいー、っておもった。
    ポアロおぢさん、「後だし」すぎー、って言いたくなった。

    ちゃんとした感想はブログに書いてます。

    http://osimai.seesaa.net/article/445397645.html

  • 翻訳に違和感。
    なんというかキャラのイメージ特徴が一貫していない。
    話自体は面白かったのだが。

  • 伏線が張られ、終盤にポアロから最大のヒントをもらえる作品です。ポアロの話術と、これまでの言動で「あああこんなにヒントあったのに!」と頭抱えました。悔しい。

    目に見えるものが、自分が思っていることが、真実であるとは限らないし、側面どころかほんの一部分であるかも怪しい。
    羨ましい。妬ましい。悔しい。でも、哀れである。
    人を表す言葉はたくさんあるけれど、与える言葉は自分が発するんですよね。

  • もどかしい進具合ですが、悪い奴といい奴、騙していた人と騙されていた人、加害者と被害者が、犯人が明らかになった時に見事にパラパラと入れ替わる感じはお見事です

  • いろんな人々が集まるリゾート地で起こる事件。
    ポワロの手にかかると、こんなふうに解決しちゃうのね。麻薬の密輸の方はその後どうなったのかな、ちと気になる。もちろん、そんなことをやるチンケな奴はお縄になったのだろうけど。

  • 孤島のリゾートホテルを舞台としたクローズドサークルものです。
    トリックはシンプルで、またそれが分かれば犯人の正体もおのずと分かるので難易度は比較的優しめですが、人間関係が反転するさまは鮮やかですし、序盤のあの一言など大胆な伏線も張られていて巧妙です。全体的に良くまとまったパズラーでクリスティの特長が活かされている作品だと思います。

  • うまくできている。様々な要素のちりばめ方も、それが一本の糸に統一される明快さも、ラストのどんでん返しも。
    しかし謎解きの際の、どんでん返しのあのフリはちょいと説明不足すぎるなあ。何のことかよくわからず、戸惑ってしまった。
    一番最後の「幸せな会話」を書くために、謎解きの際は説明を控えたのだろうが、個人的には「幸せな会話」を別物にして、謎解きの際にしっかりと書きこんでほしかったと思う。

    文句ばっか言っているが、基本的にはとても面白いミステリ。さすがクリスティ。

  • タイトルの白昼の悪魔、がいったい誰なのかというのがポイント。犯人は分からなかったけど、ミスリードはとても分かりやすい。

  • ポアロシリーズ、10年ぶりくらいに再読。

  • 地中海の平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は突如破られた。島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。
    犯人が滞在客のなかにいることは間違いない。だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが・・・。
    難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた!
    (本著裏表紙あらすじより)

    このあらすじの書き方だと何だか警察の捜査が難航してから客の中から出てきた印象になりますけど、ポアロは捜査の最初から警察と同行しています。
    クリスティー物にありがちな、捜査指揮を担当する現場のお偉いさんと知り合い、というパターンで、捜査の最初から捜査に加わっています。
    ただ一緒に捜査する訳ではなく、ただ捜査に同席している、ってだけですけど。
    そして捜査がミスリードされたところでポアロは別の道を探し求めて行く、という展開になります。これまたクリスティー物ではよくあるパターンです♪

    様々なミスリードがあり、私もまんまと引っ掛かってしまいました(笑)
    「あ、そうくるか!?」
    となりました(^^ゞ
    だから物語が終盤に差し掛かってからは面白くて一気にに読破してしまいました。
    クリスティーのポアロ作品の中では良作だと思います。

  • 事件と関係ないように見える些細な出来事でも、全員が起きたことを否定する出来事は、事件にとって実は重要な出来事だったのだ、という推理の道筋が一番面白かった。

  • ポワロの話はやっぱり一度では理解しがたいので再読
    一回目は、犯人が気になってどんどん先読みしてしまう
    今回は、真相のところだけを二度読み。

    男を虜にしてしまう女が本当は男の虜だったという話
    鼻持ちならぬアリーナとそのアリーナにゾッコン
    だったレッドファンでもこの男こそがアリーナを殺した張本人そして・・・その奥さんだったクリスチンも共犯者だった。

    この奥さんは最初かわいそうな人だと思っていたのだけれど、夫に浮気されてでも実際は相棒ではあったけれど夫ではなかったんだな~

  • あああ、表紙が違う。
    前の表紙の方が好きだったのに。

    古本屋さんにて100円で購入。
    アガサ・クリスティーは特に絶賛はしないけれど、暇つぶしに良い。

    典型的憎まれ役と、それを苦々しく思う人々。
    冒頭の数多きフラグ、事件、ちょっとした回り道、意外な一面を持つ人、犯人、などなど、
    まるでミステリの教科書通りに作ったようなとてもスタンダードな構成。
    そういう意味ではつまらないと言えばつまらないんだけど、
    そういうスタンダードさ=安心感を求めている人には自信を持って薦められる一冊とも言える。
    私は暇つぶし的目的の購入だったので、満足して読み終わりました。

    でもやはりクリスティの良い点は、
    スタンダードながらちゃんと読ませるところかな。

    難を言えば、トリックが若干強引だったか。
    でもまあ全体的には面白かったです。

  • のどかなリゾートの情景と、ポワロの鋭い人間観察が満喫できる一冊。犠牲者の出るタイミングも早すぎず遅すぎずよかった(笑)

  • 被害者は女性に嫌われていた
    無論私も嫌いだった

    他人の亭主と関係を持つなんて最低だ!と思っていたんだけど・・・
    ポアロや被害者の旦那さんのような考えもあるんだなあと考えさせられた

    リンダが無事で何よりだし、あの人達がくっついてよかった。

    犯人が分かるまで、浮気者のパトリック最低!奥さん可哀相!
    だなんてスッカリ騙されていました(笑)

  • 緊張感ある作品。プロットや人物設定もさすが。

  • クソー、また犯人がわからなかった…今回こそはと意気込んで、途中途中本を閉じ、頭の中で話を再構築しながら読んだのに、鉄壁のごときアリバイを前にノーマークだった…
    次こそ!

  • ポワロ作品

    【ストーリー】
    海辺に浮かぶリゾート島で、著名な女優が白昼堂堂、首を締められて殺された。

    【感想】
    色々と動機の可能性を提示しておいて、最後はちゃんと納得の行く形にまとめてあるのは相変わらず凄い。
    ただ、犯人はそんなに上手く演技できるのか?と思った。

  • ポアロシリーズ。
    島に滞在中の元女優が、何者かに殺害された。
    犯人が滞在客のなかにいることは間違いないのだが…。

  • 地中海の平和な避暑地、スマグラーズ島の静寂は突如破られた。島に滞在中の美しき元女優が何者かに殺害されたのだ。犯人が滞在客のなかにいることは間違いない。だが関係者にはいずれも鉄壁とも思えるアリバイが…。難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客のなかからエルキュール・ポアロが進みでた!

    原題:Evil under the Sun (1941)
    訳者:鳴海四郎

    ハヤカワ・ミステリ文庫 (1986.04)
    ハヤカワ・クリスティー文庫 (2003.10)

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