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マークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)

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著者 : 高村薫
  • 早川書房 (1993年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152035530

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マークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)の感想・レビュー・書評

  • 三作目。一番読みやすかった。合田と一緒に事件を追いかけた感。山へ追う緊迫感が伝わってきた。死なないで欲しかったなあ。

  • 直木賞受賞作にて合田シリーズの第一作。
    私は先に「レディ・ジョーカー」を先に読んでしまったため、なかなか手が出しにくかったのですがようやく読めました。
    しかし相変わらず文章と内容が重い。面白いのですが。主人公合田が出てくるのも遅いし。それも表現法の一つでしょうか。読むのがしんどかったです。

  • 高村作品、なかなか入り込めない。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    昭和51年南アルプスで播かれた犯罪の種は16年後、東京で連続殺人として開花した―精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークスが跳ぶ。元組員、高級官僚、そしてまた…。謎の凶器で惨殺される被害者。バラバラの被害者を結ぶ糸は?マークスが握る秘密とは?捜査妨害の圧力に抗しながら、冷血の殺人者を追いつめる警視庁捜査第一課七係合田刑事らの活躍を圧倒的にリアルに描き切る本格的警察小説の誕生。

    【キーワード】
    単行本・ミステリー・警察・昭和・山

  • 前半の濃密な描写、特に山や警察の人間模様、犯人と看護婦の関係の描写も良かった。でも後半いよいよ真相が判明するというあたりで、息切れ?もっと犯人と林原の精神の暗部とか描いて欲しかった。ちょっと惜しい作品だった。

  • 2015年11月12日読了。
    どんな頭してたらこんな話を書けるんだろう・・・。

  • 髙村さんの文章は硬いとよく聞いてたのでいつも読むのに躊躇してたけど、なんとかやっと読むことができました。じっくりと前半を読み進めれば、後半から一気に話の展開に引き込まれページが止まらなくなりました。最後の場面はとっても印象に残ります。

    色々気になる部分があるので文庫版の方も読むべきなのかな?両方読んで補完するものなのか。機会があったら文庫の方も読んでみたいです。

  • 久しぶりの高村薫作品。この人はずっと読んでいたのだが、何故かこのあたりから読まなくなってしまった。
    この人の緻密で計算された文章が、ちょっと苦手だったのかもしれない。

    これを読み終わってまっさきに思い出したのは、警察小説の名作「87分署シリーズ」だ。
    あちらはアイソラという架空の都市を舞台にしているが、その実際の舞台がニューヨークという世界一の都市であることは明白だ。
    そしてアイソラで日々、犯罪者と戦っているのが、87分署の面々だ。市警の殺人課刑事との縄張り争いなども描かれているが、それよりも刑事ひとりひとりの人間を描き、犯罪者の心を描いている、名シリーズだ。
    それに、とてもよく似ていると思った。


    東京という、日本一の都市を舞台にした刑事たちと犯罪者との物語。合田という男を主人公にピックアップしているが、合田だけでなく他の刑事たちの人となりもさりげなく見事に描ききっている。かっこいいヒーローはいない。そこにいるのは、汗にまみれ、泥臭い普通の男たちだ。

    むしろ、奇妙なまでの透明感を持って描かれている「マークス」のほうが、ヒーロー的なかっこよさを持っている。
    時代背景もあり、病的で悲惨な人生を背負っている彼は、子供のような純粋さと残忍さを兼ね備えている。そんな彼の全てを受け入れ、彼を癒し守る存在が、真知子という看護婦だ。彼女は、ヒロインがひとりも存在しないこの物語の中で、天使のような優しさをもって描かれている。
    彼女がいなかったら、この物語はどうしようもなく救いようがない物語になっていただろうし、マークスの魅力も半減していただろう。
    「マークス」という名前の真相、「マークスの山」というタイトルに込められた意味がわかる、ラストシーンへ向けては、重厚な文章であるにもかかわらず、疾走感に溢れている。
    ラストシーンは、真っ白な光と、静謐なまでの山の荘厳な姿が描かれている。その山に、マークスは何を求めていたのだろう。それを考えると、胸が苦しくなる。
    そして彼の思いを受け止めた合田の決意がいい。さらにその合田の決意を、懐深く受け止める、合田の義兄もまたいい。男を描くというのは、こういうことをいうのだろう。

    ちなみに、この人は最初に出たものから、文庫に収録される時に大幅に変更するというので有名。なんだったか、犯人が変わっているのがあるという噂だ。
    これも、読み終わった後に文庫版を手にして、ちょっと読んでみたが、かなり変わっていて笑ってしまった。
    ラストシーンは、断然、こちらのハードカバー版のほうが、いい。

  • 映画が先行で読んだ作品。そして合田ファンになった最初の本。
    やっぱり映画の制限時間では表現しきれなかったんだなぁと思いました。(悪くはなかったけど)

    高村作品の主人公は悲しい部分が多く、毎回胸を締め付けられるのですが、この作品はまた、山の美しさと不幸とが相混じって更につらい。
    最後の死が美しいことが救いです。

  • 昭和51年、南アルプス・北岳の登山道近くにある工事現場で殺人事件が起きる。
    その16年後、東京の住宅街で元暴力団員と高級官僚が殺される連続殺人事件が発生。
    暴力団員と官僚という、一見接点のなさそうな二人が殺された理由は?
    捜査は難航を極めるが、徐々に、16年前の事件との関連性が見えてくる。

    骨太なハードボイルド作品。
    まず、メインの事件は東京で起きるが、「山」がキーワードになっているので山好きが読むと山の描写を楽しめると思う。

    謎が謎を呼び、点と点がなかなか結びつかなくて、主人公の刑事の焦りが読む者にも伝染して物語にグイグイ惹き込まれる。
    犯人と思しき人物の抱える闇や、刑事たちの人間描写も細かいなど、群像劇の側面もあって読み応え十分。
    善と悪の境目が曖昧で、少しせつなくもある。

  • 図書館で借りた本。
    山で一家心中事件が発生したが、当時10歳の男の子は逃げだし、ぎりぎりの所で命は助かった。
    同じころ、山で働いていたノイローゼ気味の男の所に、登山者が迷い込み、熊と間違えられて殴り殺されるという事件が発生した。
    それから16年後。東京で連続殺人事件が発生する。【マークス】とは、誰なのか。調べていくうちに16年前の事件と繋がっていく。

  • 本当に久しぶりに読んだミステリー。
    相棒が「読みなはれ」と差し出してきたハードカバーのあまりのぶ厚さに正直げんなりしましたが、
    気がつくと、犯人を追い詰めようとする男たちの熱さ(それと足のひっぱりあい)にのめりこんでいました。

  • 文庫本に続き単行本読了。前評判通り!よく解らなかった箇所がお互いに補完されて。両方読む意味甚大だな。それでもなお不明なことあり。映画で出ていたけどムリやり入れたかな。一つの話をあちこちからみたのは初だけどどれもよかった。税所はちょっとついていけなかった描写の緻密さは女性作家ならではかもしれないけど今では納得。

  • 警察ってのが何も全員正義の味方で、聖人君子みたいなのばっかりじゃないとは思うけど、腐敗なんて言葉で一言では済ませられないような複雑な世界。こんな世界にいれば、山に登りたくなるものだろうか。

  • 文庫版とはまったく別物だから読め読めと薦められて読んだら、まったく別物だった!

    凶器が判明するくだりも理由が違ったし、病院の誤射事件も違った。
    何より、こちらの方が登場人物たちの心情が丁寧に書かれていて、背景もわかりやすかった!
    真知子と裕之の関係もこちらの方が愛情が感じられた。
    文庫版ではマークスがただの躁鬱病のようで、秘密を隠していた男たちも誰も精神に異常をきたしたような書かれ方をしていて、正直なところご都合のようで受けつけなかったのだけれど、こちらは性格や理由が感じられて、読みやすかった。何故リライトではあんなに省いてしまったのだろう……最後のくだりも、ハードカバーの方が美しかった。

  • 合田の刑事としてのカッコよさと、人としての不安定さが見ものだ。合田は時々、はげしく感情がぶれる。人間的に未完成なのがまた魅力的だ。
    加納兄弟の存在は、合田を不安定にし、また支えているようだ。
    内容としては捜査の段階が非常に長く大変だったが、事件の真相が知りたかったため、あきらめずにじりじりと読み進んでいった。
    結局、真相は明らかになるのだが
    元々の事件は、社会的な地位を守りたいがためのエゴ的な犯罪だったことがわかる。その思惑が大きなうねりとなり更なる悲劇を生むことになる。
    きっかけがきっかけなだけに、なんとも悔しく悲しい。
    合田の最後の怒りももっともだと思うのだ。
    また、最後に水沢が見せる涙が悲しい。
    しかし、水沢はマークスを乗り越え、救われたと思いたい。

  • 目次
    一 播種
    二 発芽
    三 成長
    四 開花
    五 結実
    六 収穫

  • 現場の張りつめた空気が最後までゆるまず、読むほどに迫ってくるものがあった。警察内での対立、軋轢、競争、人間模様が精緻にリアルに描かれており、いつの間にか心は物語の中に。心の葛藤は他人事には思えず激しく共感。

  •  先に映画を観てしまいました。まあまあおもしろかった。とは思いましたが、筋より、細かなディティールの方に気をとらわれて、いまいちという判断。本の方がおもしろいのに、頭の中に映画のシーンが・・・残念です。

  • ミステリーとして読むとつまらない話の展開だった。ミステリ^をはずして山登りのことだけ書いてくれた方が面白かったかも

  • 終了日:2010・7・23、破壊力は文庫版と変わらない。

    特に最後にかけては文庫版は大分改稿してるな。エンディングが!
    文庫版を読み終わった当初は、結構意味不明…としばらくぼーっとしちゃったんだけど、こっちの方が明確というかはっきりというか。
    物悲しさはどっちもどっち。
    というか最後に義兄出た!何も言うまい!
    森君が好きだ。頑張れお蘭。
    とにかく感無量。
    水沢がもうどこまでも愛しいよ。真知子に心臓抉られる。
    というか文庫版色んな意味で結構容赦なかったんだなと。
    改稿の方式が、私の読んだ限りではわが手/李歐とマークス単行本/文庫版ではよく似てると思った。改稿版は数段硬質というか、冷たいのか。
    人間的というか、生身の体温、みたいなのはもちろん改稿前後両方にあるんだけど、その方向性がどうも違う。セピアとモノクロとか。決してカラーではない。ただ文庫版の方が、少しだけ色調が硬いというか、モノクロとセピアの中間、みたいな。
    直木賞受賞作品恐るべし。

  • 昭和51年南アルプスで播かれた犯罪の種は16年後、東京で連続殺人として開花した―精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークスが跳ぶ。元組員、高級官僚、そしてまた…。謎の凶器で惨殺される被害者。バラバラの被害者を結ぶ糸は?マークスが握る秘密とは?捜査妨害の圧力に抗しながら、冷血の殺人者を追いつめる警視庁捜査第一課七係合田刑事らの活躍を圧倒的にリアルに描き切る本格的警察小説の誕生。

    とにかく長くて、合田さんのくだりを読んでるうちに口なし岩や佐野さんのことを忘れちゃいそうだった。一か月くらいかかった。
    でもストーリーは面白くって、長くてもどんどん読めた。

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昭和51年南アルプスで播かれた犯罪の種は16年後、東京で連続殺人として開花した-精神にを抱える殺人者マークスが跳ぶ。元組員、高級官僚、そしてまた…。謎の凶器で惨殺される被害者。バラバラの被害者を結ぶ糸は?マークスが握る秘密とは?捜査妨害の圧力に抗しながら、冷血の殺人者を追いつめる警視庁捜査第一課七係合田刑事らの活躍を圧倒的にリアルに描き切る本格的警察小説の誕生。

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