ブラック・ウォーター (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 21-2)

  • 早川書房
3.21
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (588ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151758522

感想・レビュー・書評

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  • 妻は射殺、夫は瀕死の重体。この事件を担当するのはすねに傷のある女性巡査部長と、それだけでも興味をそそるものだったけど、やっぱり期待は裏切らず!

  • 1/3読んで、読む気力がなえてしまった。

  • T・ジェファーソン・パーカーの小説はこれが初めてでしたが、
    胸にせまる読後感…たまらなく悲哀を感じる物語…
    たぶん忘れられない一冊となりそうです。

    何者かに襲われ、
    自らも頭部に銃弾を残す重症を負い生死を彷徨う保安官補アーチー
    底知れぬ暗い水の中へ意識が沈み込んでいく…
    再び目覚めた時には愛する妻を失っていた。
    そして容疑は彼自身の身に…

    物語の視点は大きく2つ。
    事件の捜査にあたる女性捜査官マーシー・レイボーン。
    断片的に蘇る思い出と薄れ逝く感情を必死に留めようとしながら、
    頑なに自分自身の手で犯人を処罰しようとするアーチー。

    事件をアーチーが犯人であるとして、
    速やかに解決しようとする検察と加熱するマスコミ。
    懸命な捜査をつづけ事態を打開しようとするマーシーが、
    やがて辿り着き、見えてきた事件の真実…
    そして、再び確信するに至るものは…?

    マーシーが経験するこの物語の最高潮は、
    まるでファンタジーのようにも感じられ心に残りました。
    そして決して派手ではないのだけれど、
    2度とふさがることのないであろう孔を抱えた胸を、
    そっと撫で下ろすかのような静かな幕切れ…

    人物の描き込みが実に深くて現実味があり、
    するりと互いをつかみ損ねてしまいそうな、
    人間関係の繊細な部分までをもとても味わい深く読ませてくれる…
    いろいろな場面に美しさや詩情をも感じます。

    シリーズものは絶対に途中から読まないたちですが、この作品、
    読み終わるまでシリーズものであることを全く知らず読みました。
    確かに物語の中には、前作までの経緯を知っておきたかった
    という部分もあるにはありますが、
    それもひとつの過去として次第に明らかになり充分楽しめました。

    もちろん、先立つ作品の存在を知っていれば、
    そちらから読んだと思いますが…

  • 最近、翻訳ミステリはもっぱらこの人の作品を読んでいます。オレンジ郡保安官事務所殺人課刑事マーシ・レイボーン・シリーズ第3作。自宅で、保安官補アーチーと愛妻のグウェンが銃弾を受けた状態で発見される。グウェンは死亡、アーチーは瀕死の状態。無理心中説が流れる中、マーシは、事件の真相を追う。やがて、アーチーは昏睡から覚めるのだが・・・。単行本で一度読んだので、再読です。シリーズ前二作は未読です。美しい映像が浮かんでくるような描写と、息子のティムの愛らしさが印象に残る一冊です。さて、「ブルー・アワー」を探さないと。

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