- Amazon.co.jp ・本 (756ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151300202
感想・レビュー・書評
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クリスティー楽しい。ドラマで見たときの衝撃と美しい島の光景を思い出しながら読む。トリック云々より謎が解けた後の人物像の反転がこの作品の要。クリスティーは戦時中の修羅場のさなかこの作品を執筆した事を若竹七海さんの解説で知り驚いた。
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goya626さん高校生の頃、夢中で読みましたよ。あれから、幾年月たったことでしょうか。高校生の頃、夢中で読みましたよ。あれから、幾年月たったことでしょうか。2020/11/23
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111108さん今は眼鏡の力を借りて読みましょうw w今は眼鏡の力を借りて読みましょうw w2020/11/24
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goya626さんはいはい2020/11/24
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ポアロもの。
リゾート島のホテルに滞在していた元女優・アリーナが何者かに殺害されてしまいます。
件のホテルに偶々滞在していたポアロ(お約束)が、警察と共に真相解明に乗り出しますが・・・。
舞台がリゾート地で、一人の魅惑的な女性が場をザワつかせた挙句の殺人事件。という事で、どことなく既視感のある“お馴染みのシチュエーション”ではあるのですが、そこはそれ、人間描写の妙にグイグイ引き込まれてしまいます。
タイトルにもある“悪魔”というのが、誰の事を指しているのか・・・ここに鍵が隠されているワケですが、実行犯はともかく“共犯”の方は毎度の事ながら巧みな印象操作に見事に騙されてしまった私です。
そして、様々なヒントをそれこそパズルのピースのように拾い集めて、構築されていくポアロの推理が秀逸で“ザ・クリスティー”な展開を堪能させて頂きました。
これぞ安定の王道ミステリって感じですね。-
あやごぜさん、こんにちは。
本当に安定の王道ミステリですよね!
私もさっき『青列車の秘密』を読んできましたが、〈パズルのピースのように拾い...あやごぜさん、こんにちは。
本当に安定の王道ミステリですよね!
私もさっき『青列車の秘密』を読んできましたが、〈パズルのピースのように拾い集めて、構築されていく〉ポアロに感心しました。それと同時に「いい人すぎる男に注意」というのもポアロあるあるかもと。ただこれだと共犯者は見つけにくいですね。2022/09/10 -
111108さん。 コメントありがとうございます♪
確かに!「いい人すぎる男に注意」というのはありますね~。
毎回、“まさか、あの人...111108さん。 コメントありがとうございます♪
確かに!「いい人すぎる男に注意」というのはありますね~。
毎回、“まさか、あの人が!”という感じで騙されている私ですが(;´∀`)
そこが醍醐味でもありますよね♪
111108さんは『青列車の秘密』読まれたのですね(^^♪
確か、なかなかポアロが出てこない展開だった気がしますが、登場してからの推理っぷりはさすがですよね(^_-)-☆2022/09/10 -
あやごぜさん、お返事ありがとうございます♪
毎回私も騙されてます〜。そろそろ気がつけよという感じなんですが‥。
そうなんです『青列車』は『...あやごぜさん、お返事ありがとうございます♪
毎回私も騙されてます〜。そろそろ気がつけよという感じなんですが‥。
そうなんです『青列車』は『七つの時計』などの様にスパイものみたいな始まり方なんです。その後は恋愛小説風でその後やっと列車での殺人事件、そこにたまたま乗り合わせてた(笑)ポアロが登場です。2022/09/10
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トリックがなんとも。良くうまくいったなって感じてしまうほど運まかせな気がする。ま小説ですから。
動機も、別に殺さなくてもよくないって思っちゃった。しれーっと逃げちゃえば良かったのに。まあ殺しに罪悪を感じてないような犯人なので、面倒くさいから殺しちゃったのかな、と思えば納得だが。
翻訳のせいかな?ポワロの口調がなんだがおネエみたいでちょっと集中できなかった(^-^; -
もどかしい進具合ですが、悪い奴といい奴、騙していた人と騙されていた人、加害者と被害者が、犯人が明らかになった時に見事にパラパラと入れ替わる感じはお見事です
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孤島のリゾートホテルを舞台としたクローズドサークルものです。
トリックはシンプルで、またそれが分かれば犯人の正体もおのずと分かるので難易度は比較的優しめですが、人間関係が反転するさまは鮮やかですし、序盤のあの一言など大胆な伏線も張られていて巧妙です。全体的に良くまとまったパズラーでクリスティの特長が活かされている作品だと思います。 -
面白かったのですが好みでは無かったかも〜。でも、もう一度読み返したいなと思える事件でしたね!結末を知ったからこそ、また楽しめそう!
余談ですが、海外ならでは?!のカップルへ展開が早くて好きです。 -
クリスティーの作品、色々凄すぎて面白いのにそれが当たり前みたいになってきた。
こんなに面白いのに、面白くて当然と思える唯一のミステリー作家なのかも。
【読みやすさ】9
【衝撃】7
【推し度】9
【引き込まれ度】9
【安定感】10 -
「日の下のいたるところに悪事ありで、白昼にも悪魔がいる…」
読みやすく愉しめました。過去読了した作品でも探偵ポアロの犯人を炙り出す手法は見事だなと感じて来ましたが、やはり今作も健在でした。読了感は良かったのですが、犯人を特定するためのキーワードを見過ごしていた事が心残り…。
最後ポアロがリンダに語りかけた言葉にぐっと来ました。優しい…さすがジェントルマン。 -
今回の読書会の課題本。
孤島のようなホテルで白昼起こった殺人事件。被害者はどうも周囲からよく思われていないようだし、過去のいわくもいろいろあるもよう。しかし周りのアリバイもほぼ完璧…という設定をどう崩していくか?という王道ミステリ。
正直なところ、ウェルメイドだとは思ったものの、素晴らしいというのとはちょっと違った感想を持った。下手人はわりと簡単に見当がつくし、その動機づけの面がきわめて弱いのではないかと思う。犯罪の核心から目をそらすためのフェイクが、フェイクになっていないような気がするし、犯罪のサポートをする人物のスキルもわりと後づけなので、「なんだか都合がよすぎない?」という感覚がぬぐえない。まあ、その「都合のよさ」の鮮やかさを楽しむのがミステリなんだろうと思うけど、ちょっと都合がよすぎて納得いかない。もっと「うひゃあ、そうきましたかあ!」という驚きや深さが欲しい。被害者の義理の娘・リンダの葛藤の部分にはリアルを感じたけれど。
そういうわけで、謎ときの部分は「はいはいはい」と読んでしまって、幼なじみの大人の男女のロマンスがどう着地するかという流れに気を取られてしまった。それにしても、ミス・ロザモンドはロンドンでドレスメイキングのお店を続ければいいのに。1920年代といえば、パリではココ・シャネルやエルザ・スキャパレリが活躍しているんだから。
ちょっとぶつくさ言い過ぎの感想だと自分でも思うものの、ホテルの立地と「ジョリー・ロジャー・ホテル」という名前は素敵だと思う。似たようなロケーションのホテルがリアルにあれば泊ってみたい。でも、麻の上下を着た、ヘンなひげの紳士に声をかけられるのはいやだなあ…と、やっぱりぶつくさぎみの読後感なのでした。もう少し、読書感覚がフレッシュな頃に読めていたらよかったかも。