グレアム・グリーン全集〈1〉内なる私

著者 : グレアム・グリーン 瀬尾裕 橋口稔

• 早川書房 (1986年2月15日発売)

作品紹介・あらすじ

酒の密輸グループの仲間を裏切ったために、恐怖にかられ"内なる自分"に追われるアンドルーズ-グループのボスだった父親への憎悪のなかで孤立する青年の繊細な心理をサスペンスフルに描く、巨匠の処女長篇!

感想・レビュー・書評

[gakudaiprofさんの感想 · 2015年6月26日]

内なる私という最初の本である。The man withinが原題。酒の密輸を密告した主人公が仲間から逃げて裁判で証人になるが、仲間は無罪になり、自分を助けた女性が仲間に襲われ自害する。自分の心理描写が丁寧。

[mushroomsanさんの感想 · 2011年6月11日]

主人公の思考がキャッチャーインザライに少し似ている。
人間の持つ傲慢や臆病、勇気や希望が極端な形で描かれている。
結末のつけかたが好みです。

著者プロフィール

Henry Graham Greene　（2 October 1904 – 3 April 1991）

「2012年 『なぜ書くか』 で使われていた紹介文から引用しています。」