無実 (ハヤカワ・ミステリ文庫 コ 11-2)

  • 早川書房
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本棚登録 : 46
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (487ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151759024

作品紹介・あらすじ

ベストセラー作家となった男の前に、彼の娘と名乗る若い女クロエが現れる。男はクロエの魅力に取り憑かれ……。誘惑のサスペンス

感想・レビュー・書評

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  • 4.28/42
    内容(「BOOK」データベースより)
    『盲目の私立探偵のシリーズを細々と書き継いできた作家のウルリクソンは、これまでベストセラーとは無縁だった。だが、車椅子生活の妻と幼い娘との日々を描いた自叙伝が思いもかけないヒットとなり一躍時の人に。そんなウルリクソンのもとに一通の封書が届く。それはかつて関係を持った女性の娘が、彼の実の娘だとの法的申し立てなのだが…。堕ちていく作家の葛藤と家族の固い絆を描き、全米を論争に巻き込んだ問題作!』

    原書名:『Undone』
    著者:ジョン・コラピント (John Colapinto)
    訳者:横山啓明
    出版社 ‏: ‎早川書房
    文庫 ‏: ‎487ページ

  • 海外では問題作とされ、発禁になったところもあると聞き、買いに走りました。先が読めても読むのをやめられない、
    面白かった。星⭐️4つの理由は、読後の嫌な感じ。でもそれがいい。

  • 面白くてイッキ読み 
    元弁護士のデスが己の性癖が原因で身を崩していく それにしてもつくづく思う 性癖ってホント怖いな カウンセリングや薬である程度抑えられるのかな でも、本人に抑える気がなく突っ走るから手におえん 枯れるのを待つしかないのか
    介護士ディープティがGJだった

  • 善良な人間が破滅に至る話が苦手だ。そうなるって分かるから読みたくない。だからなかなか進まなかった。ウルリクソンの葛藤や苦しみは、私にはうまく想像しづらいせいもあるかも。私には徹底的に悪党のデズの方がリアルだった。何の恨みもない相手に対しここまでの仕打ちをして、デズは確かにお金を手に入れたけど、それは目的の一部にすぎない。良心のかけらもない自分を充分分かっていて、それを何とも思っていない。悪魔のようで恐ろしいけど、とても魅惑的だった。

  •  とある有名作家がテレビに出る。それを見た少女が言う。「昔、私のお母さんは彼と付き合っていたのよ」から物語は始まる。
     少女は作家の娘を騙り、作家はそれにより酷いことになる。

     あらすじに書かれている通りの物語が進むのだが、なぜこんなにはらはらするのだろうか。はらはらするのは「先が分からない」からではないのか。
     結末が予想できるのに、過程ではらはらさせるというのは、なかなかできるもんじゃない。すごい。読んでいて嫌な予感しかしない本である。
     面白かった。

  • 「著者略歴」でページターナーぶり炸裂だったジョン・コラピント、しばらく見ないなあと思っていたら出てきました。前半はするする読め、途中からはずしずし重くなっていく。
    アメリカでは性犯罪に対してこれほど厳しいんだなあ、日本は生温い、と感じてしまった。

    ツッコミどころもないではないが、書きにくいテーマに果敢に挑んだ根性は評価されていい。

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