現代短篇の名手たち7 やさしい小さな手(ハヤカワ・ミステリ文庫) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ケ 5-7 現代短篇の名手たち 7)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151782572

感想・レビュー・書評

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  • 妻に浮気された夫の話が多い。殆どがセックス絡みの話。「情欲について話せば」が特に凄まじかったな。

  • ローレンス・ブロックにしてはいまいち。別の短編集、ケラーシリーズが載っていた方が面白かったような。

  • ブロックの短編集である。
    「ブッチャーとのデート」から「夜と音楽と」までの四編がスカダーもの。

    「ブッチャーとのデート」がどこかで見た話だと思ったら、
    「慈悲深い死」のパイロット版なのであった。
    事件の本筋だけを抽出したらここまで短くなるのはある意味興味深い。
    それだけ本編では色々と練りこんで書かれているということだろうが。

    最初の五編はスポーツをテーマにした短編。
    一つ目の"Almost Perfect"のラストの落差が印象深い。
    ブロックは短編もけっこういけるんだなと思わせてくれる。

  • 短編の良さである、スパッとした切れ味が相変わらず冴えていて飽きない。

  •  ローレンス・ブロックの短編集。
     普段、短編はあまり読まないのだが、ブロックの短編集は別。ブロックは長編も見事だが、短編は本当に素晴らしいと思う。本書に含まれる作品も、どれも楽しめるものになっている。
     特に冒頭のスポーツを題材にした一連の作品は見事。作品の幅というかバリエーションもあって、本当に懐の深い作家だなぁと感じさせてくれる。

  • スカダーの短編は、ある時期に彼に耽溺したこともあり、無類に面白い。

  • ノックしないで
    情欲について話せば

    が好き。

  • 呆れるほど長編の才能に長けた作家がいる。短編に思わぬ冴えを見せる作家もいる。しかし、どちらも巧い作家は滅多やたらにはいない。その意味で、ローレンス・ブロックは(ハードボイルド、ミステリーの分野において&存命中の作家として)疑いなくトップランナーの1人だろう。堪能、堪能。

  •  ローレンス・ブロックの短編集。
     スポーツを題材にしたものや、エロティックなもの、そしてスガダーシリーズとバラエティ。

     ブロックを初めに読んだのが「おかしなことを聞くね」で、短編集だったのでなんだか懐かしい感じがする。
     でもって、なんでこんなにブロックが好きなんだろうと、考える。
     確かに、半端ない文章力は圧巻なんだけどね。

     ああ、そうか。
     イノセンスなのだ。
     
     作品はどれもシニカルで、一筋縄ではいかないものばかりだ。けれど、その視点は無垢なのだ。全てを俯瞰しつつ、人を愛しているブロックの純粋さがじわじわと染みてくる。

     と、エロティックな作品でも、不思議な透明感がある。
     かといって、血肉がないわけじゃない。エロという、人間のどーしようもない部分さえも愛おしいと感じているブロックの感覚が透明なのかもしれないと思った。

  • アメリカ人が大好きなスポーツ(野球とかバスケとか)を舞台にしたミステリ、エロティツクなもの、スカダーものとだいたい3系統に分けられる。
    中にはブロックがこんなに甘ったるいものを書くのかと思わせるものも。
    古い作品なんだけど、う〜んびっくりした。
    短編でもブロックの世界観は変わらずに伝わってくる。
    ああ、男の世界だなあ。

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著者プロフィール

ローレンス・ブロック Lawrence Block
1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。
『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞、
第11作『死者との誓い』がPWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞した(邦訳はいずれも二見文庫)。
1994年には、MWAグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している。

「2020年 『石を放つとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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