マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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制作 : Agatha Christie  田村 隆一 
  • 早川書房 (2003年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300240

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マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想・レビュー・書評

  • ポワロシリーズを読んでいて、初めてポワロの「老い」を感じた。話の内容としては、先が気になってとまらない、というようなものではなかったし、登場人物も今までよりもそれぞれが存在が薄いような印象だった。といっても、疲れているときに読んだから、自分の想像力がそれほど働かなかったのも影響しているような。

  • ポワロって、安楽椅子探偵の代名詞みたいですけど、実はそうでもないのですよねえ。
    ミス・マープルもそうですけど、結構フットワーク軽く調査をするのが、シリーズ読み始めた時になんだか違和感、ではないですけど、なんかそんな感じを抱いた覚えが。
    今回の1番の困難は、事件よりも食事だったのでしょうな、ポワロ…

  • 事件のスケール対して登場人物が(新聞記事上の人物も含めて)非常に多く、場面や主語がころころ変わるため読みにくかった。

    事件を推理する前に登場人物を紐付けたり過去の発言を探したりするので一杯一杯になってしまった。

    結論も様々な伏線がバラバラと解決され、全体的にまとまりを感じなかった。

  • 調査の為にポアロが町を終始移動し続け関係者を訪ねていくハードボイルド的展開です。犯人は意外ですし、小さな謎の解決も鮮やか。ポアロが不味い料理に悪戦苦闘する様子やミステリー作家アリアドニ・オリヴァ夫人の言動などコミカルな要素もあって楽しめましたが、死刑執行前に解決しなければならないというタイムリミットものなのに緊迫した様子を感じられないのは残念に思いました。

  • 1人の夫人の殺人。犯人は捕まっているがどうやら彼は真犯人ではなさそう。どうやら過去の犯罪に絡むようだ、ってことで、小さな村でポワロ推理。

    犯人候補はたくさんいたけど最後はまさか!の展開。街からスパイとして乗り込んだお嬢さんが犯人かと思ってましたが、見事に裏切られました。

  • ヘイスティングズのことを懐かしんだり、若い人に自分の名前を告げても何の反応も示されなかったり、そんなポアロをみてると年をとったんだなぁ、と思う。

  • 過去の悪女たちと現在の女性関係者たちが、
    途中でこんがらがってきそうになる。

    最後に関係者全員を集めて推理を披露するくだりは、
    お約束のパターンなのだが、読んでいる方は妙な安心感がある。

    冒頭でポアロがヘイスティングスのことに言及していたが、
    相変わらず愛のある罵声で笑ってしまった。

  • 右手に注目を集めさせて、左手でトリックをしているマジシャンのような手法で、最後まで犯人が予想できない。さすが巨匠です。

  • マギンティー夫人という老婦人が殺害され、容疑者も逮捕される。
    一見単純に見えた事件ですが、過去に起こった事件と繋がりがあって……
    という深い物語に発展していきます。
    前半の展開がやや静かですが、伏線の回収、収束が始まるとぐいぐい
    引き込まれていきます。この辺りの展開はうまいですね。
    ただ序盤で逮捕されたベントリーに存在感がなく、ここが緊迫していれば
    前半がもっとよかった気がしますね。

  • 一番の面白さは、ポアロと一緒に謎解きに参加してる気になれるところだろう。他の作品では、ポアロだけが手掛かりをつかみ、読者はヘイスティングスと同様、訳の分からないまま放っておかれる。
    この話では、ポアロが一人ずつ訪ねていくのに同行してるような気分になる。ポアロがどこに疑問を感じたのかなど、ドキュメンタリーを見てるような臨場感が物語を引っ張っていく。もっとも肝心なところは明かさず、最後はいつもの関係者を集めた解決編になるのだけれど。

  • ポワロ作品

    【ストーリー】
    とある村で家政婦が殺され、残された証拠から同じ家に住む男性が死刑判決を受けた。しかし、捜査を担当した警部は男性の無実を信じてポワロに相談する。

    【感想】
    殺された理由を探るうちに明らかになっていく手がかりが面白い。登場人物は多いが、誰もが個性的で、読んでいて迷子にならない。色々と推理しながら楽しめる作品だと思う。
    ただ、最後まで犯人はわからなかった。

  • 久しぶりに読んだクリスティー。
    やっぱり面白かった、ポワロいいなぁ。

    登場人物が多くて読み分けしにくく、
    何度も「登場人物」頁を確認したが…
    それはいつもの事だったかもしれない。

    またしばらくクリスティー読むかも。
    まだまだ読んでない作品が色々あるんだ。

  • 「戦後三部作」第二弾。
    1950年前後に書かれた『満潮に乗って』『マギンティ夫人は死んだ』『葬儀を終えて』の三作を、
    私は勝手に戦後三部作と呼んでいます。それぞれポアロの長篇23、24、25作目。

    『満潮に乗って』では、第二次大戦後の混乱と活気がともに描かれます。
    リン・マーチモントは活気の象徴、まだ若者に希望を託せていました。
    『マギンティ夫人は死んだ』では人心の荒廃を嘆きます。かつての秩序はもはやない。
    「戦争がありとあらゆるものを混乱のなかにたたきこんでしまったのです」
    「調査される側の人は、私たちに協力してくれません」
    「というのは、みんな脛に傷をもっているからなのですね」
    いやだいやだ、今の世の中はいやだ、という空気が充満しています。
    そして『葬儀を終えて』では消えてゆく古いものに対して、限りない愛惜の念が捧げられます。
    あの小説は、大英帝国への挽歌であるからこそ、あそこまで美しいのかもしれない。

    本作について言うと、無実の青年を死刑から救う、という話なのに、
    作者にこの青年を魅力的に描こうという気がまったくないのが致命的です。『杉の棺』とは大違い。
    この人は女の弱さは認めても、男の弱さは認めない人だったんだな。
    もちろん若者不信も要因の一つだろうけど。ここはメンズリブの視点から批判できそうだ。

    序盤は退屈で、3分の1を過ぎてやっと調子が出ます。
    そこで登場するのが、二度目のお目見え、アリアドニ・オリヴァ夫人。
    今回は演劇で自作をむちゃくちゃに改変され、ほとほと困り果ててしまいます。
    フィンランド人の名探偵が、ノルウェイ人抵抗運動の闘士にされてしまうおかしさ!

    人が写真をしまっておく三つの理由も聞かせどころですが、
    デジカメや携帯電話でいくらでも写真がとれる今と当時とでは、感覚がまるで違うだろうな。

    事件を終えて、ポアロとスペンス警視が晩餐をとる。
    「勝利はつねに大軍にくみす、です」
    「大きな口髭にくみす、じゃないですか」
    いいですねえ。

    旧版は解説なし。
    新版は仁賀克雄さんの解説。
    平凡な著者略歴とあらすじ紹介で、これはつまらないのですが、
    ミステリの起源は18世紀の犯罪実話「ニューゲート・カレンダー」だ、
    といきなり言うので、あれっと思ってしまう。
    そこから発展してディケンズやサッカレー、その他もろもろが犯罪小説に手をそめ、
    そしてポーが登場する、と。
    ここだけ妙にアンバランスなんで、印象に残ってしまいます。
    いっそのことミステリ以前を長々としゃべった方がよかったのでは?
    それと、♪マギンティ夫人は死んだ、どんな風に死んだ? という歌が、
    どんな歴史を持っているのかも教えてほしかった。
    引き分けです。

  • クリスティは大抵引き込まれて一気に読んでしまうのだが、これは物語が肌に合わず退屈に感じた。
    後半ようやくスピーディーに展開し、明かされる意外な犯人。
    さすがクリスティ!と唸らされたが、そこまでが地味で読み進めるのに苦痛が伴った。

  • 警察官からの通報で調査をはじめたポアロ、半ばまでは、なかなか進展がない。
    何が伏線だろうかと考えながら、どきどきしながら読みました。

    アガサクリスティの推理小説で、外れというものにあたったことがない。
    アガサクリスティの翻訳本の楽しみ方は、
    1 当時のイギリス、ヨーロッパ、中東の文化を思いを馳せる
    2 人間の心理の機微を考える
    3 男性の見方と女性の見方の違いを考える
    4 日本語で表現しているものが、英語ではどういう文脈で使われている用語かを考える
    5 原文を読んでみる

    まだ、5にいたったものはないので、どれも読み飽きたということはない。

  • 、『マギンティ夫人は死んだ』。クリスティが生み出した名探偵、エルキュール・ポアロシリーズ。それほどわたしには印象がある作品ではありません。なんでだろう?地味だから?興味引かれる登場人物がいなかったから?

    ※注意。以下、ネタバレあり!

    あらすじは例によってamazonより。


    ポアロの旧友スペンス警視は、マギンティ夫人を撲殺した容疑で間借人の男を逮捕した。服についた夫人の血という動かしがたい証拠で死刑も確定した。だが事件の顛末に納得のいかない警視はポアロに再調査を要請する。未発見の凶器と手がかりを求め、現場に急行するポアロ。だが、死刑執行の時は刻々と迫っていた。


    というわけでポアロは事件という餌を狩にいく猟犬になる。マギンティ夫人。英国のどこにでもいるようなおばあさん。彼女は何故、殺されたのか?

    この何故、殺されたのか?というところの理由ははっきりとしているのですが、そこにいたるまでの流れがそんなうまくいくもんだろうか?と思っちゃうんだよね、正直・・・汗。1952年作ということなので、クリスティが60に入った頃の作品。前後には『予告殺人』『魔術の殺人』、『葬儀を終えて』、『ポケットにライ麦を』など珠玉の作品が並んでいる。ま、全盛期にはやや劣りますが、それでもこの頃は第2の全盛期と思っちゃうぐらい、わたし的お気に入りの作品がズラリと並んでいる。

    ま、かなり強引な『バグダッドの秘密』もありますが・・・汗。ケッコー好きなのよ、コレ。

    いわば、そんな脂の乗った時期に書かれた作品、『マギンティ夫人は死んだ』。

    改めて読み返してみると若い頃には目がつかなかった箇所がストーンと頭に入り、今となってみると、「ああ、やはり、クリスティはクリスティ」と思っちゃいました。ええ、よかったです。ミステリーだけではない。ポアロの描写にユーモアたっぷり、登場人物個々の心理描写に時間がたっぷり。生意気な言い方ですが、第1次全盛期になかった余裕と軽やかさ、そして、話に空間があるように感じました。そして、それが一方で物足りなさに繋がったのかもしれませんが。今、読み返してみると、ニンマリとしちゃいました!

    冒頭はいつものように一流レストランでエスカルゴを堪能。ええ、グルメな彼ですからね。

    でも、中盤からはサマーヘイズ夫人のおよそ秩序とかけ離れた宿屋と料理に四苦八苦。腐った(?)マメやら、怪しげなプディングから逃れるために四苦八苦する彼に哀れみと愛しさを覚えます!ええ、これぞポアロ!!!

    で、肝心のミステリーですが・・・ええ、ミステリーはミステリーとしてきちんと成り立っています。すなわち、「誰が何のためにマギンティ夫人を殺したのか?」と。ただねー、そのヒントを見つけ出す手段はまー百歩譲って許すとしても、その後の犯人の動きが・・・おいおい、犯人さん、ちょっとそれは頭、回りすぎなんじゃ・・・と思っちゃうのです。

    そして、色々なことが伏線としてまかれているのですが、そんなに都合よくそんなに色々なことがこんな狭い村にくるわけー?と考えちゃいました。ま、ミステリでそれは言っちゃダメですがね・・・

    加えて、しつこいけれど、犯人がたてる犯罪のお膳立てに「?」になっちゃいましたwどんだけ、頭がまわるんだよ~ありえね~だろ・・・と。・・・ああ、正しいミステリ読みにならなくては・・・汗。ロビンはそんなに頭がまわるオトコか?と。アリアドニ・オリヴァ夫人と舞台ストーリーをも思うように動かせないオトコにそんな巧妙な設定と心理がよめるのかしらね~、と。

    とはいえ、純粋に面白かったです。また何度も読み返すことでしょう。

  • マギンティ夫人が殺され、容疑者が逮捕されたが、それらしくない。ポアロは警視の依頼で真犯人探しを始める。
    オリヴァ夫人や個性豊かな登場人物に飽きない好話。

  • マギンティ夫人が殺されたのはなぜか。
    犯人は逮捕されたのだが…
    ポワロは旧友スペンス警視の依頼を受けて、再調査を開始する。

  • エルキュール・ポアロ・シリーズ

    友人であるスペンス警視からの相談。自分が逮捕した男が冤罪ではないかとの相談。殺害されたマディンギン夫人。夫人の家の新聞の切り抜き。過去の殺人事件に関わった女性たちの記事。マディンギン夫人の裏の顔とは?

     2009年11月29日購入

     2011年9月15日読了

  • 持っているのはハヤカワミステリ文庫版ですが、画像がないのでこちらを登録。

  • 冒頭ポアロがメチャクチャ残酷で黒いんですが。
    ヘイスティングスをモナミといいながら馬鹿(比較対象)がいないと自分の頭脳は冴えないというエゴを告白し。

    そんなポアロが大好きだ。
    ただ、滑稽な見た目のデビット・スーシェにはそぐわないけど。
    ポアロ好きだ!

  • ポアロもの。スリーピング・マーダーではありませんが、過去の事件を捜査するもの。やはり人間描写が多いですが、この作品での会話はなかなか愉快で、日曜の友に出ていた四人のうち云々人は誰なのか、という謎があって、ミステリらしくなっています。

  • 2009/7/19 チェック済み

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