黒と青 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 13-3)

  • 早川書房
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本棚登録 : 42
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151755033

感想・レビュー・書評

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  •  ん~どっから拾ってきたんだったか。新年劈頭を飾るには今ひとつだったな。今年は正月休みが長かったから何とか読み終わったけど、結構長かった。スコットランド北部を舞台に連続女性絞殺犯ジョニー・バイブルと25年前の同様の連続犯バイブル・ジョン。その二つの犯人探しが基本。シリーズの主人公である一匹狼刑事のジョン・リーバスが自分自身が関わったでっち上げ疑惑事件の被疑者になりながら、ほぼ単身で捜査を継続する。
     いろいろと事件や人間関係が入り組んでいるかというと、それほどでもなく見通しは悪くない。のに、読みにくい。リーバスは結構ストイックでクールなキャラなので、彼のファンたる連作の愛読者にはスラスラと読めるのかもしれないけれど。原作が悪いのか訳が悪いのか。著者近影とかこれでもかと出しゃばってくる前書きやら後書きを見ると、前者なのか。
     もうちょっとうまく描写すればリーバスは魅力あるし、後半にはいっていろいろなことの符合があってきてからの追跡劇はまあまあだとは思うけど、この尻切れトンボの結末はどうしちゃったんだろう。犯人は明かされるので論理的結末はついているんだけど、それにしても長々と引っぱってきた物語の終末としては不親切すぎないか。他にリーバスものは多数あるらしいけど、まあもういいやというしかない。

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