ハメットとチャンドラーの私立探偵

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制作 : Robert B. Parker  朝倉 隆男 
  • 早川書房 (1994年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152078391

ハメットとチャンドラーの私立探偵の感想・レビュー・書評

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  • パーカーの博士論文。ピューリタン由来のウェーバー的なプロテスタンティズム、、、主体的な倫理と正義、そして自己犠牲の精神をハードボイルドの起源とし、故にハードボイルドはアメリカにしか存在しないという説。しかし、スペードもマーロウもどこにもいない。いないからこその、あこがれであり、理想なのだ。

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ハメットとチャンドラーの私立探偵の作品紹介

ロバート・B・パーカーが、ハメットとチャンドラー等の私立探偵小説についてすぐれた研究を行い、その成果に基づいてスペンサー・シリーズを執筆し、大成功を収めたことはよく知られている。1971年にボストン大学大学院で博士号を取得するために提出した論文「暴力的なヒーロー、未開原野の伝統と都会の現実、ダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラー、ロス・マクドナルドの小説における私立探偵の研究」がその研究である。本書はこの"伝説的"論文の中心部分を13年後に単行本として出版したものの翻訳。ハメット、チャンドラーの理解を深めるためだけでなく、スペンサー誕生の秘密を明らかにする貴重な評論である。全6章からなり、最初の3章でアメリカ文学の特質をフロンティア、プロテスタント倫理、自然、都市化といった概念から捉え、私立探偵小説をその視野の中に位置づける。そして第4章でハメットが創造した二人の探偵コンチネンタル・オプとサム・スペードを、第5章でチャンドラーが創造したフィリップ・マーロウを作品にそって論じる。とりわけ三人の探偵の倫理的基盤が、作品の中の具体的な行動と発言をとおして見事に抽出・分析され、この2章は質量的に本書の圧巻である。

ハメットとチャンドラーの私立探偵はこんな本です

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