そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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制作 : 青木久惠 
  • 早川書房 (2010年11月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151310805

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 舞台を日本に変えてドラマ化されたのを見て、久しぶりに読んでみたくなった物語である。
    すでに展開も結末も知っていたのだが、それでもやはり面白いと感じた。
    初めて読んだときにはまったく内容を知らなかったので、結末には「えっ?そんなことって・・・」とかなり衝撃を受けたことを覚えている。
    閉ざされた孤島を舞台にしたクローズ・ド・サークルもの。
    マザー・グースの童謡「10人のインディアン」をモチーフとした点。
    そして意外過ぎる犯人とその動機。
    どれも新鮮で夢中になって読んだものだ。
    おかげでその後、すっかりアガサ・クリスティーばかり読んだ時期があったほどだ。
    時が経ち、内容をすべて覚えていたにもかかわらず面白いと感じることの出来る物語。
    細かな矛盾や突っ込みどころはあるけれど、やはり名作と呼んでいい物語だと思う。

  • ドラマの影響で読破

    孤島に集められた10人の男女。
    彼らはそれぞれ、さまざまな形で「人を殺した」人間だった。
    助けを求められない状況で、ひとり、ひとり死んでいく。
    そして警察が島に着いたとき、10人はすべて死んでいた…。

    推理小説の名作と名高いので、ドラマになったのもあり読むことにしました。
    前評判どおり、これは絶対に犯人は分からない!
    古典とられる作品ながら斬新でした。
    しかし外国人のお名前をなかなか覚えられず、名前とエピソードを結びつけるのに苦労しました…。作品ではなくて私の記憶力の問題です。
    あれ?ってところがやっぱり伏線でしめしめ、と思ったり、完全にスルーした伏線もあったり。
    いろいろ突っ込むべきところはあるような気がしますが、これがその後の推理小説に与えた影響を考えるとこの作品の価値はすごい。
    また、タイトル通り全員「いなくなる」ので作品全体を薄暗い霧が包んでいるような薄暗さがありました。ひとりひとり殺されるのも怖い。
    「孤島もの」って、やはり面白いです。
    ただ個人的な好みとは方向性が少し違ったかな。
    犯人が詳らかになってこそカタルシスがあると思う。

    関係ないけど映画アウトレイジの「全員悪人」というキャッチコピーがこれにもぴったりだろ思いました…。

  • アガサクリスティの代表作。世界で1億部以上を売り上げる。タイトル通り、人が一人ずついなくなる。推理モノなので、それ以上は、読んで!!

  •  旧訳の方が格調高いという意見もあるようですが、私はこれが初見なので旧訳に対しては思い入れがないのでこれでも別にいいかと。字も大き目で読みやすいし。
     ただ、巻末に解説がないのは残念。赤川次郎さんのエッセイが掲載されていて、これはこれで興味深いので良い。但しこれはエッセイです。
     解説が充実した旺文社文庫の巻末解説では、作者の人生や作品についての本格解説や年譜の他に著名人によるエッセイが掲載されていました。
     だから赤川次郎さんのは解説に付属するエッセイなので、他に本作品についての本格的な解説があってしかるべきではと思うのです。
     特に本作品は、早川書房が日本語版翻訳権を独占しています。本作品の紙の本はこの文庫でしか読むことができないのです。
     確かに今はネット上に情報が氾濫しています。本作品についても検索すれば、数ページの解説には収まらない膨大な情報が得られるはずです。
     しかし、それだからこそ、紙の本ならではの簡潔で適切な解説・標準的な解説をつけて頂きたいものです。それがあえて紙の本を選ぶ付加価値というものでしょう。
     良質の解説は良質の読者を育てる、そう思いませんか?
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20180111
      
    少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
     そして誰もいなくなった ネタバレ感想
      http://sfclub.sblo.jp/article/182094959.html

  • アガサクリスティの本を初めて読んだ。
    あり得ない設定であるにもかかわらず、次は誰が?犯人は誰?と先が気になって、急かされるように頁を進めてしまう。見破れなかったのが悔しいけれど、この軽快ながら斬新な(特に当時は)設定を考えつくところが、アガサクリスティがミステリーの女王たる所以なのかも。

  • 本当に誰もいなくなって犯人不明の話かと思ってたら違った。

    最後にちゃんとロジックの説明があった。
    あー、なるほどーと思ったけど私がこれを読む前に色々ミステリ読んでしまったから、どこかで読んだことのある話だな…と感じてしまった。
    でもこれが最初なんだよね、きっと。

  • 超有名なタイトルと作者なので、度々ブックガイドなどで見かける機会が多くて、なんとなく読んだ気になってました。が、今回読んでみてもっと早く読んどけばよかったなと後悔するほど面白く一気読みでした。古い童話の歌詞通りに1人ひとり殺されていきます。過去に犯した罪を皆の前で暴かれ自分を正当化しようとする自分自身との葛藤、逆に達観してる者、罪だと思っていないもの、次に殺されるのは自分かもしれないという恐怖、あの人が犯人かもしれないと疑心暗鬼。そして驚きの結末。夢中で読みました。解説に赤川次郎さんが、無理な恋愛や展開が使われていない、人が次々に死んで行くのに、少しも残酷さや陰惨な印象を与えない、この作品の後味のいや味のなさを、残酷描写や暴力描写を過激にすることが「読者サービス」であると思い込んでいる、一部の作家に学んでほしいと書かれています。そうですね、何だかわかります。私も途中で気持ちが悪くなって読むのをやめてしまったことがありました。その作家さんのミステリはそれ以後手を出す勇気がありません。相性が悪かったと思うことにしてます。でも、ほとんどのミステリ作家さんもミステリが面白いと思われた出発点には、クリスティー作品があったんじゃないかなと思います。ミステリはもともと「知的で粋な」娯楽であったはずと赤川さんは書いておられます。うん、そうだろうなとこの作品を読んで納得しました。

  • ホントに名作なのか?

    あらゆる方面から絶賛されている作品なので、今更ながら読んでみました。

    正直な所、メッチャ退屈でしたね。
    何と言っても登場人物が10人もいて、名前がほとんど覚えられない。

    しかも、各人のキャラや背景があまり書かれてないので誰が死のうがどうてもいい状態。

    当時からすると画期的なプロットとは思うけど、ぶっちゃけ誰が犯人であっても「あ〜そうなのね」という感じになったんじゃないかと……

    翻訳物が苦手というのもありますが、古さを差し引いてもあまり名作と思うような作品ではなかったです。

    残念。

  • BBCのドラマがとても面白かったので、原作もと読んでみた。
    こ、怖いー!
    ドラマはかなり忠実で犯人なども同じだったのだけど、真相がわかっていても小説は更に怖い。
    助けの来ない孤島、一人ずつ消えて行く同宿者、蘇る葬ったはずの過去…。
    巧い、もー巧い。
    ラストも、ドラマでは端折っていて納得し切れなかったのだけど、小説を読んで納得。
    いやーないやーな話だけど!
    でも面白い。
    ドラマは幾つかの過去の罪に現代らしい改変を加えていたのもわかったので(それはいい改変だった)、もう一度見返したいなー。

  • ミステリーの古典的超名作。ミステリーの主流であるクローズドサークル系の原型である。私の好きな『十角館の殺人』や(ゲームだが)『かまいたちの夜』は、なるほどここに源流を有していたのだな。その後のクローズド・サークル系ミステリーは多かれ少なかれ本作をオマージュとしているのではないだろうか。翻訳や動機など気にある点はありつつも、設定の妙がそれらを凌駕している。

    アガサ・クリスティがミステリー界に与えた影響の大きさと偉大さを感じるには十分な作品である。

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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の作品紹介

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版。

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