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- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152001122
感想・レビュー・書評
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かつて「山荘綺談」(創元推理文庫版の現邦題は「丘の屋敷」)で、精神的にダメージを与えてくれたシャーリィ・ジャクスン。そのジャクスン女史の短編集。と言っても表題作が読みたいがためにわざわざハードカバーで買ったんだが。
6月も終わりのある日に村で行われるくじ引き。くじによってある一族が選ばれ、さらにその中からある一名が選ばれる。その一名は何に選び出されたのか……。
非常に短い作品なんで、未読で興味のある御仁は立ち読みでもいいから読んでみて頂きたい(書店の方スミマセン)。平凡な人々の中に潜む異様さ、残酷さを描き、何食わぬ顔で(しかも最初はそれとわからないように)読み手に提示するその腕前はかなりのものがある。正直、面白がれるものではない。
その他全22編収録。ただし中にはストーリーがあるんだかないんだかわからないようなものもあるが……一つだけ言えることは、皆「底意地の悪い」作品ばかりということ。
続けて読むとかなりげんなりする。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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