特捜部Q―吊された少女― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 エ 7-9)
- 早川書房 (2017年5月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151794599
作品紹介・あらすじ
17年前に起こった少女の轢き逃げ事件。新興宗教の影がちらつく男と何か関係があるようだが、捜査の前には様々な壁が立ちはだかる
感想・レビュー・書評
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特捜部Qチームには沢山の難事件があるというのに毎回意外な形で別の難事件を押し付けられ、優先順位を上げざるを得なくなるパターンで話は始まるのですが、今回は最も嫌な始まり方で主人公のカールじゃなくても苦い顔をしてしまうでしょう。
読み進めるに従って新興宗教の胡散臭さに覆い隠された女の嫉妬バトルが思いがけない展開になっていて、1人殺すと後は何人殺しても同じになる殺人者の思考への移り変わりがよく書けてます。
上巻の時点では真相がわからないのですが、それ以上に教祖の右腕・ピルヨの思考と行動が狂っていて下巻でどう崩壊するのか楽しみです。 -
混迷そのもの
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特捜部Qシリーズ。自殺という最悪の手段で捜査を押し付けられた特捜部。過去の轢き逃げ事件の関係者と思わしき男を追うながら、カールの例の釘打ち事件や叔父の事件といとこの脅迫などシリーズを通した事件も少しづつ進展していく。ひき逃げ事件のおとこの正体が判明してからは急展開で事件の別の側面があらわになっていく。男の居場所に乗り込んでからの急展開をもう少しじっくり進めてほしかった
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映画で特捜部Qを見て面白かったので、小説も
読んだら映画よりは、3人の関係が信頼とちょっと
したユーモアに描かれていて、その関係性が
事件を解決して行く上でとても重要になっている。
映画はもうちょっと暗い。
事件もある警察官が、退職式で拳銃自殺をする所
から事件が謎めいて始まる。
まだ下巻を読んでいないが最後がどうなって行くのか楽しみ。 -
久しぶりの特捜部。前作から空きすぎたからなのか、何でこうなってるんだっけ?な設定に戸惑う…。
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4月-4。3.5点
特捜部Q。ある女子高生がひき逃げされ、衝撃で木に逆さ吊りに。殺人を疑った老警官が、カールに電話した後に自殺。
特捜部Qが捜査を引き継ぐことに。
シリーズとして安定。アサドとローセの変わり者様も面白い。
下巻も期待。 -
いつも通り、ドタバタしているメンバーですね(苦笑)
いやいやながら、事件の調査を始める訳ですが、調査だけで終わるわけにはいかず、カールはどっぷりと捜査にはまることになります。
特捜部Qのメンバーは相変わらずユニークだし、上部組織の殺人捜査課の課長も、仲の悪いビャアンに変わってしまったので、カールの悩みの種は尽きない様です。
上巻では、なんとなく事件解決のとっかかりを掴むところまでのお話。実際の解決編は、下巻に期待ですね。 -
仕事が忙しくてゆっくり読めなかった。でも馴染みのメンバーに会えてうれしい気持ちで読みました。カールのやる気の無さが、今の自分の状況にオーバーラップするし。(やる気ないけど、どんどんやる事が増えて抜け出せなくなってる)
下巻楽しみ。