グリフォンズ・ガーデン

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著者 : 早瀬耕
  • 早川書房 (1992年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152035127

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グリフォンズ・ガーデンの感想・レビュー・書評

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  • 著者が一橋大学商学部経済学科在学中に書いたゼミの卒業論文の一部という一風変わった出自に興味があって読んでみた。コンピュータの研究機関に赴任することになり、恋人を伴って北海道にやってきた「ぼく」。研究機関「グリフォンズ・ガーデン」においてバイオ素子を使ったコンピュータで作り上げた、もう1つの世界の「ぼく」と恋人。二組のカップルが紡ぎだす世界が交互に書かれる。それぞれの会話で語られる科学、コンピュータ、数字の会話は時に科学的であり、哲学的でもあり、分からないながらも不思議と魅力的で引き込まれる。2人の「ぼく」が見つめた「世界」。SF的な結末も、意外な一捻りがあって、予想以上に面白かった。

  • 新作が話題なので、先にこちらを読みたくなって図書館で借りてきました。

  • SFマガジンの2015年12月号の短篇「有機素子板の中」を読んで面白かったので、早瀬耕さんの本書を読みたくなった。読んで驚いたのが、これが卒論だということ。コンピュータに関する論文?ということだそう。退屈な文章の比喩にも使われる“論文”であるが、本書は人を楽しませる論文である。いや、小説である。内容はコンピュータの少し難しい概念が出てくる。私はコンピュータには詳しいので用語を理解できる分だけさらに楽しめた。コンピュータに詳しくない人は内容の理解に苦しむかもしれない。それでも、恐れることはない。リアルな世界とバーチャルな世界が並行して物語が進んでいることさえ分かれば楽しめるだろう。

    リアルとバーチャルで意識などがどのように生まれるのかなどを考えさせられる。そもそも自分の意識は自分のものなのだろうかと。本書を楽しんでいる自分は本書を与えられたのだろうか、自分の意思で読んでいるのだろうか、だんだん頭の中がどろどろになっていく感じがたまらない。人工知能のブームが来ている今(2016年)だからこそ、読んでおきたい作品である。なお、作品中に登場する音楽が懐かしい。個人的に好きなのはネーナとバングルスだ。執筆時に流行った楽曲が、リアリティーを添えている。

  • 某メディアの書評欄に、22年ぶりの新刊(2作目)が紹介されていた早瀬耕。 その22年前のデビュー作は読者を選ぶ。そんな気がした。 ということは、読破できた自分は選ばれたのだ、と自賛。フッフッフッ。 舞台は札幌の研究機関。北大と森林公園をミックスしたような。 札幌の電話番号として01138・・・・・・。 ん?これ、隣の市では?

  • 今読んだら感想が変わってしまいそうなんだけれど……コンピューターの話はわからないなりにすごくおもしろかったです。ふたつの世界で進行するふたりの物語、スターウォーズの話題、見たいものしか見ない話とか、小さなエピソードも印象的だったし、雰囲気もとても好きで、当時すごく感銘を受けた本。

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