ビリー・ミリガンと23の棺 下

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152078643

感想・レビュー・書評

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  • 現実。
    辛く恐ろしい現実。

  • 州立ライマ病院のビリーは最悪の状況に追いこまれていた。以前に時折現われていた、24の人格を統合する「教師」も姿を消し、人格は分裂の度を深める一方だった。しかしビリーは、シーツをほぐした糸を用いて外部へ中の状況を知らせ、さらに院内の仲間を組織して叛乱を準備するが、状況は思わぬ方向へ…人間の想像力を超えた極限状況と、そこで生きぬこうとする青年の軌跡を描いたビリー・ミリガン2部作、堂々の完結篇。

  • この巻では、続編の下巻です。

  • 事実がとても上手くまとめられていて読みやすい。リアルな想像をさせる風景描写もさすがと言ったことろ。

  • これでミリガンのシリーズは全部読了した…ことになるのかな?
    最後ミリガンは精神病院からも不当な訴えからも自由になった(とはいえ彼が犯罪を犯した過去は変わりないけれど)。
    最後に、作家(作者)とミリガンが、分裂の原因(トラウマ)を生み出した場所…つまり養父に暴行されていた納屋…に行き、物語は終わる。
    皮肉なことに分裂は自身の自殺未遂によって統合され、彼は自分を「ビリー」一人であると言った。

    ただ、wikiを見るとミリガンはその後名前を変えて映画監督になり、
    「まだ複数の自分は自分の中にいる。自分はそれを抑え込んでいるんだ」
    と言っているとしている。
    彼のその後はまた何かあったのだろうか?
    この本の続編ももしかして出版されているのだろうか(あるいは和訳されていないだけか?)
    続編があれば彼のその後をぜひ読んでみたい。

  • 死へ向かうことで統合したというのは少し皮肉だな‥‥けれども人格が安定して終わっていたので安心しました。職業的能力もとても高いし。
    ただ、強姦という犯罪のおかげでいつまでも敵対的な人がいるのは大変だなと思いました。

  • 読了


    The Milligan Wars by Daniel Keyes

  • これが24人のビリーミリガンにつながったような。

  • ノンフィクションの大作、ノンフィクションだし結末はどうなんだろうと悪い結末も覚悟しながら読んだが、それなりの結果で何となく安堵した。それでも、その途中で主人公ミリガンが経験した体験は、非常に過酷で、普通の人間ならすぐにくじけてしまうようなものだろう。日本でも裁判員制度がもうすぐ始まり、人を裁くという行為が自分たちにもそう遠いことではなくなってくる。このお話を読む前から、人を裁くなんて、ものごとには見えない面もたくさんあるのに、自分にはできるようには思えないし、裁きたくないという思いがあったが、こういったケースがあることを考えると、ますますその自信もなく、考えることから逃げていてはいけないと思うものの、本当に難しいことだと思った。自分の判断でその人の人生がこんなふうに影響を受けてしまうなんて、でも、本当にひどいことをする人もいるわけでどうしたらいいのか、考え続けるしかないのかな。

  • ノンフィクションです。

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