マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 24)
- 早川書房 (2003年12月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151300240
感想・レビュー・書評
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クリスティーに上手く騙されて嬉しい!死刑確定した男(それも人受けしないタイプ)の無罪を確信する旧友の警視から依頼を受けて殺人事件の再調査するポアロ。ブローディニーの住人達の人物描写はいつもながら見事。オリヴァ夫人とのやりとりは本当に楽しくて大好き。
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ポプラ並木さん、こんにちは。
この話、確かに登場人物多めでしたね。「ちょっと待った!」の再捜査で出会う人達に、「日曜の友」の記事になった事...ポプラ並木さん、こんにちは。
この話、確かに登場人物多めでしたね。「ちょっと待った!」の再捜査で出会う人達に、「日曜の友」の記事になった事件関係者達と現在過去入り乱れてましたよね。クリスティーがシャッフルし過ぎで疑わしい人だらけになってましたね。2022/11/20 -
111108さん、こんにちは!コメントありがとうございます。その通りで、ミスリードが目的になっていなかな?と思えてきました。ポアロを駅で襲撃...111108さん、こんにちは!コメントありがとうございます。その通りで、ミスリードが目的になっていなかな?と思えてきました。ポアロを駅で襲撃したとか色んな罠が罠がありました。
でも、やっぱり筋が通っているんだよね。
毎回脱帽です~
2022/11/20 -
ポプラ並木さん、お返事ありがとうございます。
こんなに入り込んでるのに(入り込んでいるから?)最後すっきり、しかも恋愛ネタまで落とし込んでく...ポプラ並木さん、お返事ありがとうございます。
こんなに入り込んでるのに(入り込んでいるから?)最後すっきり、しかも恋愛ネタまで落とし込んでくるのはすごいですね。2022/11/20
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ポアロもの。
先日、『ハロウィーン・パーティー』を読んだ時に、本文中に「ミセス・マギンティ殺人事件・・云々」という台詞と、『ハロウィーン・・・』に登場した、スペンス警視・オリヴァ夫人が“マギンティ夫人殺人事件”にも関わっていた。と、あったので、“これは『マギンティ夫人は死んだ』を先に読んでおくべきだったかな~”と少しシクッた感があった為、前後しますが慌てて手を出した次第です。
ポアロは旧知のスペンス警視から、マギンティ夫人殺人事件の再調査を依頼されます。
容疑者のジェイムズ・ベントリイは既に逮捕されていて、有罪が確定している状況なのですが、ベントリイが犯人とはどうしても思えないというスペンス警視・・。
真相解明の為、事件のあった現地に赴いたポアロですが・・。
いいですね~。『杉の柩 』もそうでしたが、容疑者が“ほぼ黒”状態からの逆転モノ(?)って、どのように真犯人までたどり着くのか・・・まさに、ポアロの腕の見せ所といえる内容ですよね。
いつものように、現地住人に地道なヒアリングをしていくポアロですが、滞在先のゲストハウスが残念過ぎたり、現地での“名探偵ポアロ”の知名度が低くて何かとやりづらかったり(偶然現地で一緒になった、オリヴァ夫人の方が知名度ありましたもんねw)、さらには、せっかく容疑を晴らそうとポアロが尽力しているのに、リアクションが薄い陰キャのベントリイにイラつかされたりと、何だかトホホなポアロが笑えます。
こんな感じで色々大変だったポアロですが、生前のマギンティ夫人が持っていた新聞の切り抜き記事の、“昔の殺人事件に関わった4人の女性達”からグイグイ真相に迫っていく展開にはワクワクさせられました。
そして明かされる驚きの真犯人・・そう、今回も見事に騙されちゃいましたよ!
いや、私だって“引っかからないように、怪しくない人物は逆に要注意”的な用心(?)はしていたのですが、それでも全くノーマークの人物でしたからね~。
まぁ、ある意味トラップといえばトラップなのですが・・・やるな、クリスティー・・と今回も脱帽です。
と、いう訳で謎解きは勿論、クリスティーお得意の“クセツヨ”住人達の人間描写もお楽しみ頂ける本書。
秋の夜長にピッタシの一冊かと思います~。-
あやごぜさん
私も同じく『ハロウィーン・パーティー』を読んでから、マギンティ夫人が気になってます……!
読み終わったら、またじっくり感想を読...あやごぜさん
私も同じく『ハロウィーン・パーティー』を読んでから、マギンティ夫人が気になってます……!
読み終わったら、またじっくり感想を読ませていただきますね(^^)
クリスティーはいつまで経っても「読みたいリスト」が消化できません!笑2023/11/25 -
111108さん。コメントありがとうございます♪
ポアロの逆転モノ(?)、いいですよね!
私も犯人当てられませんでした~。
あろ、...111108さん。コメントありがとうございます♪
ポアロの逆転モノ(?)、いいですよね!
私も犯人当てられませんでした~。
あろ、ポアロの宿泊先が酷すぎたり、オリヴァ夫人との絡みだったりと、思わずクスクスしてしまう楽しさのある内容でしたね(^^)。
111108さんは『クリスマス・プディングの冒険』を読まれたのですね♪
こちらも“クリスティーお徳用詰め合わせ”のような、楽しさが詰まった一冊で良いですよね~(^^♪2023/11/26 -
ゆのまるさん。コメントありがとうございます♪
そうなんですよ~。
『ハロウィーン・パーティー』で『マギンティ夫人・・』を既に読んでい...ゆのまるさん。コメントありがとうございます♪
そうなんですよ~。
『ハロウィーン・パーティー』で『マギンティ夫人・・』を既に読んでいる前提みたいな描かれ方をしていたので、「これは・・読まねば!」と、気になっちゃいますよね~。
ゆのまるさんのレビューも楽しみにしております(^^♪
「読みたいリスト」←確かにww!
巻末のクリスティーの作品一覧を見ると“あれもこれも”と読みたい作品ばかりで目移りしちゃいますね♪2023/11/26
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もともとの登場人物が多いうえに過去の悲劇的な事件まで出てきて、非常に入り組んだ事件。
しかも、証拠品はほとんどなくヒントとなるのは会話や表情のみということで、何度もページを戻りながら読んだのですが……つまらないなんてことは全くなくお気に入りの一作。合間に体調を崩してしまって2,3日お休みしてしまいましたが、そうでなかったらきっと一気読みだったと思います。
訳の上手さ、なんでしょうかね〜。冒頭から引き締まった空気が漂っていて私好みでした。
被害者を殺しても得なんかなさそうなのに、実は犯人の秘密を知ってしまっていて……というのは、ミス・マープルシリーズにもあった気が。
そして『ハロウィーン・パーティー』ではじめましてだったオリヴァ夫人、今作ではさらに存在感を発揮していてニコニコ。きっとクリスティー自身をモデルにしてますよね……?
どうやら初登場は『ひらいたトランプ』だそうで、これもそのうちチェックせねば。
ちょっともう少し元気な時にしっかり読み通して、今回気付けなかったあれこれを拾っていきたい所存です。-
ゆのまるさん。コメント失礼します♪
お身体の具合はいかがでしょうか。。。
『マギンティ夫人・・』お読みになられたのですね~。
...ゆのまるさん。コメント失礼します♪
お身体の具合はいかがでしょうか。。。
『マギンティ夫人・・』お読みになられたのですね~。
確かにこの作品は、登場人物の多さ&過去事件との絡みもあるので、惹き込まれる展開ではあるのですが、読むのに体力がいるかもですね・・。
私も、オリヴァ夫人が登場すると嬉しくなってしまいます♪
「きっとクリスティー自身をモデルにしてますよね……?」←私もそう思います!
季節の変わり目の寒の戻りだったりで、体調崩しがちになってしまいますが、お大事になさってくださいね(^^)2024/03/21 -
あやごぜさん、コメントありがとうございます!
そして優しいお心遣い、痛み入ります……!
まだ万全ではないのですが、なんとか活字が読めるくらい...あやごぜさん、コメントありがとうございます!
そして優しいお心遣い、痛み入ります……!
まだ万全ではないのですが、なんとか活字が読めるくらいには回復いたしました(^^)
途中であの新聞記事が出てきた時は、「ふーん」と読み飛ばしていたのですが、どうやらキーマンらしいと気付いてしっかり読み直しちゃいました。笑
ここも母親世代と娘世代の怪しい人物が出てくるのでややこしいですよね;
今回のポアロさんは、ホテルはあんなだし(笑)満を持して「エルキュール・ポアロです」と名乗っても反応がイマイチだったりと、なんだかかわいそうでしたね。疑いがかかっている男もあの様子ですし。。
体力のある時に、またチャレンジしたいと思います!
あやごぜさんもどうぞ、春の変わりやすいお天気で体調崩されませんように。2024/03/21
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田舎町で起こった掃除婦の殺人事件。下宿人の男が容疑者として早々に逮捕されるが、どうもその男が犯人だとは思えないスペンス警視は、旧友のポアロに再調査を依頼する。
自らの弁護を試みようとしない容疑者の無実を証明する、という筋は「杉の柩」と似ている。だが「杉の柩」では容疑者であるエリノアが物語の中心であるのに対し、この本の容疑者ベントリイはストーリー上重要ではなく、殺害されたマギンティ夫人の人となりと、田舎町の住人たちの隠された秘密の解明が物語の核となっている。
殺人事件の犯人がラストに明かされる爽快感はもちろんのこと、登場人物たちの小さな謎も残らず解決されるので読後感はよい。また、この話は舞台が田舎町で被害者が掃除婦ということもあってか、中産階級以上が舞台となることが多いポアロシリーズの中で、ミス・マープルシリーズの雰囲気を彷彿とさせる。
「アガサ・クリスティー完全攻略」の霜月氏はこの作品をハードボイルドとして高く評価している。私は霜月氏ほどの評価ではないが、楽しく読むことのできた作品だった。 -
「マギンティ夫人は死んだーー
なぜ死んだー」
クリスティお馴染みのマザーグースに始まる
この事件(それだけでちょっと嬉しい!笑)
家事手伝いの老女が窃盗目的で殺された?
一見すると如何にも犯人な被疑者、閉鎖的な町、
それぞれに事情を抱えていそうな登場人物たちーー
犯人を推理しつつ読み進めても、
誰も彼もを疑いたくなってしまう手腕が、
いつもながらに巧みな作品となっている。
オンボロペンションと嵐の様な女将さんに苛まれる
ポアロ氏の姿もユーモラス!笑
全て落着後に微笑ましい救いがあるのも、
私がクリスティ推しな一因かしらと再確認出来ました。 -
小さな村で起こったマギンティ夫人殺害事件を再調査することになったポアロ。村唯一のゲストハウスで、乱雑な部屋と不味い食事に耐えながら、ポアロは住人たちの話を聞いて真相へと近づいていくが。
ポアロが終始出ずっぱりの作品。→
登場人物がとにかく多くてこんがらがるんだけど、オリヴァ夫人(「ひらいたトランプ」の登場人物)が登場したので一気に読めた!ポアロ×オリヴァ夫人、楽しい。冒頭でポアロがヘイスティングズに触れているのもファンとしては嬉しいところ。
事件としてはなかなか複雑。二重構造。→
だからこそ、ラストのパタパタと閉じる感じは気持ちいい。クリスティならではのラストにニンマリ。
ポアロはいつでも紳士なんです。グルメな紳士。今回はかなり食事と寝床に苦しめられてるけど(笑) -
クリスティ作品にしては珍しく、女中の殺人事件。
登場人物が多く、読んでいてあっちこっちに色々と展開してゆき、また、他作品と比べても、いやらしいミスリードが多い作品であった印象。
しかし、最後にスッキリ解決するのはさすが。 -
田舎町で、老婦人が殺された。一人の青年が容疑者として逮捕され死刑が確定したが、えん罪の可能性がある。敵もおらず、大した資産もないこの老婦人を手に掛けた真の犯人は、一体誰なのか。
過去の殺人事件に関係した女性たちをネタにした、日曜新聞のゴシップ記事。思わせぶりな登場人物たち。真相を巡りあっちにこっちにと振り回されるのが読んでいて面白く、後半は一気に読みました。
ポアロシリーズには、過去作に出てきた人物が再登場することがあり、ちょっとしたご褒美のようで嬉しくなるのですが、今回も「あーあの時の!」とにまにましました。
しかし、今回の犯人の人物描写だけは薄すぎでしたよね。...
しかし、今回の犯人の人物描写だけは薄すぎでしたよね。これは絶対に犯人は分からないですよね。。。
犯人を薄っすら描く作戦、もしかしたら他の作品でもやってるかも‥。「薄い描写の人が怪しい」と...
犯人を薄っすら描く作戦、もしかしたら他の作品でもやってるかも‥。「薄い描写の人が怪しい」ということで、犯人当てのヒントになりませんかね?