- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151310218
感想・レビュー・書評
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過去の殺人事件について、当時の関係者への聞き込みで、ポアロが推理していく展開。
特別嫌ではないけれど、すごい大好き!てほどの展開ではないな。
読みづらくはなかったけど、読んでて疲れた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さらっと読めて面白かったけど、途中で犯人わかっちゃった。
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高名な画家の父を母は殺した。裁判の席で母は悟りきった面持ちだった。16年後、自分の遺産を相続する年齢になり当時5歳だった娘は「母は無実だ」という母からの手紙を育ての親の叔母から渡される。娘はポアロに真実を探って欲しいという。
ポアロが関係者の性格を豚になぞらえる。画家の父とその友人兄弟と母は近所に住み何代か続くお屋敷の子供たちだった。友人兄弟の弟は株やで「この子豚はマーケットへ行った」、兄は薬草を研究していて「この子豚は家にいた」、最後の絵のモデルになった若いエルザは「この子豚はローストビーフを食べた」、母の腹違いの妹の家庭教師は「この子豚は何も持っていなかった」、嫉妬から顔を傷つけてしまい最後まで負い目を追っていた妹は「この子豚はうぃー、うぃー、うぃーと鳴く。
描くモデルにすぐ浮気してしまう父。若いモデルと母と父。母に昔から思慕していた隣家の兄弟。最後の絵の中のエルザは輝いていたが・・恋愛模様から解かれた真実は? 16年前の絵を描く様子が再現され舞台劇のようだ。
1942発表
2010.11.15発行 図書館 -
久しぶりのアガサクリスティー。ポアロが
過去に起こった殺人事件の関係者五人の証言から
真犯人を突き止める話。
本格ミステリって、こういうもんなんだな
とわかる良作。 -
図書館で。
昔読んだ時になんだかポアロさんの人物像が鼻についてなんていけ好かない男だろうと思い、ポアロシリーズは読んでいなかったのですがマープルさんを読み終えてしまったので手を出してみました。面白かったです。
それにしても安定して面白いものを書ける人ってのはすごい。
過去の犯罪を当時事件に関わった人々の証言だけで推理するというなかなかに難題なお話。私は妹が間違って毒を入れたのかと思っていたら…違っていた。
でもアガサ・クリスティのお話って推理を楽しむというよりは登場人物たちの心理描写やいつの世も人って変わらないよね、というような所が読んでいて楽しいな、と自分は思っています。それにしてもはた迷惑な男だ。そういうのを真に受けちゃう娘さんも…まあ熱に浮かされていたと言えばそれまでだけど… 問題ですよね。 -
先日参加した読書会の課題書。
過去の事件で収監された、亡き母親の無実を晴らしてほしいという女性の依頼を、ポワロが受けて始まる回想型のミステリ。
マザー・グースから引かれたタイトルと、「犯人」とされた女性の周りにいた「容疑者」たちをからめて話が展開される。ポワロがそれぞれにインタビューし、質問を投げかけ、包囲網を狭めていくさまは、クリスティーのミステリー作品の王道。
個人的には、「容疑者」のキャラクターはどうでもよくて、彼らに提出させて揃えた書簡で構成された第2部だけで十分楽しめた。私は今そこにいない人を、証言や書簡などだけで浮かび上がらせていくテクニックの小説が好きなのだが、これはそこにずばりとはまっているだけではなく、芥川の『藪の中』的な、食い違いのスリリングさを味わえてよかった。正直、ここだけでご飯三杯は軽くいけるし、ほかのパートなんかなくてもいい(笑)。
犯人当てとしては、クリスティー作品を何作か読んでいると、第1部で2人くらいには軽く絞れるので、あとは後に語られるエビデンスとして信用の高いほうを採用すると当たることが多い感じがするが、この作品では、『白昼の悪魔』的なパターンで落ち着くかと思いきや、最後にちょっとひねりが効いており、二択で外してしまった。でもそれが作者サイドのちょっとダサいねじ込みかたのようにも思うので、いまだに納得できない(苦笑)。
犯人当てにいたるプロセスを楽しむか、そこまでの文体や登場する小道具、時代考証といったディテールを楽しむかで好みも楽しみかたも分かれる作品だと思うが、私は後者。といっても犯人が外れたからじゃないですが。 -
アガサ・クリスティ作品初読み。
今まで読んだことがなかったんですよ(¯―¯٥)
面白かったけど、翻訳ではわかりにくいミスリードが一番重要なポイントだったんでちょっとズルい感じが否めませんでした。。。
英語があまり理解できないので原書で読めないもどかしさが残る結果となりました。。。 -
なぜ毒薬盗んだの?