特捜部Q―知りすぎたマルコ― 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫 エ 7-8)

  • 早川書房
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151794582

感想・レビュー・書評

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  • 事件の鍵を握る少年マルコを巡って、追跡劇が繰り広げられる『特捜部Q』シリーズ第5巻の完結編。

    今までの作品と比較すると、グロテスクなシーンがとても少なく、サスペンスタッチのドキドキした作品でした❗

    締めは、ちょっと都合がイイ感じで、賛否両論だと思いますが、少年少女を登場させるとなると、夢や希望を盛り込んだ終り方が必要なのかなぁと感じました❗

    シリーズの方向性を少し変えた作品なのか?次巻がますます楽しみです♫本編とは関係ありませんが、僕はアサドが語るラクダの例え話が何気に好きです❗

  • アフリカの部族を支援するプロジェクトの裏で行われる陰謀。犯罪集団から逃げ出した少年。パートナーの娘のために働いていた外交官の行方不明事件……全てが絡まるその先には。シリーズ5作目→

    事件が多く、ドタバタアクション寄りな今作。今作の主人公である少年マルコがマジで賢くて、読んでいて「ほぅ……」となる。
    賢いんだけど、素直で子供らしさがあるから、わりと辛い。だからこそ、ラストの強引さは納得ではある。
    個人的に事件の数が多くて整理ができず読みにくさを感じたけど→

    シリーズとしてはとても重要で大事な回。退職者がいたり、復帰者(ではないけど)がいたり、主要メンバーの入れ替わりがすごい。そして、私の推しがぁぁぁ!!泣

    まぁ、まだシリーズ的には退場じゃないみたいなんで、次も読む!読むよー!!

  • 2019.08.15読了
    内容としては面白かったと言えます。
    でも、マルコが逃げ回って逃げ回って逃げ回って。。。
    次の展開に移るまでがながーい!こんなに捕まらないのはおかし〜い!
    飽きちゃう。読むのやんなっちゃう。
    上巻の始まりは、いいぞー、おもしろそうだぞーって
    始まったのに。
    下巻ではマルコ〜、頼むから早くカールに捕まって

  • 2024.04.15
    今作はマンネリ化しているのに、主人公だけは漫然と美女と巡りあったり、ご都合主義がすぎるのではと感じるシーン多くて残念。エンディングもありきたりな感がぬぐえない。

  • シリーズ5作目ともなると
    登場人物のキャラクターも固まり、
    回を重ねるごとに読み方がわかってきました。

    今回はロマとおぼしき少年を中心に
    物語が展開していきます。
    悪党たちから逃げ回る少年。
    しかし、追い詰められているのは悪漢たちの方でした。

    読み進むうちに
    反出生主義の思想が頭をよぎりました。
    子供は本人の同意なしにこの世に生み出されます。
    時代や出生地、親を選ぶことはできません。
    この世界は幸福よりも苦しみの方が多く、
    存在は苦悩することにほかなりません。
    やっぱり生命は生まれない方が良いのでしょうか?



    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 悪い奴らの駆け引きは、本当に、こいつらどうしようもないくらいあくどいな とある意味感心。
    この3人、誰が勝ち抜けるのか!?
    一番権力ありそうなのは、銀行監査役のスミトっぽいけど・・・だって、いちいち、頭取スミトがお伺い立ててんじゃん!?
    スミトの友だちの外務省事務局長は、この3人の中では、一番不利ぽいじゃん?
    3人が優位に立ったり、後手に回ったりを繰り返しつつ・・・
    最後の方で、まさかの影武者!?いや、その言い方は違うか・・・
    しかし、その人物の登場で、また色々展開が予測できなくなる。

    で、そっちはそっち。
    マルコは!?

    クランの仲間にも、他の追手からも追いかけられ、
    絶体絶命の時に、救ってくれたお父さん。
    でも・・・
    でも・・・
    マジ、ゾーラ許すまじ!!!!!

    殺害され、埋められていた彼の家に行って、家族に事実を打ち明けるマルコ。
    勇気あるよ。君は。
    そこで、義娘のティルデと共に見つけたもの。
    でも、ティルデが誘拐されちゃって、どうしようもなくなっちゃって
    やっと、やっと、やーーーっと カールの所にたどり着く。
    やっとだよ!!!
    どうしようもなくなって、ティルデのお母さんに連れていかれちゃったんだけど 連れていかれて、良かったでしょ?マルコ!?
    もっと早く、来られてればよかったよね・・・

    結末は、マルコにとっては良い結末だ。
    ゾーラはもういない。クランは解散だろう。壊滅か?
    身分証明はアサドがなんとかしてくれる。(ハズ)

    ティルデ達も大丈夫。スタークは良い人だった。
    不必要な情報は燃えた。

    横領3人組には、天罰が下った。
    まさか、最後に残るのが彼だとは思わなかったけど、彼もあっけなく、最後を迎えた。

    とにかく、マルコが幸せになってくれる事を祈る!

    そして、ハーディ!車いすに乗れるまで回復!
    さぁ、今後どうなる!?
    今回、アマー島事件は進展しなかったね。
    でも、アサド関連は、またちょっと小出しになってきた。
    ヤコプソンさんが辞めちゃって、ビャアンがトップになったらか、今後ちょいやりづらそうだけど、どうなってくのかな?
    あと、オバカさんが一人増えましたね。現状、イライラさせられてますwマシになってくるんかな?
    続きが気になる!

  • なんかもう映画はよくまああんなつまらない話にしたものだと感心するくらい、こっちは全然違う話で、ものすごくおもしろかった。
    ローセだよね、ローセがあんなに大活躍するなんて。
    マルコが、カール自身も気づいてない父性に泣きそうになったりするシーンとか好きだったなあ。
    個人的にティルデの病気がまさかのCDとは
    あらまぁ、というか。

  • 今回も面白かったし、今までで一番主要関係者に確かな希望と開けた未来が見えて、妙な爽快感があった。今まで仕方ないとはいえ、なんともやるせない結末ばかりだったから余計に。
    マルコの未来に幸あれ。
    カールの周辺も変化を見せ、事件の解決もさることながら、人間関係も見逃せない。このシリーズ、キャラクターもそれぞれ良くて、そこもまた読み続ける一員でもある。アサドのラクダ格言が好きなんだなぁ。

  • 2022年2月映画化
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50010752

  • 悪党たちの同士討ちが始まり、今やマルコとクランだけの問題ではなくなった。
    展開スピードがものすごく速く、マルコの機転の良さがマルコ自身の考え方や行動は勿論だが、周りの大人たちの視点からも伝わってくるのがとてもいい。
    ラスト、悪党たちがひとりまたひとりとこの世から脱落していくのと、マルコに少しずつ救いが出てくるのがいい対比だった。
    特捜部Qにしては珍しく、ハッピーエンドじゃないかな?警察だけどアサドのバックボーンを鑑みて偽造パスポート作ってやるあたり、少年の希望をただの正義で汲み取っていないのが特に良かった。

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