そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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制作 : Agatha Christie  清水 俊二 
  • 早川書房 (2003年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300806

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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想・レビュー・書評

  • 10人の男女が仕事の依頼や招待を受けて、オーエン夫妻の所有するインディアン島を訪れる。そこには夫妻はおらず、夕食の後にくつろいでいると、突然レコードから声が流れ、10人が犯した罪を暴露するのだった。
    彼らは直接手を下したわけではないが、作為的な誘導や冷たい仕打ち、仕事上の地位を利用した合理的な命令などにより、結果的に人を死に至らしめた。法により裁かれることはない彼らを何者かがオーエン夫妻の名を語り、裁きを下そうとしているようだ。
    部屋には古い詩が飾られていて、それは「10人の少年が一人ずつ欠けていき最後には誰もいなくなった」というものだった。彼らもその詩のとおりに一人ずつ殺されていく。島には10人の他には人はいない。どうやらオーエンと名乗る犯人はこの中にいるようだが、それはいったい誰なのか?


    ミステリーは好きでけっこう読んでいるけれど、日本のミステリーとはずいぶん趣が異なっている。
    ミステリーの古典の傑作なんだろう。清水俊二訳の美しさもあって、かなりおどろおどろしいはずなのに、情緒的ですらある。
    好んで読むタイプのミステリーは謎解きに重きがおかれ、また、殺意に同情的な面があったりして、犯人や探偵役、その周りの人たちに感情移入できるけれど、この話には、それがなかった。
    あくまで、こちら側からスクリーンを見ているような感じで。
    TV版で観たポアロって鼻持ちならないなと感じていたのを話の最後に思い出したけれど、クリスティーはどこかに人の虚栄心みたいなものを匂わせているよう。

    最初に10人の履歴の説明があるけれど、これがなかなか頭に入らず、途中何度も表紙の裏側の人物紹介を確認しながら読む。
    TVドラマのように丁寧すぎるおさらいがないから、ちょっと読みなれない感じではあった。あちこちに散らばっていた伏線が最後に回収されるようなすっきり感はないけれど、却ってそのあっさりしたところが、映画を見終わった後の余韻のようで気になって、もう一度最初から流し読み。
    ここでようやく、なるほどね、と。

    読みたい新刊も多いけれど、たまにはいわゆる傑作もぜひ!

  • 有名な作品だし何度も何度も読もうと思っててやっと読んだ。いやぁー今でこそこの手のトリックや閉鎖された空間で殺人事件の話は沢山あるけど、その元祖!素晴らしい!!!
    単純に面白かった。
    最後まで犯人がわからないし、ワクワクするし素晴らしかった。古典派もっと読みたくなった。

  • 言わずと知れたミステリーの金字塔。
    アガサ・クリスティーの傑作 孤島連続殺人の原点。
    久々に読書の世界に引き込まれた。
    最後は次のページをめくるのももどかしいくらい一気読み。
    実写化ドラマを見てから原作を読んだので結末がわかった状態で読んでしまった。
    何もわからない真っ白な状態で読んだら衝撃を受けもっとどんでん返しを楽しめただろう。その点は少々悔やまれる。
    結末がわかってから読むのもまた違った視点で物語が見えてきてそれはそれで面白かった。
    小説だからこその魅力が詰まっている重厚なミステリー。

    島に集められた客人たちが童謡になぞらえて1人、また1人といなくなっていく…
    残された客人たちは恐怖と闘いながらも翻弄され そして誰もいなくなった…
    淡々と進んでいく不気味な物語の中で登場人物が感じる恐怖、緊張感、猜疑心がひしひしと読者に伝わってくる。
    その心情の変化の描写が秀逸。その殺し方は無理があるのではと思う部分もあったが、客人たちは皆追い詰められて
    正常な判断ができる状態ではなく次第に狂っていく中で何が起きてもおかしくはないかもしれない。
    最後に謎が解き明かされた時の伏線回収の仕方は見事としか言いようがない。
    唯一犯人の動機だけは理解できないし むなくそ悪い奴だと感じた。狂ってる。
    読み終えてみると世に出てる数多くの推理小説、ドラマ、漫画が
    アガサ・クリスティー小説の影響を受けていることがよくわかる。
    遥か昔の作品なのに古臭さを感じさせず時代を越えて長く愛されるのも納得だ。

  • 仲間由紀恵のドラマで見ました。有名なタイトル、こういう話か!を知れて満足。渡瀬恒彦さんの鬼気迫る演技、息を呑みました。

  • 言わずと知れた名作を再読。
    初読時の衝撃はもの凄かったんだけど。知ってて読んでも面白くてぐいぐい引き込まれるさすがの一冊です。クローズドサークルの孤島でマザーグース見立て殺人で、と好きなものてんこ盛り。そして本当に誰もいなくなっちゃう衝撃の展開。やっぱり凄いとしかいいようがありません。
    再読でも、このサスペンス感はまったく衰えませんでした。展開知ってるのにどきどき。そして犯人も覚えていたので、そのあたりの伏線を探ろうとしたけど。やっぱり犯人らしいと思えるあからさまな伏線が見つからなくて。見事だなあ。

  • 何を今更…? と自分でも思います。そしてこの評価──でしょうねといった感じです。

    今春、原作ドラマが二夜連続放送。なんでも国内初映像化なんだとか。俳優陣も豪華なので俄然興味がわき、約三十年前に読んだ名作を復習の意味で再読しようと思った次第。

    「こんなに面白かったっけ」と初読の記憶を辿りつつの一気読み。過不足のない必要にして十分な描写を備え、一気読みできる頁数も文句なし。内容豊かな長編ミステリながらスピーディーに展開し、多くの登場人物の描き分けがしっかりしているので混乱することもない。サスペンスフルな展開にうはうは言って、知的で粋な印象をキープしたまま読後は快い余韻に浸る。

    現実逃避できるシアワセな読書時間に大満足。時代を超えた面白さってこーゆーことよね。

  • 初めて読んだアガサ・クリスティー。
    推理小説に最近興味を持ち始め、とりあえず某探偵漫画で知った有名な作品を読んでみたくて、図書館で借りた。

    推理小説初心者だからか、普段海外文学をあまり読まないからか、文章が独特でカタカナの人名が覚えにくく、最初は少し読みにくさは感じた。けれど中盤あたりからは文章に慣れたし、タイトル通り“誰もいなくなっ”ていくので人名もすんなり頭に入るように。

    島の邸宅に招かれた10人だけというクローズドサークル、不吉なインディアンの詩を再現する見立て殺人。次に誰が死ぬ?犯人は誰?などと考えながら読むうちに、「そして誰もいなくなった」…
    人数が随分と減ってからは、本当に驚いた。
    実はクローズドサークルではなくて、外部犯、もしくは11人目がどこかに隠れているのでは?と素人ながらあれこれ考えて、最後の種明かしでなるほど!と。

    後味が悪いとか、グロいとか、そういうのはなく、読んでる間はドキドキするし、種明かしまで読み終わるとスッキリした。
    他のアガサ・クリスティーの作品、推理小説、海外文学をもっと読んでみようと思った。
    2016/12/01

  • 買い置きの本がなくなったので本棚の奥から引っ張り出し…。
    これは小学生の時に背伸びをして買った初めての大人本です。

    当時は文字を追うのに必死でしたが、以来何十年も、何回も
    読んでいて、そのたびに名作に触れる喜びを感じています。

    こちらにはポワロやマープルなどの探偵は登場しません。
    そしてなんとなく漂う陰鬱な雰囲気。
    他のクリスティー本とは何か空気が違うのです。
    淡々と事務的に殺人が起こって行く。
    この淡々と、が怖い。

    もう犯人も読む前から分かってるし、だれがどのように
    殺されるのかも覚えています。
    それでもほぼ一気読み。
    こんなミステリなかなかないです。
    私の中のクリスティーランキングでベスト3入り
    間違いなし。
    (やはりベタなポワロやマープルも捨てきれず)

  • 展開が非常にテンポが良い。
    ラストの犯人の動機にも納得できる。
    が、実現可能な犯行かと言うと、非常に可能性は低いように思う。

  • 面白かった!
    小学生の時にジュニア版で読んだが、その時はイマイチ消化しきれない感じだったので…。
    そういう話だったんだね、と、納得。

    やっぱり、ジュニア版でしか読んだことがないのは、もう一回読まなくては。

  • 友人のおすすめの本ということで、図書館から借りた。それにしてもたいぶ古い本。まるで雨ざらしにしたかのような風貌の文庫本を職員の方が申し訳なさそうに書庫から持ってきた。訳者の生まれは明治39年ということにまず驚く。こうしてわたしはこの一冊と出会ったのでした。

    夜中に読み出したら止まらず、結局3時。今日出勤なのに(笑)
    一体誰が犯人なのだろう?もしや、犯人は一人ではないとか?はたまたみんな犯人?いや、科学では説明がつかない何か?などと様々なことを頭の中でめぐらせながらページをめくっていった。こんなにハラハラしたのは久しぶりかもしれない。
    最後の種明かしは見事だった。私の中で全然疑っていない人が犯人だった。ふつう種明かしを聞くと、あっそうだったのね…と冷めてしまうかと思うが全然そうではなかった。論理的かつ緻密で完全なる説明にただただ圧倒された。
    極限の状態に置かれた人間の心理状態の変化を繊細に描いているのもこの作品の注目すべき点だろう。
    アガサクリスティ作品、他にも読んでみたいと思った!

  • 読みやすすぎるし、読み終わってものすごいびっくりするし、テーマも良い!

    人それぞれの法では裁かれない罪にスポットを当てており、読んでるこらもハラハラドキドキ。

    ネタばらしもさることながら、そこにたどり着くまでに文字通り誰もいなくなるまでの過程がすばらしい。誰もいなくなったところで、アレ!?犯人とかいないの!まじで誰もいないじゃん!どゆこと!と突っ込まざるをえない作品です。

    名作と呼ばれている由縁が読むと分かります!

  • 十角館読了からの、言わずと知れた海外ミステリの名作。
    前々から読みたいと思っていたけど翻訳ものアレルギー&カタカナ名覚えられない症候群が邪魔をして今まで手を出せてませんでした。
    が、読んでみるととても読みやすく、展開もスリリングで面白くて、最後まで夢中で読んでしまいました。「そして誰もいなくなった」という邦題はかなり秀逸だと思いました。翻訳ものは翻訳者の技量で面白さが全然違ってくるけど、清水俊二さんの訳は分かりやすく簡潔で読みやすかったです。
    読了後、充実感でため息出ました。本当に面白かった。
    クリスティの他の作品も読んでみようと思います。

  • 「孤島」、「見立て殺人」の礎となった作品です。60年以上経った今日でも色褪せないのは、卓越したプロットとストーリーテリングが素晴らしいからだと思います。登場人物の心理を重点に置いたサスペンス色が強い作品なので、謎解きという点では少々物足りないかもしれませんが、著者の最高傑作の一つに数えられるのは間違いないと思います。

  • 過去読んだ中での最高の作品のひとつ。
    忘れもしない、小学校高学年か、中学校1年かの時、ネットで面白いと言われて借りたこの作品が、私が推理小説好きになる決定打になったことを。
    その当時はトリックなど一切知らなかったため、本当に本当に心の底から素晴らしいと思った。
    後にも先にもこれと同じくらい素晴らしいと思ったのは同じクリスティのアクロイド殺しと横溝正史の悪魔が来りて笛を吹くくらいのものだと思う。
    といっても、この素晴らしいというのは突出した作品という意味であり、安定的に素晴らしいというのなら外国人ならクイーン、日本人なら宮部みゆき(サスペンスのみ)だろうけども。

  • 恥ずかしながら、未読だった。読んで納得。面白い。

    トリックは途中でなんとなく感づいて(誰とはわからなかったけど)、そうであってくれるな~と思いつつ読んだので、最後にはちょっとだけ「ああ、やっぱり」と力が抜けてしまった。

    とはいえ、この作品の読みどころはトリックよりもむしろ、人物描写だと思った。10人それぞれの、クリスティの書き分けが素晴らしい。
    決して派手な人物は登場しないのに、それぞれ個性的でとても説得力のある書かれ方をしている。下手に興奮したり憤ったり、喧嘩をはじめたりしないところもいい。どこまでも冷静でありつつ、それぞれが自我と均衡を保とうと揺れている様子がとても伝わってくる。

    私は特に、ロンバートの描かれ方にとても感心した。もっとも危険な人物でありつつ、もっとも素直で頭のよい人物像が、とても魅力的に描かれている。

  • 外国作品の宿命であるが、まずなにより良い訳者に担当してもらえなかったのが本作の不運なところであった。翻訳になっておらず、いかにも「英文和訳」といった感じ。ぼくだって人のこといえませんが、折角ならうまい人の翻訳で読みたいものです。

    内容ですが、良くも悪くも古典作品です。嵐に見舞われた島にたった一つそびえたつ洋館(現代建築という設定だけれども)、ステロタイプだけれども一癖ある登場人物たち、徐々に強くなっていく不信と不安、クローズドサークルというジャンルを決定づけたといってよいほど、すべての要素がそろっています。
    ただ、それゆえにアイデア一点突破の作品であり、そのアイデア自体が焼き直しもされ尽くしたかと思える現在においては、意外性は感じられず、面白さは半減してしまっています。思った通りに話が進み、かえってあらが目立つくらいです。しかし、そのこと自体が、この作品が後世に与えた影響の大きさを物語っています。

    しかしなにより不満なのは、この作品がクリスティの代表作とされていることです。本書にはクリスティらしさがほとんどありません。描写はひたすら説明的で遊びが全く感じられず、登場人物には魅力が感じられず、正義観への言及は説教臭く浅薄であり、そしてなかでも、読後感がすっきりしていないことは問題です。クリスティファンが求める、クリスティらしいエンターテイメント性とは、本書は質が異なると思います。本書が面白くなかった方も、クリスティに見切りを付けるのではなく、もう一冊読んでみることをお勧めします。

  • And Then There Were None(1939年、英)。
    アガサ・クリスティの代表作のひとつ。所謂「孤島もの」で、クローズド・サークルと呼ばれるジャンルの代表的作品。

    孤島に招かれた10人の男女が、古い童謡の歌詞のとおりに、1人ずつ殺されてゆく。生き残るのは誰だろうと思っていると、「あれ?」という結末が…。

    長編だが、展開が早くて読みやすい。特殊なトリックに頼らないぶん、ミステリ本来の謎解きの楽しみが味わえる、良い意味でスタンダードな作品。

  • もう八年も前に読んだ作品だけど相変わらずの面白さでした。
    ちょっと前にBSでドラマやっていたけど、そこには少しエロスな世界も描かれていて原作はこんなのではないんだけどな。と思って見ました。やっぱり原作に忠実にこの作品はつくってほしい。

    再読だから犯人もわかっているのだけれど再度読みなおしをすると違った見方ができてくる。

  • まずまず。
    設定素晴らしい。
    謎解きが分かりにくい。
    読み物としては良い。
    名探偵コナンはこれに影響を受けているんだと思った。

  • 読みました。

    孤島に招かれた10人の男女。島についても主人は現れず、館にあるのは10体の人形とそれにまつわる童謡が掲げられた額のみ。訝しむ来客たち。不意に音がし、孤島の客達をひとりずつ殺人犯として糾弾していくのだった。怯えているうちにすぐに一人が死に……。

    ものっすっごいテンポよく10人が死んでいくので「いいぞー、そこだー!」感があって楽しかったです。次にどんな感じに人が死ぬかも童謡で示されているので「危ない、海に行っちゃいけない〜!」とか気分はバラエティ番組。

    構成がもっと複雑だったら現代でも通用するのになあ、ぐらいの。大ネタ一本槍なのでネタバレされてなかったら読めばいいのだと思う。

  • さすが超大作家の最高傑作と言われているだけあって、とても面白かったです。最初は出てくる登場人物を整理して読むのに労がありましたが、話が進んでいくうち、一気に引き込まれて読めました。1日で読めました。

  •  謎の人物U・N・オーエンによって離れ小島のインディアン島に集められた10人の男女。彼らに共通点と呼べるものは無かった。過去に死の香りさえなければ。やがてU・N・オーエンによる殺戮が始まる。一方的な正義を名乗り、インディアンの童謡に乗せて・・・。

     相変わらず風景描写が判り難いがそんなことは気にならないくらい各人物の心理描写がしっかり描かれている。段々と人数が減っていき互いに犯人ではないかと疑いあう者達。しかし、誰が犯人か全く判らない故に協力の名のもとに一つの部屋に集まり監視をし合う。クリスティーの持ち味が満遍なく活かされた究極の部類に入るミステリだろう。
     この作品で優れているのは心理描写だけではない。恐らくミステリを志す者なら一度はやってみたいと思う『見立て殺人』をここまで魅力的に描いている作品は他にはそう無いからだ。クリスティーはマザーグースが好きだったらしく本作品以外にも多数のマザーグースを題材とした作品を残しており、中には見立て殺人形式を採っている物もあるが、それらも本作には叶わないだろうと私は思っている。なぜなら事件全体に及ぶ犯人の見立て殺人へのこだわりが凄まじいからだ。

     何故犯人が『見立て殺人』を起こすかは大体二通りの解釈が出来るのではないかと思っている。一つは被害者を恐がらせること。見立て殺人では連続殺人となる場合が非常に多く、誰がどの様に殺されるかも判っている場合が多い。ならば後に残る被害者候補ほど凄まじい恐怖に襲われることになる。これは犯人が被害者に対してとても強い憎しみを抱いている場合に起きることが多い。もう一つは自分の力を誇示すること。これは被害者への憎しみの感情は薄いがそれゆえに状況を支配することに対する強い快楽を持っている厄介なタイプ。しかし、細部までこだわろうとするあまりに余計なことをしてつまらないミスを犯すこともまた多し。
     本作の犯人は後者のタイプであるのは明白だが、殺人の目的も非常に判り易い。しかし、自分さえも被害者リストに入れているために登場人物や読者に対して緊張感を抱かせる。この犯人は上手く皆を騙して自分だけ生き残ろうとするのではなく、自分さえも連続殺人の被害者に入れているのだ。その上で他の人間を騙し、殺人を遂行し、その殺人をインディアンの童謡になぞらえるのだ。此れほどまでにある種美しい殺戮劇は無いだろう。

     ラストには島から全ての生者が消え去り、島に乗り込んだ警察を困惑させる。犯人にとっては比べようも無いはずの喜びだが、肝心の犯人は既に死んでいて警察の反応を知ることは不可能。
     この作品の最大のトリックは犯人が死んでしまうことにあるのではないだろうか。

  • 今さらながらこの名作を読んでみました。
    本当に誰もいなくなっちゃうんですね。
    僕は外国の物語はちょっと苦手で特に名前がカタカナだと覚えにくいし男か女かも分かりにくいのでちょっと敬遠していたんですがさすが多くの人に親しまれている物語というのは面白いと思いました。
    最後までドキドキワクワク読ませてもらいました。

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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の作品紹介

さまざまな職業、年齢、経歴の十人がU・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。しかし、肝心の招待主は姿を見せず、客たちが立派な食卓についたとき、どこからともなく客たちの過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。そして童謡のとおりに、一人また一人と…ミステリの女王の最高傑作。

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