あの日、少女たちは赤ん坊を殺した (ハヤカワ・ミステリ文庫 リ 5-8)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151716584

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  • 灼熱の太陽の下、放置されていた赤ん坊を連れ去り死なせたことで収監された2人の少女。
    彼女たちが出所してから、街では幼女連れ去り事件が頻発するようになる。
    果たして犯人は2人の少女のどちらかなのか? 最終目的は殺された赤ん坊の妹なのか?
    謎を含んだまま、物語は進んでいく。
    センセーショナルなタイトルとは逆に、物語の描写は淡々とし、逆にそれが少女たちの異常性を際立たせている。
    罪悪感の薄い自分本意な言い分はかなり怖い。
    終盤、真相が明らかになる場面での関係者のそれぞれの主張は、それまでの緻密な人物描写と相まって狂気すら感じられる。
    そしてやるせない結末。いいなぁ。
    惜しむらくは語り手が頻繁に入れ替わることで、物語が散漫になっている感があること。
    主人公と見られる女刑事の内省などは蛇足だったかも。
    それが事件の根幹とある意味シンクロしているわけだけど、それならば伏線を張るなり、どこかでまとめてあげるなりしないと、エピソードが宙に浮いたままになってしまう。
    謎解きより人間の描写を読む1冊だった。

  • なんというか…覇気のない小説。だらだらーもたもたー。

  • 昔懐かしい形のベビーカー。作品の中では「乳母車」と訳されています。表紙もいいけれど、題名にもっと惹かれました。

  • いつか再読したい。

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