ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
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感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300318

感想・レビュー・書評

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  • 1人の少女が殺される。ハロウィン・パーティ中に水槽に頭をズボット入れていた。さらに1人殺される。クリスティがまき散らした伏線の山、山、山。途中からあまりにも情報量が多く腹痛と下痢。過去の4つの事件?関係するもんか!そんなもん!でも、犯人予想をしないといけない。事前に弱音を吐きながらも予想。ただ1人やばい奴がいる!この1人だけを追っていくしかない。徐々に明らかになる真相。野球でいう9回で一気の種明かし!クリスティが待ち散らしたものがいつの間にか回収されている。さて皆さん、私の犯人予想どうだったでしょうか?⑤

    • ポプラ並木さん
      土瓶さん
      なおなおさん、

      今回は大当りでした!
      ポアロシリーズ31冊で2冊目の大当り。
      逆に言うと、29冊は大外れです・・・
      ...
      土瓶さん
      なおなおさん、

      今回は大当りでした!
      ポアロシリーズ31冊で2冊目の大当り。
      逆に言うと、29冊は大外れです・・・
      今回はまぐれ当たりのような気がしますが、でもよかったです(^^♪
      別サイトできちんと事前のログも残っているのでうれしい。
      話しの伏線回収は素晴らしかったですね~
      当たったから、コメントもテンション高めです!
      2023/07/13
    • 土瓶さん
      マジか……。
      アガサなんか当てるもんじゃないと最初っからあきらめてるから、尊敬の眼差しを送っときます。
      (ΦωΦ)スゴイデスネ
      マジか……。
      アガサなんか当てるもんじゃないと最初っからあきらめてるから、尊敬の眼差しを送っときます。
      (ΦωΦ)スゴイデスネ
      2023/07/13
    • ポプラ並木さん
      土瓶さん、本当に・・・
      当たるわけないと思っています。
      毎回ミスリード連発で、読了後は疲労感しかないです。
      今回はよく分からなかったの...
      土瓶さん、本当に・・・
      当たるわけないと思っています。
      毎回ミスリード連発で、読了後は疲労感しかないです。
      今回はよく分からなかったので、変態な1人に焦点を当てていたらまさかの正解。次はこんなうまくいかないよね。
      2023/07/14
  • 今まで読んできたポアロものの中で残念ながら一番ピンとこなかった。1960年代後半の世相を描かなきゃなと思ったのか?ポアロお得意の聞き込み捜査がピントを外してるような。オリヴァ夫人は相変わらずお茶目で2人のやりとりは楽しかった。

  • 先日ポアロシリーズ長編をすべて読み終えたのだが、まだレビューを書いていない作品は結構ある。レビュー前には再読するようにしているため、せっかくだからハロウィーンの時期に合わせて本書を読んだ。(レビューはハロウィーンに間に合わなかったが)

    推理小説作家のオリヴァ夫人は旅行中に知り合った友人の家に滞在し、地域の子供たちのために開かれたハロウィーン・パーティに参加した。ところが、参加者の一人、ジョイスという少女がリンゴ食い競争用のバケツに首を突っ込まれ、溺死させられるという事件が起きる。ジョイスはパーティの準備中、自分は殺人の現場を見たことがある、とほのめかしていた。果たして彼女は誰に殺されたのか。そして彼女が見たという殺人事件とは。
    ポアロはオリヴァ夫人の求めに応じ、この事件に挑む。

    クリスティの小説にしては凄惨な事件であるが、オリヴァ夫人のコミカルな行動でかなり中和されている。話自体は、ジョイスが見た可能性のある過去の事件を追うことにかなりのページを割いており、中盤ややだれるため、ミステリとしての出来はそれほど良いとは思えないが、クリスティの作品を読み続けていると、もはやミステリというよりクリスティがどういう気持ちでこれを書いたのかを推察することが楽しくなってくる。

    本書では、ジョイスが殺されているのがわかったとき、まず性犯罪が疑われる。クリスティの作品の舞台は古き良き時代のイギリス、というイメージだが、本書は1969年の作品で、少女が性犯罪に巻き込まれることが珍しくなくなっていた時代なのである。クリスティは1920年代から50年以上も書き続けているので、作品を読んでいくと時代や価値観が変化していくのがわかって興味深い。

    本書では、若者たちの身勝手な行動や奔放な振る舞いを皮肉る描写も出てきて、クリスティが「最近の若い者は・・・ぶつぶつ」とぼやいているのが目に浮かぶようである。それでも、やや強引ながら最終的には犯罪行為を若者のせいにせずに収束させたところにクリスティの健康的な思考が感じられる。
    また、再読したことでクリスティが仕掛けた伏線に改めて気づくことができたのもよかった。クリスティはやはり奥が深い。

  • ポアロもの。
    ハロウィーンのこの時期に読みたいと狙ってチョイスしました。

    ハロウィーン・パーティーの最中に、参加していた少女がゲーム用のリンゴを入れていたバケツに首を突っ込んで溺死しているのが発見されます。
    死亡した少女・ジョイスは、パーティーの準備の時に「以前に殺人現場を目撃したことがある」と言い張っていました。
    件のパーティーに参加していたオリヴァ夫人は、ポアロに真相解明を依頼しますが・・・。

    そういえば、先日公開された映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』の元ネタがこの作品とのことですが、ベネチアのベの字も出てこなかったのですけど・・(^-^;?
    映画は見ていないのですが、一体どのあたりを原作から拾ったのか、却って気になりますね。
    閑話休題。
    殺されたジョイスの発言を吟味する為、情報を集めたところ、この地域で起こった過去の犯罪や遺産相続をめぐるトラブルが浮かび上がってきます。
    そして、ポアロの住民への地道なヒアリングによって複雑な人間模様が炙りだされる中、第二の殺人が起こったり遺言補足書の件で新たな事実が判明したりと、なかなか入り組んでくる展開に。
    “一体どう収集つけるのかな・・”と、思っていたのですが、そこは我らが“灰色の脳細胞”・ポアロ。
    点と点を見事に結びつけて真相解明していく様は、毎度のことながら感心してしまいますね!
    犯人の意外さと、その元凶ともいえる人物の狂気に戦慄です。
    そして、“もう一押し”という感じでぶっこんできた、ある少女の出生の件も驚かされましたし、その伏線的な場面を読み返すと本人達に自覚は無いとはいえ、ちょっと鳥肌でした。

    因みに、本書の解説でハロウィーンのドンチャン騒ぎは“幸いにもこれだけは日本には定着しなかった”とあるのですが、多分これ約20年程前に書かれていますよね・・。
    残念ながら、令和の現在、定着どころか“渋ハロ”みたいに社会問題にもなっておりますよ~・・と、遠い目になった私なのでした。

    • アンシロさん
      あやごぜさん、こんばんは。

      アガサ・クリスティにはハロウィンにピッタリの1冊もあるんですね(^^)

      先日『そして誰もいなくなった』を読み...
      あやごぜさん、こんばんは。

      アガサ・クリスティにはハロウィンにピッタリの1冊もあるんですね(^^)

      先日『そして誰もいなくなった』を読み終えました。世界で長く愛されている作品を大人になってから初めて読んだような気がします。時代背景や翻訳で難しい表現もありましたが、すごく楽しめました(^^)別の作品も読んでみます!
      2023/10/31
    • あやごぜさん
      アンシロさん。こんばんは♪

      はい☆彡クリスティーはハロウィーンやクリスマスといった、英国ならではの雰囲気が楽しめる作品があるので、その...
      アンシロさん。こんばんは♪

      はい☆彡クリスティーはハロウィーンやクリスマスといった、英国ならではの雰囲気が楽しめる作品があるので、その時期に狙って読むのも楽しいですよ。

      『そして誰もいなくなった』を読まれたのですね~。
      確かに訳の関係で古い言い回しや表現だったりするのですが、それを凌駕する秀逸なプロットですよね!
      ぜひクリスティーの他作品も読んでみて下さいませ(^^♪

      あ、先日アンシロさんに教えて頂いた、東野圭吾さんの『秘密』読みました~。面白かったです~♪
      2023/11/01
    • アンシロさん
      こんばんは、あやごぜさん。

      ハロウィーンやクリスマスも(^^)英国の雰囲気ですか、素敵ですね〜!時期を意識して読んでみますね。いい事を聞き...
      こんばんは、あやごぜさん。

      ハロウィーンやクリスマスも(^^)英国の雰囲気ですか、素敵ですね〜!時期を意識して読んでみますね。いい事を聞きました(^_^)v

      とても読みやすかったです。タイトル通りにみんないなくなったので、ん?犯人は??えぇ〜どういう事??って感じでした笑。70年近くも前からこんな作品が存在してたなんてすごいなと感動しました!

      『秘密』楽しんでもらえて良かったです(^^)娘の体に魂が宿るっていうあり得ない設定なのに、日常の描写にはリアルさがあって。そっか、そうなるか〜って納得してました笑。(同級生と恋愛に発展しそうな場面、それに対しての嫉妬。いくら家では夫婦として過ごしていても姿は娘で、触れる事さえ躊躇うなどなど)
      2023/11/01
  • 季節を楽しむ読書の一冊。

    ハロウィンパーティーで「あたし、人殺しを見たことがあるの」という爆弾発言をした少女が殺された。
    この謎に名探偵ポアロが挑むミステリ。

    まずハロウィンパーティーの様子がやっぱり日本と違いダイナミック。
    広いお屋敷じゃないと無理だし、後片付けが大変そう。なんて、異国の様子を楽しむ傍らで、謎解きも楽しめた。

    過去があっての未来、過去へと焦点を絞る過程はまどろっこしさもあるけれど複雑な経緯、人間模様でなかなかの読み応え。

    少年少女が時折見せる大人の顔もまた巧い。

    犯人⁇真相⁇今回もポアロの推理に拍手。

  • やはりポアロには敵いませんでした。

    誰が犯人でどうやって事件を進めていったのか、動機はなんなのか。
    自分なりに考えを持ちながら読み進めていったのですが、ポアロに種明かしをされるまで、犯人にたどり着くことはできませんでした。脱帽です。

    ミステリー小説は多くあるが、"実は時系列が違いました"、"実は女性でした"など"実は○○でした~"という終わり方が多いように思う。

    でも、この一冊は本当にポアロと一緒に事件を追っていくことができ、事件を解く鍵も平等に与えられていく。それがとても面白く、読むことに没頭してしまった。

    こういうのを正統派ミステリーというのだろうか。

    名探偵になってみたい方は、是非挑戦してもらいたい

  • いつもの流れ通り、事件をテーマにしたドラマ展開か。本格推理小説的な展開よりも人間の思惑が織り成す物語が中心にあり、そこにポアロやオリヴァ夫人といったいつものキャラによる色付けがなされている。

    推理小説としては…晩年の作になるにつれ偶然による発見とか、都合のいい事実が後出しさされたりする傾向を感じるが、この作品にも同じ傾向が見られ、正直良作とは思えない。

    ミランダの可愛らしさが救いかな。

  • ハロウィンに合わせて。
    仮装ではないパーティのハロウィン、イギリス式の楽しみ方が見えて楽しい。今日本で行われているのはアメリカ式なのだろう。解説に、そのようなアメリカ式のハロウィンパーティが定着していないと書いてあり、いつの出版かと思ったら、2003年だった。20年前にはまだハロウィンは流行っていなかったということもわかり、なお面白い。
    ポワロ(ここでの表記はポアロ)が好きなので、その風貌だけで楽しめる。

  • ハロウィーン・パーティーで「殺人を目撃したことがある」と言った少女が、その後殺された。変質者の仕業と思われたが、その場にいたオリヴァ夫人に過去の殺人が動機ではないかと相談されたポアロが捜査に乗り出すことに‥
    久々に再読。内容や犯人はすっかり忘れていた。
    序盤はインパクトがあるが、その後の捜査は地味で盛り上がりに欠ける。犯人像は大変ユニーク。どんな環境でもオシャレ心を忘れずエナメル靴で頑張るポアロが微笑ましい。

  • ボーっ寝かしつけのときに聞いてたけどそこまで物語に入り込めず、ワクワクするわけでもないけどどんどん死んでいって、なぜかよくわからない人物が犯人という感じ。寝かしつけしつつ寝てた部分煮なにかあったのだろうか?(笑)
    やっぱりミステリーは本で読まないと、登場人物が多い分把握できないかも。

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