解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房
3.53
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感想 : 297
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  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151718540

感想・レビュー・書評

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  • H30.1.27 読了。

    ・2013年版このミステリーがすごい!1位(海外)や海外での賞もいくつか獲得している作品と評判だったので、期待して読み始めたが、終始たいくつでした。ミステリー要素は、主人公がしゃべれなくなったいきさつの場面ぐらいかなと思いました。
    自分にはあまり合わない作品でした。

  • うーーん期待外れだったとしか…。まあ面白かったという気もするけど、イマイチ乗り切れなかったというか。ミステリーってほど謎がある訳でもないし、あんまり共感できる登場人物もいなくて。ラストあたりのスピード感は良かったです。まあ翻訳の問題とかもあるんだろうきっと。

  • 少し必然性が弱いところ(いわゆるツッコミどころ、というやつ)がいくつかあって、超一流のミステリとは言い難い気はしました。
    小説よりは、映画に向いている物語なのかなと思います。鍵をあけるときの緊張感なんかは映像の方が伝わりやすそう。

    これは単純に好みの問題ですが、アメリアが、女の私には全然魅力的に思えなくて、イライラしました。
    話せない、話したくない、と言っている主人公に、自分の都合だけで「話せ」と超シツコイ。
    男の趣味は悪いし(最初のボーイフレンドが…)、短気だし、美人っていうところしか良いところがない。まあ、男性にはそれで十分なのかもしれないけれど。

    あと、一流と言われている白のポケベルの犯罪グループが、最初から最後まで全然一流に見えず、メンバー全員、まったく魅力的でもなかったところが非常に残念でした。彼らのキャラと手口がもっと素敵で巧妙だったら、全然印象が違ってたかも。

    彼らに限らず、全般的に、キャラクター達の魅力が薄い。伯父さんとゴーストがかろうじて「いいな」と思うキャラだったのに、2人とも適当な理由で無理やり退場でガッカリでした。

    なあんて、いろいろとケチをつけてしまったけれど、読んでいる間はけっこう楽しんでました。

  • 2013年版このミステリーがすごい!1位(海外)

    読みやすいので、あっという間に読めました。
    でも、どこら辺がミステリィ?
    全体的に淡白なので、謎と呼べる謎は特に無かったような。
    正直、かなりガッカリしました。

  • 終始暗い話。洋書独特の皮肉交じりの会話と、勿体ぶった伏線。

  • 幼少期の出来事で、聞こえるけど喋れなくなった少年が雇われ解錠師として犯罪に関わっていく回顧録の話。
    解錠時の緊張感や細かな心理描写が不十分だし、番号合わせる動作など淡々としてるせいか、タイトルは解錠師なのに内容がこんなに薄いのかと思ってしまった。
    想像してたのと違い残念でした。

  • 2013年このミステリーがすごい!の海外編1位の本作。
    このミス大賞は結構面白い作品が多いんですが、この本はハズレでした。スケールも小さく、命をかけた場面でも緊迫感がない。著者が悪いのか訳者が悪いのかは不明です。

    しかし、喋ることができない主人公は魅力的です。

  • ミステリーではなく、ミステリー風ジュブナイル
    主人公の回想と現在を交互に展開する。よくある
    パターンではないでしょうか。しかし、今作では過去も現在も主人公の思考や行動パターンが、同じなので成長を感じられない。

    さらに、主人公は謎や人生に対して向かっていくのではなく、ただただ流れに身を委ねているようで、やはり彼の成長を感じられない。

    気づけば敵は自滅し、僕は捕まった。いつか好きな人の前で言葉を話せるだろう。
    これではミステリーになるはずもなく、そもそも謎解きがない。
    ジュブナイルとして見るべきかもしれない?

    映画「ベイビー・ドライバー」がストーリー的に似ている。
    小説と他メディアを比べるのはナンセンスですが、主人公の葛藤は「ベイビー・ドライバー」の方が上手く描けている。

  • 面白そうだと思ったのけど、なんか話が見えなくてつまらなく、途中リタイア。

  • 回想シーンがたびたび入る事で 現在の出来事が浮き彫りになり 効果をアップさせている・・・とは思えなかった。

    どうしてこのタイミングでこのシーン?

    って気になり出したら 『またか』って感じてしまう。

    『言葉の話せない金庫破り少年の心の中』を知る事ができたのが唯一の収穫。

    翻訳物選びって難しいです。

著者プロフィール

1961年、ミシガン州デトロイト生まれ。98年のデビュー作『氷の闇を越えて』は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞、アメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)賞の最優秀新人賞などを受賞。以後、『ウルフ・ムーンの夜』『狩りの風よ吹け』と、「探偵アレックス・マクナイト」シリーズを発表している。2009年の『解錠師』では、MWA賞最優秀長編賞、英国推理作家協会(CWA)賞スティール・ダガー賞、バリー賞、全米図書館協会のアレックス賞に輝いた。現在ニューヨーク州に在住。

「2016年 『ニック・メイソンの第二の人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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