- Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151718540
感想・レビュー・書評
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1805 青春ミステリーって感じ。途中までずっと良いテンポで進んで入り込めたけどラストはもやもやが残ってしまった。映像化した方が楽しめそう!
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主人公とある人と出会い開錠師となり、過去のトラウマと打ち勝つストーリー。本は厚く長く断腸な部分も多い。映画でありそうな話。
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面白かったのに…
いつの間にやら本が行方不明
一旦記録 -
思ったより最後は盛り上がらなかった。
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ほろ苦いテストの青春ミステリーとして出色。
深い心の傷を抱えた孤独な少年の成長と葛藤を描いた青春小説としても優れているし、互いが互いの欠落を補い合う引力の強いボーイミーツガールものとしてもお勧めできる。
だがなんといっても絵を描くもの、創作に携わるものに読んでもらいたい。
主人公の特技が錠破りなのでそこがクローズアップされがちだが、ヒロインと交流する手段や、本書の重要な場面にマイクのもう一つの特技の絵が登場する。
特に終盤、ヒロインと空き家に忍び込んで壁に交互に絵を描き合うシーンのイノセンスな美しさときたら!
絵を描くという言葉を用いぬ営みがどのようにして孤独なふたりを繋ぎその心を癒してきたか、静かな感動がこみあげて胸に迫る。
言葉にするには刺々しすぎ生々しすぎる、その行為は傷口を抉るような痛みを伴う。だから告白の代償として二人は漫画の交換を選択した。
どんな辛い記憶や酷い体験も、絵にすれば濾過されて、諦観で慰撫されて伝えることができたから。
フィクションに救われた経験があるものは感情移入せざるをえない。
マイクの特技であり本書の重要なターニングポイントとなる「錠前破り」が「閉じたものを開く」行為なら、絵は「閉ざされたものを表現する」行為であり、二つの対比が過去から未来へ響き合うことで切ない余韻をもたらしている。 -
少し必然性が弱いところ(いわゆるツッコミどころ、というやつ)がいくつかあって、超一流のミステリとは言い難い気はしました。
小説よりは、映画に向いている物語なのかなと思います。鍵をあけるときの緊張感なんかは映像の方が伝わりやすそう。
これは単純に好みの問題ですが、アメリアが、女の私には全然魅力的に思えなくて、イライラしました。
話せない、話したくない、と言っている主人公に、自分の都合だけで「話せ」と超シツコイ。
男の趣味は悪いし(最初のボーイフレンドが…)、短気だし、美人っていうところしか良いところがない。まあ、男性にはそれで十分なのかもしれないけれど。
あと、一流と言われている白のポケベルの犯罪グループが、最初から最後まで全然一流に見えず、メンバー全員、まったく魅力的でもなかったところが非常に残念でした。彼らのキャラと手口がもっと素敵で巧妙だったら、全然印象が違ってたかも。
彼らに限らず、全般的に、キャラクター達の魅力が薄い。伯父さんとゴーストがかろうじて「いいな」と思うキャラだったのに、2人とも適当な理由で無理やり退場でガッカリでした。
なあんて、いろいろとケチをつけてしまったけれど、読んでいる間はけっこう楽しんでました。