ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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制作 : 東野さやか 
  • 早川書房 (2010年4月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151767043

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ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 妹アリッサの誘拐事件から、父親の失踪、母親の薬物依存、地元名士の母親への執着等で、ジョニー少年は最低辺の生活を強いられる。
    そんな中でもジョニーはあきらめる事無く一人で妹を探し続ける。妹さえ見つかれば家庭が元通りになると信じながら・・・。

    話はジョニーの視点と、ジョニーの理解者で、母親キャサリンへ淡い恋心を抱いているハント刑事の2つの視点から話が進んでいく。
    ジョニーはひたすら自分一人で事件を解決すべく動くが、協力を仰ぐのは唯一親友のジャックだけ。大人に反抗するというよりも、自分だけを頼みにして孤独な戦いをしていきます。
    ただ、ハントの存在が無ければ決してジョニーも先へは進めない、このタフで心優しい正義漢は、自分の立場も顧みずにひたすらジョニー、キャサリンの為に息の詰まるような人間関係を掻き分けて突進していく。何も信じられないこの話の中で唯一の光といってもいい存在で、病み切ったアメリカの中でこうありたいと思う理想の男像のような気がする。けれどアメリカ人に知り合いいないので、心の中のアメリカーナに聞いてみました。
    内容的には是非読んで確認して貰いたいけれども、この小説はとにかく面白いです。間延びする瞬間が全くなく、ひたすら目が離せない状態で最後まで進みます。途中妹失踪の真相の部分など集中しすぎて変な声が出てしまい家族から不審がられました。
    優秀なバイプレイヤーの黒人の大男も神託を授ける堂々たる役割を果たし、話に神秘性を与えるための重要存在として登場します。
    盛り沢山の話でありながら印象的にはとてもわかりやすく感情移入して読めます。訳がいいのかもしれませんが、登場人物の行動がとても人間的です。

    最後のジョニーとジャックの友情に一番胸をえぐられました。なんでえぐられたかって?それは読んで確認すること!お兄さんとの約束だ!

  • 何年も前に『川が静かに流れ』を読んで非常に良かったのでこちらも購入したのですが読まずに本棚の肥やしになっておりました。いやはやこんなにおもしろいとは。

  • 上手い!面白い!主人公のジョニーが危うくて健気で切ない。一つの謎が解けてもまた次の謎が見えて来て気が抜けない、グイグイ引っ張られるし、読後感も悪く無い。素晴らしい一冊。

  • この家族の話と思って読んでいくと、結局ここまで…
    ただ、ちょっと死にすぎ。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    「あの子を見つけた」大怪我を負った男はジョニーに告げた。「やつが戻ってくる。逃げろ」少年は全速力で駆けた。男の正体は分からない。だがきっと妹を発見したのだ。アリッサは生きているのだ。ジョニーはそう確信する。一方、刑事ハントは事件への関与が疑われる巨体の脱獄囚を追っていた。この巨人の周辺からは、数々の死体が…。ミステリ界の新帝王が放つ傑作長篇。早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品。

    【キーワード】
    文庫・家族・ミステリー


    +++1

  • 誘拐事件の犯人が大量殺人を犯していたことが判明し、謎の大男フリーマントルの素性が明らかになっていく。
    最後に妹アリッサの事件の謎が解決するがいろんな知り合いが事件にかかわっており、暗鬱な気分になる。
    話しの展開は面白く、裏をかかれた結末になっており、一応ハッピーエンドらしく終わっているが、人間不信になりそうな読後感で何とも言い難い。

  • どうということもない言動が、いちいちドラマチックに描かれていて、なかなか読み進まなかった。原文のせいか、訳のせいか。
    ストーリーはおもしろかったです。

  • ジョン・ハートのラスト・チャイルドを読みました。

    ジョニーは13歳、1年前に誘拐された双子の妹アリッサを探し続けています。
    妹が誘拐されてしまったあと、父親は失踪し、母親は薬物依存症になってしまいます。

    しかし、ジョニーは自分の信念をまげずにアリッサを探し続けます。
    担当警官のハントはジョニーとその母親の助けになりたいと行動していきますが、成果があがりません。
    そして、ジョニーの探索の結果、隠されていた事実が現われてきます。

    文体がちょっと変で、誰が何をしているのかがすっと頭に入ってこないので読んでいていらいらしました。
    訳が悪いのか、もともとの文体が悪いのか。

    謎解きはそれなりに面白かったのですが。

  • 13歳のジョニーの双子の妹が行方不明になったことで、母は人が変わったように泣き暮らし、父も失踪してしまう‥しかし、ジョニー少年は決して諦めませんでした。周りからおかしくなったと言われても独自のやり方で妹を探すのでした。そして、この事件に関わったハント刑事も個人的な動機を上司や同僚から勘ぐられながらも、事件解決に執念を燃やすのでした。
    5〜6年前に話題になっていたのですが、読み損ねていたので遅ればせながら読んでみました。訳文のせいか原文がそうなのか上巻まではちょっと読みにくい文章で、流れもこの先どうなるのか見当がつきにくいものでしたが、後半俄然面白くなる展開でした。少年たちの思いと歴史に埋もれた奴隷制度時代の出来事、正体不明の大男の常軌を逸脱した行動を追うことで現れた真実が心に残りました。

  • 失踪した双子の妹の行方を捜す十三歳の少年が主人公のミステリー。まだ幼さを残しながらも、勇敢で行動力のあるジョニーに感情移入しながら読むことが出来た。
    家庭崩壊や少女誘拐と言う重苦しい題材の本作だが、シンプルかつ流麗な文章のおかげで悲壮感はそれほど強くはない。主人公の苦悩と健気さに胸が押し潰されそうになったが、救いが残されていて良かった。
    ただ、すぐに銃口を人に向けたり撃ったりするところは、アメリカだな……と苦笑いを禁じ得なかった。

  •  誘拐されたといわれる妹の事件当時の状況と、突然失踪した父親の不可思議な行動が後半、解き明かされる。それにしても上下巻2冊で700ページは少し盛り過ぎだと感じる。なので星3、5

  • 一気に読めた。キングの死もよかったが、こっちの方がはるかに面白い。少年と大人の組み合わせって、なんで心地良いだろう。最後の結末にも、びっくりしました。

  • 周到に用意されていた伏線が、どんどん繋がっていき、それでもまだ先がある展開。ジェットコースターのように一気に下巻を駆け抜けた!

    悲しくも強い物語だ。家族の絆や友情、登場人物たちの様々な思い、その一つ一つに熱いものがこみ上げてきそうになる。

    たわいのないいたずらが時として大きな罪となる。そんなことにはまるで気づかないで人は生きているんだよなあ。罪深いよな人間は。

  • 最後で一気におもしろくなった!
    情緒的要素も大きく日本人も好きそう。

  • おもしろかったです。登場人物がこの手の小説にありがちなステレオタイプではありましたが。

  • 余りにつらい現実を描いている。そして大量の死者。
    一読、救いのない物語だが、死者がいて生者がいる。生者は死んだ人の為に生きていく。それでも生きていく。一流のスリラー、本格ミステリーでありながら、文学的でもある。

  • 図書館で借りて読みました。面白くなるまで大分忍耐が必要な本だなあと思いました。

    それにしても子供と言う立場は保護者がしっかりしていないとお金も稼げ無いし、自由に行動することも出来ないし、身の安全も守れないんだよなあ…としみじみ思いました。正直、最初は主人公の両親に腹を立て、警部さんもそんな気にするならきちんと面倒見てやれよとイライラしました。結局母親の方は最後まで共感も出来なかったですが…。それにしても警察が結構マヌケすぎないか?この本…とも思いました。だって13歳の少年と民間人が気づいているのにねえ…。そして前書きを読んでしまったため、ある特定人物に不信感を持ちすぎいつどんでん返しが?とハラハラして損をしました。

    そしてどうしてもキリスト教とか神様のキセキとかを切り離せないんだなあ…。生活の根っこに有るから仕方ないのか?その辺りがどうも性に合わないですが面白かったことは面白かったです。

  • 上下2巻で700ページあったが、約1週間で読了。親子の絆、大人の友情、強く人を想う気持ち…。読み応えがありました。

  • 面白かった。

    ジョーディマディオに憧れてと、スタンドバイミーと、グリーンマイルの合わさった匂いがした(笑)

  • 謎解きというより、意外なラストに向けてひたすら読み進めたくなる構成力が圧巻。本作でも存分にその魅力を味わうことが出来ました。

  • 妹を探す少年ジョニーと、事件にのめり込み家庭が壊れた担当刑事、もう一つ発生した誘拐事件と、次々に出来事が発生し、物語が急展開する。最後のどんでん返しまで、一気に読んでしまう作品。

    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞、英国推理作家協会賞最終週スリラー賞受賞

  • 何という結末。何という悲劇。事件の真相を知って残るのは、連鎖反応の不可思議さだ。物事には原因と結果がついて回るが、この複合的な事件には声を失ってしまう。

  • 下巻に入り展開は早くなった、という感じではないもののしっかりとしたラストまでの流れが出来上がっていて、また刑事の捜査のパートも、妹の行方を追う少年のパートも心理描写もしっかりしていてじっくりと読みこめました。

    明らかになる真実は意外であるとともに、思い返すと伏線も張られていて非常によく、ラストもなかなか感動的。暗い感じであった話を見事に締めてくれました。

    誘拐事件解決というミステリーとしての面白さの中で、家族のつながりや友情、愛や信仰なども問いかけてくるミステリの枠に収まりきらない小説だと感じました。

    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞
    英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞
    2011年版このミステリーがすごい!海外部門5位

  • 【レビュー】「謝りたい」と願う心は、内から湧き上がってくる綺麗なもの。それに対して「赦す」心は、そっと降りてくる啓示のように強さに満ちていて、ある時ふと訪れるもの。人と人の絆は、こうやって時間をかけてはじめて、紡がれていくものなのだな、と印象深く感じた小説。

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ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)の作品紹介

「あの子を見つけた」大怪我を負った男はジョニーに告げた。「やつが戻ってくる。逃げろ」少年は全速力で駆けた。男の正体は分からない。だがきっと妹を発見したのだ。アリッサは生きているのだ。ジョニーはそう確信する。一方、刑事ハントは事件への関与が疑われる巨体の脱獄囚を追っていた。この巨人の周辺からは、数々の死体が…。ミステリ界の新帝王が放つ傑作長篇。早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品。

ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)のKindle版

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