ソーントン・ワイルダー〈1〉わが町 (ハヤカワ演劇文庫)

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制作 : Thornton Wilder  鳴海 四郎 
  • 早川書房 (2007年5月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151400094

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ソーントン・ワイルダー〈1〉わが町 (ハヤカワ演劇文庫)の感想・レビュー・書評

  • 町の日常→結婚→死の3幕構成の演劇。言葉遊びやドラマ性がない淡々とした作りだが、訳注(解説)のおかげで、この本の深さに気づいた

    この本の命題は
    *個人の存在に意味があるか
    *自分の中に永遠に残るものは何か
    *生きている間に人生を理解している人はいるか

    劇場の中に わが町の日常風景を描く。人生のスタートとして 2幕の結婚、人生の終わりとして 3幕を描く。宇宙から 小さな わが町を見る。死を通して 生を見る。未来から 現在を見る

  • 季節の変わり目がはっきりと見えることがないように、変化は毎日少しずつ訪れる。
    生活も同じことで、家事をすること、仕事をすること、学校に通うこと…行動として見ると毎日同じことの繰り返しのように思えるが、積み重ねれば苦手だったことが慣れで上達するように、変化のないことなどない。けれど、それを日々気づいて生きることはとても難しいことだ。……という話。
    アメリカの町のことだけど、どこの場所でもいつの時代でも届く普遍的なメッセージに満ちた話でした。

  • この前に読んだ「航路」のどこかに引用されていて、
    「ふーむ、ワイルダーって言っても
    『大草原』だけじゃないのね…」と
    ふと、そんな風に思った、
    だからどんな文章だったかも、
    どこに出てきたかもわからなくなったけれど、

    読了した日にBBの本屋さんで
    いつもの様に
    ハヤカワ&創元のミステリコーナーを
    つぶさに観察、
    「うちに来たい子はいるか~?」とやっていたとき、
    この本の背表紙が目に飛び込んできて
    なんだか運命を感じて買いました。

    ストーリーはアメリカのある州の小さな町で
    周りから祝福され、幼なじみ同士で結婚した
    エミリーとジョージ。
    幸せな結婚生活が続いたが、ある日…

    って言う裏表紙の粗筋を見て
    「やだ、やだ、やだ、あーぁ、もう悲しい、
    そういうのやめてよ~」と思ったのに

    私の考えていることとは違う、
    もっともっと悲しいことだったの!
    (私は最近よく耳にするゲスなんとかの方を
    想像してしまっていたの)

    でも、悲しいんだけれど、でもなんか
    「そっかぁ~」ってなってね…。

    なんか「そっかぁ~」って。(二回言ったね)

    うん、読んでよかったなあ~。

    私が女優目指してたら、
    なんとしてもエミリーの役、とりたいものだわ!
    (後書きに役をつかみそこねて
    自殺した女優がいると書いてあったのに
    引っ張られ気味)

  • 人間から失われつつある想像力の重要性を喚起する傑作。

  • どこにでもある町、のどこにでもいる人、のどこにでもある人生。

    プロットに"特徴がない"ことは、一人一人の築いている人生が投影されやすい証。

    そして、その簡素さゆえに、脳裏からはがれ落ちることはない物語。



    人生のかけがえのなさは、自らの死を通してしか分からない。
    生命が抱える最大の矛盾。

    誰にとっても心の中に留めておきたい、
    パートナーのような存在感がある一編です。

  • ワイルダーの『わが町(our town)』。筋だけを追うと、ものすごく普通の物語。三幕もので、ギブズ家の息子ジョージとウェブ家の娘エミリーが語らい、恋をして、結婚して、死んで墓にはいるという話。そんな風にしか要約できない。

    だが構成に目をむけると本作がほかとかなり違ったものだということがわかる。いちばん特徴的なのは、舞台監督が堂々と舞台にでてきて、話に割りこんだり、別の登場人物をつれてきて筋と関係ないことを話しこんだり、あるいは登場人物になりすまして主人公たちと会話したりするということ。解説をまじえた脚注では、実験的な手法としてとりあげられ、物語の「断片化」がなされるとする。実際にこんな劇をみてみたいと思った。淡々とした筋とあいまって、会議でも眺めているような気持ちになるのではないかと思う。

  • 生きているときに、生きていることの素晴らしさを、何でもない日常の素晴らしさを、人間は気付くことができない。思いテーマでした。

  • 生きるって切ないと思った。舞台も観に行きたい。

  • 人生の素晴らしさ。
    与えられている日常に感謝します。

  • 最近、舞台上演が多いですが、まだ舞台としては見たことがなくてお恥ずかしいですが、でも、今後も愛されていく作品だと思います

  • 2010年6月16日読了。今となっては古い話だが、普遍的な人間の姿を書いていて、たぶん今上演してもおもしろい舞台だと思う。

  • 三幕構成の舞台劇。
    場所の制限を付けてあるので、リアリティがある。
    それを例えば自分の馴染みの街の名前に、
    登場人物を周辺の人々に置き換えたとしたらまた違う感触になると思う。
    生きる事の短さを感じる。

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ソーントン・ワイルダー〈1〉わが町 (ハヤカワ演劇文庫)の作品紹介

ニューハンプシャー州の小さな町に暮らすエミリーとジョージ。ふたりは善良な両親と近隣の人々に見守られて育ち、恋に落ちて、やがて結婚の日を迎えた。しかし幸せに満ちた九年の夫婦生活の後、エミリーの身には…。人の一生を超越する時の流れのなかで、市民たちのリアルな生の断片を巧みに描きだし、ありふれた日常生活のかけがえのない価値を問う。演劇界に燦然たる足跡を残した巨匠の代表作。ピュリッツァー賞受賞。

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