- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151704031
感想・レビュー・書評
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見知らぬ山中の洞窟と、そこに通じる崖道ーー差出人不明で届いた写真の光景を見ているうち、わたしは既視感にとらわれた。この感覚は20年近く前に参加した催眠実験と関係が? 数日後、写真を見たわたしは催眠状態に陥ってしまう。そして無意識にマルタ十字と50、96、12という謎の数字を書いていた。やがてまたもや何者かから洞窟の写真が……ミステリ界に旋風を巻き起こした『死の蔵書』の作家が放つ話題のサスペンス小説。
原題:The Holland suggestions
(1975年)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
失われし書庫を読んで、同じ作者さんという事でこちらも読んだのですが…。うーん?盛り上がりにかける感じ…だったかな?f^_^;)催眠術で浮き彫りになった謎の数字と映像。そして冒険。終わりは未消化な感じだったなぁ(*ノÅ`)
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う~ん...なにもかもが中途半端。
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お名前だけなら良く存じてましたが、作品を読むのは初めて。死の蔵書がヒット作ですが、こちらは彼の小説第一作目だそうで、当初の売り上げは芳しくなかったとか。
確かに、全体的に「なんでまた?」の説明が徹底的にありません。
淡々と主人公の行動が記されて延々続いていくだけに読めます。
しかし出会う女性とは娘以外全部とねんごろになり、後ろを走ってくる車はもれなく尾行車です。違和感ありまくりなんですが 「なんでまた?」の答えは辛抱強く最後まで読むしかありません。しかし終わったところでスッキリ感はあまり覚えないという…。 -
古書ミステリよりだいぶ前に書かれた作品と言うことで、終盤の疾走感がほんのり顕れていたかな。ここが原点なのですね。
今リメイクしたらもっと蘊蓄方面とかすごかったろうにな…と、つい思ってしまったり。
元奥さんと娘のエピソードもいまいち消化しきれてないような、ラストも唐突なような~な感じでした。 -
別れた妻に似てきた思春期まったなかの娘が何やら思い悩んでいる風なので、同時期に起こった自らの不思議な問題を解決するために一緒にニューヨークまで旅をするロードムービー的な話かと思ったが、違った。
簡単にいうと催眠術を使った冒険宝探し。
娘は置いていくし、道中女と寝るしで序盤の娘を思う父親はどこいったと突っ込みながら読み進めていくとゴーストタウンと化した町に寄る。
そこにはなぜか宿があり、しかも先客が二人もいた。
すごい設定だ、宿とは人の集まる場所にあるべきもので、決してゴーストタウンにあってはいけない。
こんな無茶な設定を読者に、こんなのもありねと思わせる筆力はさすがプロ。
特別違和感もなくすんなり受け入れてしまった。
あとはここを拠点に宝探し。
宿客の女性と寝ちゃうのはお約束事なんだろうなと読み流す。
そして結末へと・・・ -
数字にまつわるサスペンス小説。